【6/12無料セミナーご紹介】画像センシングの意味を考える 金出武雄先生(カーネギーメロン大学)
こんにちは!アドコム・メディアの広報・メディア事業部です。
2024年6月12日(水)~14日(金)にパシフィコ横浜で開催する展示会「画像センシング展2024」,会場内で開催される聴講無料の「イメージセンシングセミナー」特別招待講演の内容をご紹介いたします。
今回は6/12(水)16:10~17:00に開催の「画像センシングの意味を考える」をご紹介します。ご講演者はカーネギーメロン大学の金出武雄先生,
言わずと知れたコンピュータビジョン,ロボット工学の世界的な研究者です。
金出武雄先生についてはご存じの方も多いかもしれませんが,まず最初に経歴をご紹介します。京都大学工学部電子工学科で学ばれた先生は,大学院に進み,1973年に博士論文「Picture processing system by computer complex and recognition of human faces(計算機結合による画像処理システムと顔の認識)」を書かれました。これは世界で最初に発表された,コンピューターによる人間の顔認識システムに関する論文でした。ここで用いた画像は,1970年の大阪万博で集めた来場者の顔写真。ここから鼻や目、口の位置や角度などの特徴を抽出、分類するという作業をコンピュータで自動で処理するプログラムをつくりました(論文タイトルに博士論文へのリンクを張っています)。ちなみに,カメラのファインダーで顔の位置を見つけて四角い枠を出す技術も金出先生が発明したそうです。身近過ぎる場所で金出先生のご功績があるということは,驚きです。
その後は京都大学で助手,助教授となりましたが,1980年にはアメリカにわたりカーネギーメロン大学で研究する道を選びます。1980年代から自動運転に取り組み,今から30年近く前の1995年には自動運転プロジェクトNAVLABによって「No Hand Across America」でのアメリカ横断を成し遂げました。この時,3,000マイル(約4500km)の98%の距離を自動運転で移動したのです。この時のシステムは自動車にカメラとコンピュータ、レーザ距離センサーを搭載し,周囲の状況を把握し、障害物を見つけ、危険を察知すれば停止できるというものでした。ただ,当時実際に運転席に座った人のお話しでは、何かあればすぐにハンドルを握れるようにしていたことで、初めから自分で運転するよりはるかに疲れたそうです。
また動画像処理におけるもっとも基本的なアルゴリズムである「Lucas-Kanade法」を発明したことや,2001年(これも20年以上前!)のスーパーボウルでは,多数カメラを用いてぐるっと360度回る自由視点画像技術「EyeVision」を作り,5億人にコンピュータービジョンの世界を披露したことでも知られています。
今回,その金出先生にイメージセンシングセミナーでご講演いただく内容は「画像センシングを考える」。現在,生成AIによって現実とみまごうものが生成できるようになった現在。「センシング」することの意味合いと,それに対する我々のアプローチにも変化が表れていると金出先生は感じていらっしゃるそうです。そのようなことについて,NAVLABから現在の生成AIまでの技術の流れの中で先生が当日何をお話ししてくださるのでしょうか。ぜひ現地に足を運んでいただき,リアルタイムで皆様の眼で金出先生をみていただいた上で,お話を直接お聞きいただければ嬉しいです。
セミナー参加ご登録にあたっては,まず展示会ご来場のご登録をお願いしています(展示会のセミナーのため,お手数ですがお願いしますね)。
特別招待講演以外にも,最新情報や知識が得られるセミナーのプログラムがもりだくさんです。この分野の知識や情報収集のチャンス,ぜひご活用いただければうれしいです!
どうぞよろしくお願いいたします!