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「一緒に仕事したい人」と「理想の会社」の香水

一緒に仕事をする人を次から選ぶとしたら・・・「チャレンジ精神のある人」「自分にはない想定外の発想や言動をする人」「純粋で正直な人」「こだわりの強い人」「仕事にプライドを持っている人」「癒し系」。

こんな質問から先日、理想の会社を考えるワークショップをしました。もちろん、香水を使って。

ご依頼いただいたSDアドバイザーズ様は金融機関にシステム提供をしている創業10年のIT企業です。

社員同士で仕事や会社について語る時にどうしても配慮や忖度が出てしまったり、普段から会議や連絡などのコミュニケーションをとっているので、話を聞くことに新鮮味が欠けたり、ということもでてきます。

そうするとどうしても、場を設けてもアウトプットが浅くなってしまいます。ブレストやアイデア会議の限界もそこにあります。

そこで、香水をツールにして、仕事や会社ではなく、香りから感じたことをまずアウトプットして行く。この日は6種類の香水を使いました。

「懐かしい感じがして安心できる」「さわやかで気分がすっきりする」「売ろうと思ってマーケティングで作った恣意的な感じがする」人によって同じ香水でも受け止め方が変わり、アウトプットを聞く時間は私もとても楽しいものでした。

香りの事を話しているようでいながら、実は自身の安全に対する価値観、マーケティングに対する評価、そういうことが自然と引き出されているのが香水をツールにしたワークの面白さです。

嗅覚は五感の中で最も嗜好性が高い感覚なので、それが可能になるわけです。比較のしようがなく、限りなく自由なのです。


そうやって香水から引き出された自身の好みや癖、そして価値観に至る様々な要素を、「理想の会社」と関連付けていきました。

これは、理想の会社に向けて、香水をリニューアルするというものです。名前を変える、パッケージを変える、香りをアレンジする、いろいろな角度で、6種類の香水の中から、理想の会社に近いものを選び、それを理想にさらに近づけるための改善提案をする。

参加のほとんどの方がSDアドバイザーズのイメージカラーであるブルーをリニューアル案の核にしていたことに、団結とヴィジョンの浸透を感じました。経営者だったら、こんな風に社員の方々が会社のヴィジョンの一環を大切にしてくれていること、やはりうれしいと思います。

SEという専門領域で活躍される方が大半のワークショップでしたが、最終的に出されたリニューアル案は本当にバラエティに富んでいました。

さて、ワークショップの冒頭の一緒に仕事をしたい人、の6択ですが、これはこの日ワークショップに使った香水6種類を”擬人化”したものでした^^。

香水には当然「名前」があり「イメージ」があります。そこから、一緒に仕事をする人としてはこういうことかな、と香り特徴を人のタイプになぞらえたものです。

香りが引き出す個々のヴィジョンや価値観、その可能性を改めて感じたワークショップでした。

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