ADDressがメディアの取材をたくさん受ける理由
多拠点コリビングサービス「ADDress」のサービスを開始した2019年4月から、テレビ・新聞・Webメディア・雑誌・ラジオなど計198件(2020年7月23日現在)の媒体に取材協力をしてきました。今、取材進行中および完了していて掲載・放送を控えているのは、テレビが5番組、新聞4媒体、雑誌4媒体、Webメディア2媒体の15件あり、合計210件を超えます。
ADDress会員さん、家守の皆さんやADDressコミュニティの皆さんの協力があってこそ、多くのメディアへの掲載が実現しました。
また、テレビや全国紙の場合は、本取材の前に企画確定前の事前取材が入ることも多々で、その都度ADDress会員さん、家守さんにご協力をいただいています。忙しい時間の合間を縫って、快く引き受けてくれて感謝の気持ちでいっぱいです。
本取材でも、テレビの報道番組の場合は特に速報性が求められるため、前日に相談がきて、翌日撮影し当日放送という驚くようなパターンも少なくありません。
特集を組んでもらう場合は、長時間に及ぶ撮影が敢行されることもあります。
また、ADDress拠点でご自身が撮影した画像や動画を、メディア掲載用に提供してくれるケースも多いです。会員さんや家守さんが提供する滞在先の画像・動画素材は、楽しい一時が切り取られた思い出の詰まったものだからこそ、まだ体験していない人に感動を伝える手段として非常に有効的です。
新型コロナウイルスの感染拡大で、若者を中心に住まいの見直しをされるようになった今、ADDressには新しい会員が続々登録しています。多くの人に「ADDressの体験」を伝えてほしいと思っているので、メディア露出の協力に向けては、ADDress拠点やイベントで会員さんの顔や名前を覚えて、彼らのADDressライフを聞き取り、適任者にオファーをしています。
ADDressの掲げる多拠点生活は、新しい住まいのあり方です。
家や車などのモノを所有できることが幸福の証でもあった、戦後の高度経済成長期からの大転機。モノを持ち過ぎず、「もったいない」と思うことは他の人と共有して使う共助の考えとともに、住まいの価値観が大きく変わりつつあります。
多拠点生活は共助という概念の上で、人口が集中する都市部からの拡散や増え続ける空き家の利活用といった、日本が抱える社会課題を解決する一つの選択肢であり、挑戦でもあります。新しい社会の構築だからこそ、共にルールを作っていくことも、我々ADDressの使命だと感じています。
一方で悩ましいのは、一般的な住宅事業や旅行・観光事業などとも連携しながら住まいの変革を進めていますが、なかなか折り合いが難しい場合もあることです。ADDressが既存の概念に歩み寄ることもありますが、「社会を変える」サービスだからこそ、自らが率先して新しいルールづくりに挑み続けたいと思っています。
それには、メディアへの協力が重要だと位置付けています。こういうライフスタイルが広がりつつあることを、ADDress会員さんや家守さんの実体験を基に話していただくことが、何よりも効果的です。実態が伴うことで、新しいルールづくりに舵を切れます。
ADDress会員さん、家守さんの人生の一コマを切り取って、リアルな生活と声をメディアに載せて届けることで、「多拠点生活」という新しい価値観が存在することを多くの人に認識してもらえると期待しています。社会を変えるための手段としてのメディア露出と捉えています。
メディア掲載後は、それを見た別のメディアから問い合わせが引っ切り無しに入ってきます。同時に、空き家課題や人口減少課題を抱える地方自治体のほか、政府や中央省庁からも「お話を聞かせてほしい」と問い合わせが入るようになりました。
たとえば、佐賀県武雄市。観光でもなく定住でもない「多拠点生活」に期待を寄せていただき、新たに『多拠点居住促進事業補助金』を設立されました。
物件オーナーが、多拠点居住を推進するための空き家利活用として、改修費用や設備費用の一部に補助金を使える仕組みです。この制度を活用すれば、物件オーナーの初期負担は軽減され、物件自体が事業者に提供する前提のため、改修後は月々の家賃収益が担保されます。
ADDress会員さん、家守さんの協力で「人口減少×空き家」という地域の抱える社会課題がクローズアップされています。生活の実態が報じられることで、ADDressとともに新しい仕組みや推進方法を、一緒に検討・連携してくれる行政や事業者の仲間が増えることを期待しています。
「明日、取材したいと言っているんですけど、ご協力可能でしょうか?」
という無理難題なオファーをしてしまうことも多々あり至極恐縮ですが、引き続きメディア協力のお付き合いをいただけると嬉しいです。皆さんと一緒に社会を変えていきたいです。
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