3話 6-1 ”剣”
**** PIERCING 3話 グリーンネックレス ****
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進化した動物や植物が人類に反逆してきた世界のお話です
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目次
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ノクトの斬撃を弾く影。振り向きざまに視界に入るその姿にノクトは驚きの表情を見せる。
「女の子?」
ノクトの反応にすきを見た少女は、喉元へと手を伸ばす。
その手に何かを感じ取ったノクトは受けることはせずバックステップで回避。
即座にもう一歩踏み込んで反対の手を喉元に伸ばす少女。
「っと、これはちょっと……」
避けるのを諦めて刀で受けるノクト。刀身が少女の手のひらに触れた瞬間。ノクトが勢い良く後ろに吹き飛ぶ。
その先に獣の頭が牙をむき出しにして待ち構えている。左右は火の海。
「舐められたものだなぁ」
推進力が急激に緩むノクトの体。ふわっと地面に足をつくと、凄まじい跳躍で向かってくる少女に向かって飛びかかった。
ノクトの斬撃を素手で受ける少女。両者が接触した瞬間の衝撃波で辺りの炎が激しく煽られる。回り中の植物に引火して更に激しさを増していった。
2人は同時に後ろへと飛んだ。
「あーらら、リリーまた造ってくれる?」
ぼろぼろになった刀身を眺めながら、ノクトは無邪気に問いかけた。
「……うん」
「ありがと。これ結構気に入っていたのになぁ。ちゃんと能力使ってコーティングしとけばよかったよ」
ノクトの背後に回り込んで後頭部に伸びる少女の手。
「全く……一息くらいつかせてよね」
ノクトは横に飛んだ。少女の背後にはノクトの能力で生成された黒い刃。
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