2021.10.30 スタプラアイドルフェスティバル 備忘録

2021年10月30日、横浜アリーナで開催された『スタプラアイドルフェスティバル』を心の底から楽しませてもらったので備忘録を少し。


0. ライブ前

スタプラアイドルフェスティバルは芸能事務所スターダストプロモーション内のアイドル部門「スターダストプラネット(略してスタプラ)」に所属するアイドルグループ12組が一堂に会するスタプラオタクにとっては夢のようなフェス。

今回が2回目の開催となりましたが、コロナ禍の影響下で恐らく二度もの延期を乗り越え満を持しての開催に至りました。根気強く開催まで尽力してくれた関係者の方には大感謝です。

開演前の横アリ前の様子もいつも行ってる現場とは違いがあり面白かったんですよね。

僕はよくももクロのライブに行くので、カラフルな人達を見ると実家とまではいかないもののそこそこの安心感を感じつつ、目を凝らすと他グループのカラフルなオタクがいたりシックな装いのホントにオタクか⁉って感じのグッズを身に着けた人も多くて、みんなアイドルオタクなんだけど明らかに多文化がごちゃ混ぜになってる感。

これもこのフェスの楽しい部分の一つなのかなと感じつつ開演までの時間を過ごせました。

1. オープニングライブ


コロナ禍でももクロ以外のスタプラアイドルについても興味を持ち出した自分にとっては何ならこれこそ本編かな、と楽しみにしていたスタプラ妹グループ8組(+浪江女子発組合)のオープニングライブ。

いつかのフェスでどこかのバンドが言っていた「フェスは色んなバンドのカタログ」という言葉。僕も主催でもない限りその通りだなとは思っててスタプラフェスでも代表曲を2~3曲聴けて終わりなのだろうと高を括っていましたが予想は裏切られました。(良い方で)

雰囲気だけ知れるカタログ?とんでもない。明らかにこちらを沼へと引きずり込む全身全霊のバッチバチのパフォーマンス合戦でしたよあれは。

特に印象に残ったグループだけ抜粋..と思ったらなんだかんだ全組書いちゃうやつね。印象に残ってないグループは無いですよ。

【ukka】

あーりん率いる浪江女子発組合に温められた会場は、まだどこか緩やかな開演前の雰囲気を帯びつつ間髪入れずに次のグループを呼び込む。お馴染みのSEとともに淡いブルーの衣装を身に纏い凛とした姿でステージに現れたのはukka。1曲目からポップでかわいい人気ナンバー「恋、いちばんめ」を披露する。

広いステージでも全然吞まれてない!もあちゃん前髪上げてる!とか思ってるうちに一番が終わり衝撃に殴られる。

恋いち1番終わり→それ9サビ→リンドバーグサビ!!!

まさかのメドレーで有名どころの楽しさ全部盛で勝負にきた!

ukkaは聴かせるグループなので1曲フルでやった方が良かったって意見もよく分かるけど、あの限られた時間の中で初見ややんわり知ってるだけのオタクの方々へとにかく印象を植え付ける。そう考えるとあのメドレーは大正解だったんじゃないかと思います。少なくとも僕はめちゃくちゃ沸き散らかしたぞ!

そして興味を引き付けてからの仕上げの「WINGS」。ukkaが4人になってから仕上げた曲で一番練度が高いのでは?と思える曲で、今のukkaを見て知ってもらうための曲としてWINGSを選んだ事に信念と芯を感じ嬉しかった。(僕がukkaのオタクになってから初めての新曲なので特別思い入れがあるってのもある)

【B.O.L.T】

この子達乗せ方がうめぇ!ってなりましたよね。真似してください!とかの声かけるタイミングが的確というかアドリブ感もあって慣れてるなあって気軽に乗れながら楽しめた。(特にるんぱんさんグッジョブ!)あやなのちゃんのパフォーマンスも中学生なり立てとは思えないほど自分出せてて凄い!ってなりましたね。あと飛び跳ねてるのめちゃくちゃ可愛い。

Please Togetherは聴きたかった曲だったうえにシンデレラお願いします!ver.だったのもあって土下座したくなる楽しさでした。最後土下座で終わるアイドル面白すぎん?

【いぎなり東北産】

うぢらとおめだづとWhateverという2曲を出してきた東北産。明らかに勝負にきてますよね。アゲ曲とガッツリバラードというセトリだけでもギャップに打ちのめされそうだけど実際聴くとそれ以上の想いが伝わった。

東北産って9人いてメンバーの個性もバラバラなのも凄いけど歌声も各々魅力的なのも凄くて、その歌声が合わさったユニゾンは唯一無二…いや天下一品のものだなと感嘆しちゃいますよね。

【ばってん少女隊】

いや!!!いくら有線で流されまくってて注目されてるって言っても「Oisa」一本で勝負するやつおるか!!!(大歓喜)

明らかにループしてるのに何週目かまで気付かなかったのはOisaの持つ魔力なのか僕のオタク力が乏しいからなのか、一つ言えることはあの時あの空間にいた全オタクの頭の中は完全にOisaに支配されてたことでしょう。

強気の域を超えてますよ。ワンマンじゃないんだぜ?去り際もあの無表情でクールに去る感じね。スピードワゴンのそれを超えてますよ完全に。(伝わらないやつ)

あとあの袖がヒラヒラしてる衣装も曲の雰囲気にバッチシで早替えまでするもんだから視覚的にもOisaに引きずり込む。恐ろしカッコいいぞばってん少女隊。

【アメフラッシ】

実はばっしょーまでのグループがスタプラの中では比較的知ってるグループだったので次のアメフラにあそこまで惹き込まれたのは自分でも驚いた。

歌とダンスが上手いのは知ってたけど、感情・魅力を歌ダンスに出すのって一段上だと思うんですよね。ダンスなら視覚的な部分もあるので歌で出すってうまい!って言われるところからもう一段階上げないと伝わらないと思うんですけど、アメフラさんは妖艶さ..いやもう言っちゃうとエロさですかねそこを歌にも含ませられてる気がしてそりゃもう魅力的なパフォーマンスでしたよ。

なんですかね性的なエロさとかではなく女性としてのカッコよさの一部としてあるエロさって表現が合うのかな?めちゃくちゃ武器だな思いました。

特にDROP DROP!スタプラフェス後はSENSITIVE収録曲を高頻度で聴いてるくらいにはアメフラっシに興味を持ってる所です。

【Awww!】

Awww!は今回のパフォーマンスを期に解散となる為、このスタプラフェスのステージが最後のパフォーマンスになりました。

ステージ上を縦横無尽に駆け回り客席を煽る播磨も印象的でしたが、泣くな!サイダーで外周ステージへ飛び出した子(多分公野さん)が特に印象的でした。

本人のその時の心情なんてグループを追ってもないオタクに分かるはずなんてないけどAwww!としての最後の姿を出来るだけ近くでファンの方に見て欲しいって意図ももしかしてあったんじゃないかなと思うと胸が熱くなりました。

【CROWN POP】

NARIYAMANAIが楽しかった!手のひらに青空の三田さんの歌声も響いたけどもNARIYAMANAIがとにかく楽しかった!!!

あとインスタでチラホラ見てて薄々感じてたけど藤田愛理さん絶世の可愛さじゃないですか?あの笑顔は反則な気がする...茜空さんと仲がいいようなのでこれこそ類は友を呼ぶってやつなんですかね...

恐らくシンデレラメドレーの時に夢中で観客にレスを送り過ぎて移動を忘れちゃってた藤田さんを茜空さんが笑顔で突き飛ばす(言い方)場面は至高でしたね。これだよスタプラフェス!!って間違いなくなった隠れ名場面な気がしてます。

【超ときめき♡宣伝部】

誰がその場にいても感じ取れるであろう客席のボルテージの上昇を見せつけてくれたのが超とき宣だった。TikTokでバズったとかでは収まりきらない人気と勢いを存分に登場から確信させられた。

曲もひたすら可愛い推しで来るのかと思ってたところでの「7月のサイダー」だったのも沸いたなぁ。あれカッコいいですよね、好き。

その後の「すきっ!」なんかは僕の周り全員とき宣のオタクなんじゃないかってくらいフリコピ全オタクに浸透してて流石だなって感じてひたすら楽しかった。

2. ノンストップオープニングメドレー・今夜も(アイ)ドル箱

僕はスタプラDDと言えるほど全グループの全楽曲を網羅しているわけではないけど、それでも終わってみれば夢のようなひと時でふわふわとした心地よ良い高揚感に包まれていたのだけは確かに覚えています。代わる代わる出てくるスタプラアイドル達(しかもみんな漏れなく可愛いからズルい)、熱いコラボや懐かしの沸き曲、至高のバラード...実現してくれたスタッフさん、そしてアイドルさんに感謝です。

良かったのを挙げてるとキリがないので特に印象に残ったやつだけ感想を。

・Don't Blink(B.O.L.T × ももクロ)

イントロかかって未来へススメ⁉って思ったけど全然違いましたね笑

Don't BlinkはB.O.L.Tの中で特に好きな曲の1曲なのでそれをももクロと一緒にってのは沸きますよね。人数も4人×4人なのでペアダンスがピッタリ分けられてて可愛かったなあ。

・頑張ってる途中(エビ中×ばっしょー×アメフラ×東北産×ukka×播磨)

この曲好きで前向きになれるのと、この曲を妹グループの子達が歌ってるの見るとグッとくるものがありましたね~

その後の新メンバー紹介も良かった。みんな頑張れ!

そしていつかはukka新メンバーのリナルリもここに加わるんだなあとジーンとしてました。

・走れ!(スターダストプラネット)

走れ!はやっぱり世界を救う。いや今回は惑星、宇宙を救うでしょうか。

アイドルみんなのパフォーマンスもそりゃ圧巻で良かったですが、初めの『笑顔が止まらない』の瞬間に各グループのファン全員がペンラを掲げた所にグループの垣根を越えて会場全体が一つになったように感じて鳥肌ものでした。

・サドンデス(エビ中×ばっしょー×とき宣)

めちゃくちゃ笑った!w そして少し涙腺にもきた。

脱落していく各メンバーの理由も凝ってたし、シンデレラ決定戦の根底を覆す発言もめちゃくちゃ面白かった。

あと歌詞がいいですよね、サドンデス。

『満身創痍の全力エンターテイメント 見ていてこれが私たちだ』

アイドルが全力を出し尽くした先に見えるもの、芽生えるものを見たいってのもドルオタのエゴとしてはあるので、僕はやはり全力なスタプラアイドルが大好きです。

・BIONIC CHERRY(ももクロ)

沸いた沸いた、とにかく沸いた。間違いなく60兆の細胞が背伸びどころか一斉に飛び跳ねた。

何年待ったんだろうこの時を、って愛する人に再会したかのように目が潤みましたね。本来そういう曲では全然ないけど笑

泣いてちゃもったいないなとしっかり楽しませてもらいましたけどね、選んでくれたあーりんありがとうね。

近いうちにまた再会したいものです。その時は全力で愛のイナズマ叫びたいですね!

・スーパーヒーロー(エビ中)

安本さん、真山さんに鳥肌が止まらなかった。というか全体的に歌の強さに圧倒されたしこれホントに柏木さんおらんかったんか?ってレベルで良すぎて感動した。

本当に色々と自分たちの力で乗り越え続けて自分たちを貫き通してきたアイドルなんだろうなぁって尊敬が止まらなかった。

・抱きしめてアンセム(ももクロ×エビ中×TEAM SHACHI×たこ虹)

ももクロの今宵で流石に終わりだろうと思ったが、いやいやバラードで終わるわけねえよなスタプラァ!って勢いのラストアンセムは痺れた。今でこそ実力をしっかり付けたお姉さんグループだけどやっぱハチャメチャガムシャラパフォーマンスこそが根幹にはあるなって思わせてくれる心意気がたまらなかった。  

3. シンデレラ決定戦メドレー

このメドレーは一応シンデレラを決めるためって意味合いが強いんだろうけどそれ以上にトップバッターの瀬田さくらさんの言葉が全てだったなと感じる。

『みんなの可愛いところ良い所を沢山見つけてください』

初めて魅力に気づけた子もいれば、比較的よく知ってる子の新たに知れた凄いところとかも沢山あって充実したメドレーだった。

印象的だった子を以下に。みんな輝いてたけどな!みんな優勝なんだけどな!!!

・瀬田さくら(ばってん少女隊)

上に書いたお言葉が印象に残ってる一番の理由なんだけど、お顔がつえぇのよ!あんなことも言えてあの美貌って瀬田さくらの沼は確実に底無しだ...。

・藤谷美海(いぎなり東北産)

スタプラフェス後のももクロ配信でも玉井さんが言ってたけど、前髪を気にしてからの頭ぶん回しハチャメチャダンスに大笑いした笑

この子は一貫して面白いですよね。結構ツボなんですよ。(メドレーは関係ないけどかれんくんが言ってた実はグループについて真剣に考えてるエピソードも好き。ギャップに滅法弱いオタクなので)

・柳美舞(ばってん少女隊)

ひとつ前のかなみんがちょっとリズムずれちゃった所を見事に立て直して思わず拍手。この歳でもうあのカバー力まで身に着けてるのか...最早完全に目覚めたライオンなのでは?

・村星りじゅ(ukka)

相当プレッシャーのかかるはずのジャンプの歌い出しを安定して見事に歌いあげた!低音もめちゃくちゃ綺麗に出てて表情も曲の雰囲気にバッチリ合ってて最高だったよりじゅちゃん!(※推し)

・芹澤もあ(ukka)

今回悩みに悩んで最終的に投票した子。

凛とした表情から繰り出される力強い声に脱帽でした。もう一度愛を込める部分で本当に魂を込めているかのように一瞬顔にグッと力が入るのも良くて歌の上手さ云々よりも一番胸に訴えかけてくるものがあったのでどうしても票を入れずにはいられなかった。

もあちゃん、本当にあの時感動したんですよ、ありがとう。

・安杜羽加(いぎなり東北産)

安杜さんの歌声も凄く心臓に響くものがあった。というかあの表情は反則でしょう...軽率に惚れてしまうやつ...

顔半分に髪がかかるようにしたのはやっぱりあえてだよなぁ...めちゃくちゃカッコよかったなぁ...髪の使い方が巧いアイドルさんホントに好き。

鈴木萌花(アメフラっシ)

あんな色っぽいコココは聴いたことがなかった笑 そしてお顔が大変可愛い。

B.O.L.Tのあやちゃんとの掛け合いも楽しそうで幸せになりましたしあと30分は見たいところでしたね。(ココ☆ナツは全体的に色んな子の掛け合いが見れてとても楽しかった。これこそスタプラフェスの醍醐味のひとつだよなぁって一人頷いてた)

4. 特攻服のシンデレラ

シンデレラに選ばれたのは僕の推しでも投票した子でもなかったけど、ピンクの特攻服でセンターステージへ走るかれんくんを観てると100%のしゅくふの気持ちしか湧いてこなかった。

当然ペンラはピンクにしたし流石に少し涙も流した。

オタク以上に涙と笑顔で顔をクシャクシャにして全力で歌い踊るかれんくんはそれはもう僕が大好きなアイドルの姿で、ああいう胸の奥底から勇気とか元気とか?とにかくポジティブなものを湧き上がらせてくれるパフォーマンスは本当に魅力的だなあと。

天下一品を歌い終えた後、両手を広げてかれんくんを迎えるあーりんと、彼女の「横アリのセンターステージへ向かうかれんくんの姿が、私が初めて『あーりんは反抗期』を歌った姿と重なった」という言葉で無事僕の涙腺は逝去した。

少年漫画チックなエピソードに唯でさえ弱い僕だけでも、そのエピソードがわざとらしくそういうエモいエピソードを入れ込んだりは絶対しないあーりんから出たからこそ余計にくるものがあったんですよね。ただ心からそう思い輝く後輩の姿が嬉しかったんだろうなって。

5. フィナーレ

シンデレラ発表の後はスタプラアイドル勢揃いの「We Are "STAR"」でフィナーレ。

ここで記憶に強く残ってる部分は、オチサビでかれんくんの手を百田夏菜子さんが取るシーン。

百田さんとかれんくんの美しさもさることながら、モニターに映し出された二人の後ろで優しく微笑むukkaの茜空ちゃんや芹澤もあちゃんに目がいった。

席の位置もあり流石にステージ上みんなの表情が見えたわけではないけれど、同じ瞬間に同じ表情をしてた子は多かっただろう。スタプラの温かさも同時に感じられて嬉しかった。

ただ、当然悔しかった子もいたでしょう。

本気でシンデレラになりたかったけどなれなかった子、ステージをとにかく楽しんだ子、グループをとにかく知ってもらおうと全力を出した子。

それぞれ想いは違っても各々が全力を出してくれた結果としてあの最高のステージが出来上がったわけだから、全オタクが思っただろうけどもう間違いなく全員がシンデレラだったよ!と声を大にして言いたい。

幸せな時間が終わり、スタプラアイドル達はまた各々のステージへ戻りそれぞれの道を突き進んでいきますが、やはりまたその道全てが交わる瞬間をどうしても観たいという気持ちで今はいっぱいです。ありがとう、スタプラフェス。


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