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建仁寺にて、スミソニアン国立アジア美術館の高精細デジタルコピー展示

花見小路の端にある建仁寺で開催中、スミソニアン国立アジア美術館の門外不出の作品を高精細デジタルコピー展示。これを見に行ってきました。

建仁寺は、京都市東山区にある臨済宗建仁寺派の大本山の寺院。山号は東山。本尊は釈迦如来。開基は源頼家、開山は栄西である。かつて京都五山の第3位であった。「建仁寺の学問面」などと呼ばれる。寺号は「けんにんじ」と読むが、地元では「けんねんさん」の名で親しまれている。

https://ja.m.wikipedia

建仁寺は国宝の俵屋宗達「風神雷神図」があることで有名です。今は歩いて数分で着く京都国立博物館に寄託しています。

2023年10月13日(金)から11月3日(金・祝)まで、米国・スミソニアン国立アジア美術館の開館100周年イベントと連動した特別展「スミソニアン国立アジア美術館の名宝 ~高精細複製品による里帰り~」が開催されています。

これが素晴らしい出来で、とても複製品には見えない高精細さ。しかも展示ガラスも無く近くで見放題、写真も撮り放題なのです。

まぁ私自身が、専門家ではなく素人ないので、違いの分からない男ダバダ〜🎵
本物と複製の区別なんて分からないので、複製でも感動的。

本堂に入る前から、どどんとスミソニアン国立アジア美術館の看板。
色彩が美しい。センスの良い配色。

入ってすぐに、俵屋宗達筆「扇面散図屏風」

江戸時代の華やかな屏風で、扇の形をした画面に、さまざまな絵が描かれ、屏風に貼られています。
描かれている内容は、「源氏物語」「伊勢物語」「平家物語」といった物語絵、有名な景色を彩り豊かに描いた名所絵など、いわば物語のコラージュ。俵屋宗達の発想がステキです。

続いては、風神雷神図屏風
(ふうじんらいじんずびょうぶ)
同じく俵屋宗達筆。

天才は天才を知る。尾形光琳も、さらにそのあとの酒井抱一も、これを模倣した作品を制作しています。

画面構成はシンプルにして大胆。
背景は貼りつめられた金箔。無限空間のただなかに現れた鬼神2体を描いてある。
どこか愛嬌のある描き方で、親しみを感じます。

池田孤邨筆
「紅葉に流水・山景図屏風」

1856年から58年頃にかけて制作された孤邨の代表作で、表面に鮮やかな紅葉を配した川が、裏面には文人画風の水墨山水が描かれています。

赤い紅葉と一緒に撮りたかったのですが、まだちょい早かった。

十二ヶ月花鳥図
じゅうにかげつかちょうず
葛飾北斎

たらいの下でじゃれあう仔犬たちが描かれており、キャワワすぎる。お犬様への愛あふれる絵ですね

十二面に季節の花鳥が、平安の歌人・藤原定家による「詠花鳥和歌(えいかちょうわか)」に基づいているとか。

雪柳にとまる鶴、桜の枝が垂れる池を泳ぐ魚、蝙蝠を見上げる狐、燕子花の上を飛ぶ杜鵑、水藻の中を泳ぐ亀、蓮の傍らに立つ白鷺、葛を見上げる鶏、梔子にとまる頬白、菊と鵞鳥、紅葉にとまる雉、薊に舞い降りる雁など、よく動物の動きが観察されて、生き生きと描かれています。

群鶴図屏風
ぐんかくずびょうぶ
尾形光琳

金地に白黒のモノトーンの鶴を左右に大胆に構成。
 秋の運動会シーズンによく見かける、生徒が運動場に整列するのを先生が腕をあげて指導しているかのようで、ちょっとわらえました。

なかなか堪能できる楽しい鑑賞でした。

次回は建仁寺の双龍図などを。

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