早朝降り積もった雪を、踏みしめながら走っていると、普段は何も起こらない道すがら、声をかけられる。降りましたねだとか、いってらっしゃいだとか、いつもはこの時間誰もいないのに、今日は雪かきで皆朝が早い。やわらかい雪は、踏みしめた足裏でぎゅっとかたまり足跡を残す。足跡の行方は知らない。

雨ニモマケズ 風ニモマケズ