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PIERCING ☆ユミの新人研修☆ 我らがリリ様

 アリスは上機嫌だった。リリーから今日一日ユミを借りられたのだ。

 リリーの家から自宅へ帰るなり、自室へ駆け込んで早速ユミを起動させる。ユミが浮き上がって青白く発光した。

「…………データベース照合を開始します。アリス様と認証いたしました。こんにちわ、アリス様。マニュアルのユミです」

「こんにちわー」

「メニューをどうぞ」

 そう言ってユミはアリスが指で操作しやすい位置へと移動した。

・新人研修

・活動記録

・研究記録

・データ照会

「うーん、どれにしようかなぁ……」

 少し迷った後、新人研修を選ぶ。

・人物の基本

・スピナーの基本

・スピナーの歴史

・戦闘の基本

・採取の基本

 人物の基本を選んだ。

「データベースに登録されている人物について、説明いたします」

「やっぱりはじめはリリーだよね!」

「かしこまりました。リリー様の基本を再生します」

 ユミは天井程度の高さまで浮かび上がると、アリスの目の前にリリーのホログラムを投映した。

「名前、リリー・シュバルツ。シュバルツ家で一番若いスピナーです。性別 女性。年齢24。身長149.5。体重 極秘。」

「ご……極秘なの?」

「スピナーとしての登録情報。純血。指揮型スピナー。能力 コンダクト。連盟者 ノクト・シュバルツ様、アリス様。」

「あ、アタシも入ってるってことは最新の情報だね」

「アグレシア試合記録、65戦63勝2敗」

「アグレシアって、そんなに歴史深くないんだ」

「コンダクトについて補足情報があります。参照いたしますか?」

「うん、よろしく」

 ユミはホログラムを消すと、アリスの手元へと移動した。

「現在までにリリーお嬢様が私の活動中に発動したことのある指揮モードです」

・攻撃的スタンス(フォワードアクト)

  チームに攻撃命令を出す。メンバーの身体能力の絶対値が大きく向上する。また精神的にも興奮してしまうため、メンバーは視野が狭くなるなどのデメリットが有る。索敵が得意なメンバーが居ると連携強度が増す。(トーマなど)

・防御型スタンス(ディフェンスアクト)

  メンバーを防御・回避に特化させる。視覚・聴覚・触覚が拡張される。紫外線、赤外線などの普段見えない光を見ることができる。また、微細なものは色がついて見える。反射神経が向上する、防御時の受け流しがうまくなる。

・奇襲型スタンス(パニックハイド)

  一定範囲にノイズをばらまく。メンバーは気配を消すように動ける。敵や物体の急所が視覚的に分かるようになる。

・囮型スタンス(スティングアクト)※自称一番得意

  自身が囮になるためのモード。敵は注意力のほぼすべてをリリーに向けてしまうため、周りの状況が把握できなくなる。敵が興奮状態になるため、場合によっては危ない。

・マップ共有(サテライト)

  周囲の情報をイメージとして共有する。共有されたメンバーは、周囲のマップや現在地、状況が頭のなかに浮かび上がって見える。他のモードと常に併用されている基本能力の一つ。訓練された移動用のドラゴンにも有効。またサテライト範囲内にある人から植物から物質に至るまでの心の声や実際の声を聞き取ることができる。

「ありがとー!勉強になったよっ!」

*******後書き*******

 ご愛読者様のためにわかりにくい解説を書き始めることにしました!なお、表現がおかしいところはおいおい修正を入れていきます。

 また都合が悪くなったら修正します。またまた、本編中で書かれたことを中心に記載していきます。例えば、進化して技が増えるみたいな話だったら、本編中で進化するまでここにも書きません。

 これからもピアシングをよろしくお願いいたします。

――アキ――

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