『カエルの楽園』


百田尚樹さんの作品。

アマガエルのソクラテスは自分の国を他のカエルに滅ぼされてしまい、仲間とともに安住の地を求めて旅に出た。仲間を失いながらも、エサが豊富にあり平和な「ナパージュ」という楽園にたどり着いた。ナパージュには三戒が存在し、どんな敵が来ても争いを起こさないということが決められていた。

「ナパージュ」というのが「JAPAN」を反対から読んだものだということに気づいていなかった。三戒とは憲法9条のことを指しているのだと思う。ワシのスチームボードがアメリカを指していることに気づいた。

メディアに操作され、思考停止になると危ないということがよくわかった。ハンニバル兄弟が殺されてしまうシーンがとても悲しかった。

印象に残っている文

「一つ目は『カエルを信じろ』。二つ目は『カエルと争うな』。三つ目は『争うための力を持つな』。この三つがぼくらの三戒です」

「では、あと何回の会議で決定するかについての会議をしよう」

「ナパージュのカエルたちの多くはデイブレイクに心酔していると思っていたけど、実はそういうカエルたちは声が大きかっただけなんだ」

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