行道5 空海が開眼した地へ。

心のセレブたちが集うランチでキャッチした情報。

空海が開眼した聖地が、高知県にある。

そこへ行ったら見えないものも見えるようになるとかならないとか。

キャッチした瞬間、何がなんでも行ってみたくなった。

暫時!直ちに!!全てを投げ出して!!!行きたいのだが、

事がどのように運んでいくかを見てみたいのと、

詳しい人が現れるんじゃないかと期待したりして！

"空海が開眼した洞窟へ行きたいの件"

を泳がしてみた。

次の週末、天気予報が雨にも関わらず快晴になり、

詳しい人は現れなかったが、夫が私を連れて行きたそうにするので

あまり親と遊ばなくなってきた年頃の息子とともに連れて行かることに。

道中、何でこっちの道に行かないの？こっちの方がスムーズじゃない？

程度のもつれが発生し、室戸に近づくに連れ

空が暗くなり、雨がぱらつきだすも、何とか現場に辿り着いた！

が、ショック!!!

落石の危険があり、当面の間立ち入り禁止になってるではないか !!!!!

当面て？ 生きてる間は入れないかも !

なので、柵を乗り越えて、洞窟の中に近づいてみた。

向かって左手が空海が生活してた穴。右手は修行してた穴。

どっちもとてつもなくギンギンな何かを感じる!!!!!

こわい…………。しかもなんかこっちの字…【畏怖】

中に入りたかったけどこわくて入れず、車に戻り、

廃校を水族館にした”廃校水族館”に連れて行かれ、

水槽に漂うビニール袋（魚のお腹に入っていたらしい）をぼんやりみたり

楽器コーナーに置かれているホラ貝吹き鳴らそうとして割れてて音出なかったり！

鯖の模様って生きてる時は美しい、と感じながらも！

あのギンギン感の先の洞窟にどうしても入りたく!!!!!

しかしこわすぎて一人で入れない。そしたら夫が入ってくれることになった。

やったわ!!!!!

廃校水族館を後にし、再び洞窟へ。

有無を言わさず左の洞窟へグイグイ入っていく夫。頼もしい！

しかし中へ入って一言、小声で

「こわぃ。」

それ聞いた瞬間、身体中の毛が逆立ち、叫びたい衝動を抑えながら、

右の洞窟へ。

どっちも同じ感じでこわぃ。

どちらの穴も、3.4秒しか持たず脱出。

帰りはしばらくの間、洞窟での体感を語り合った。

例えばパワースポットと呼ばれる神社にいくと、

整えられた清々しさを感じられるけど、

今回のその地はギンギンの【畏怖】という言葉がぴったりだった。

その夜汗ぐっしょりかいて目覚めるほどの悪夢に見舞われ、

子供の頃、動けないほど闇が怖かった自分を思い出した。

翌日、事の顛末を話しつつ、洞窟の中から海を望む写真を心のセレブに見ていただくと、

入り口の形がピカチュウにそっくりなのよ☆

と教えていただき、うん、そっくり☆

畏怖の念はすっかり和らいだ。

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