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リバーエコーズ

安積永盛は  

いつも雨が降っている

いつもだなんて   

大袈裟なことはわかっている

でもいつも雨が降っている

しとしとと

ざぁざぁと

ぱしゃぱしゃと

踊らせて

輪舞曲

雨め

頭を湿らせ

熱を奪い

わたし

わたし

わたしを

洗いざらいさらして

阿武隈川へ

わたし成分を

垂れ流すのだ


雨ニモマケズ 風ニモマケズ