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サンローランのlove 8月1日〜365日の香水

イブ・サンローラン~天才の登場
モードの帝王と言われたイヴ・サンローラン(yves saint laurent)はnoteで何度も扱ってきた。
パリのサンローラン美術館や日本でのさまざまな回顧展、その世界に触れるたびに、何か書いた。
サンローランはディオールの元でキャリアをスタートしてすぐにその才能が注目された。
ディオールは後継者としてサンローランを育てるつもりだったはずだけれど急逝してしまう。
そのまま主任デザイナーになった。
新卒3年目で創業者の跡を継ぐような感じだろうか。

ディオールを解雇される~二つの悲劇
不幸なことに、アルジェリア独立戦争の兵役につき、神経衰弱になったことでディオール社に解雇される。
トラウマになるような経験をしたサンローランの不幸と、天才を解雇してしまったディオール社の不幸。
あのままサンローランが主任デザイナーを続けていたら、その後のディオール社の低迷はなかったかもしれない、サンローランを考える時、いつもそのことを想像(妄想)してしまう。

サンローランの反骨
サンローランは反骨心を備えていた人でプレタポルテへの進出が顕著。
香水ではサンローランからは阿片(OPIUM)が、ディールからは毒(POISON)が出ているけれど、サンローランがこのネーミングを自ら閃いて気に入ったのに対し、ディオール本人が存命だったら自身のハウスの香水に毒とはつけなかったのではと思うのだ。

サンローランのLOVE
この想像だけれどディオールとの比較の中でサンローランのキャラクターが見えてくる。
感覚的な話だけれど、深く広い愛をディオールは「AMOUR」といったと思うのに対し、サンローランという人は「LOVE」を使った。そこにらしさが出ていると思う。説明が難しい、私の感覚。
ディオールが徹底して古典、王道にこだわったように見えるのに対し、サンローランは新機軸でサブカルチャーでも、そこに人を美しく見せる何かがあることを重視したのかもしれない。
それが彼のサンローランをまとう人へのLOVEなのかも。

今日が誕生日
OPIUMを着想し、LOVEを大事にし、反骨心でセーヌ左岸にプレタポルテを出店した人。
8月1日はイブ・サンローランの誕生日。

IN LOVE AGAIN/ Y.S.L/ 1998
エルメス専属になる前のジャン・クロード・エレナ(Jaen claude ellena)が調香した。
ホワイトムスクがベースだけれど、ベリー系や柑橘系を使って軽やかな香り。

香り、思い、呼吸
8月1日がお誕生日の方、記念日の方、おめでとうございます。

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