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地球へ 4月9日~365日の香水

CAP NATURE
不思議なネーミングだけれどCAPには帽子やケープのほかに、”進む方向”のような意味があって、自然に向かう、自然に向けた舵取り、そんなヴィジョンが込められたもののようだ。
前にも書いたけれど、イブ・ロシェ(YVES ROCHER)はプロヴァンスに本拠地を置いてナチュラルコスメを展開しているブランドであるし、1990年代はエコロジーという概念がもてはやされた時代でもあったので、ブランドの価値観と時代の要求が合致した一つの形なのかもしれない。

紙を使う?ガスを使う?エコの正解
自然回帰やエコロジー、持続可能性、パーパスなど歴史を辿ると、この半世紀、「地球を守る」というテーマに直面しながらも足並みも揃わず、少しずつあるいは俄かに問題は深刻化しているかもしれない。
ずいぶん前の。TEDスピーチで、エコをテーマにしたスピーカーが、床にミルクをこぼしたとき、紙ナプキンを使うか、布雑巾で拭いてガス給湯の湯で布巾を洗うか、という命題に触れていたのを思い出す。
正解はなくて、できることを続けるしかないと、その時思った。

小さく続ける
CAP NATUREシリーズのボトルは地球を象っている。
施されたイラストをみると、地球をキャップ(かぶる方のCAP)に見立てている。
地球という自然のキャップに私たちは守られているのだから、ということなのかもしれない。
だから、大切にしなくては・・・。
香水には合成香料も使われるし、パッケージは紙製だし、物流にはガソリンも使う。すべてをやめるのではなく、人を楽しませながらメッセージも送る、気持ちを伝える。そのようなアプローチが途絶えてはいけないのかもしれない。

CAP NATURE FRUIT ROUGE/YVES ROCHER/1995
いくつかあったシリーズのフルーティタイプ。丸い赤いボトルは、時々、掌に載せてみて、自分をいつくしむようにその小さな重みを感じたい。
明らかに自分自身のために自分時間に使いたい香り。
香りは、ベリー系のフルーティがミドルからラストにかけてグリーン感をほのかにだしてくる。
このようなシンプルだけれど、受け取る人によって文脈が変わるという香水の存在も面白い。

香り、思い、呼吸

4月9日がお誕生日の方、記念日の方、おめでとうございます。

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