見出し画像

アンナパブロワ 1月6日〜365日の香水


365日の香水について
今日から少し長い時間を費やして365日の香水をスタートします。
花、本からお寿司までいろいろある365シリーズの香水編。
時々違う話題をnoteするのでその場合は一年お待ちください。リクエストいただいたら頑張ってみます。

1月6日 pavlova paris 1922/payot/1977
pavlovaは20世紀初頭のバレリーナ、アンナ・パブロワのことのようだ。
「瀕死の白鳥」は私も観た記憶がある。
今ならすぐに動画を探せると思うけれど、気軽に観てはいけない気がして、これを書くにあたっても、みていない。
一度だけ観たのはかなり昔のこと。
儚げで、それでいて壮絶で、それなのに人を威圧しない白鳥だった。そういう記憶。
バレエはあまりよく知らないけれど、シャンソンで言えばピアフのような先駆者であり革命家であり、正当な歴史の継承者でもあった、そんな存在感。

優しさとプライド
香りは、とてもオーセンティック。1977年のリリースで、豊かなフローラルをサンタルやベチバーなどのウッディとバニラが包む。時間経過のせいか、シプレー系?と思うくらいモスがトップノートから立ち上がるけれど、やはり主役はフローラル。
大人の成熟した優しさのようなものを感じる。
その中にも筋の通るプライドを見るのは少しグリーン感から。
抑制の効いた気持ちで語り合える人と分かちたい香り。

なぜ1922?
最初は、製造販売のパイヨ(PAYOT)の創設の年と思ったけれど、パイヨは1920年の創業だった。
女医のパイヨによって創設されたこのブランドは今も世界各国にスキンケアを中心に添加している。
では、アンナパブロワに1922年に何があったのだろう?
AIにリサーチしてもらったところ、彼女がインドを訪れたインド舞踊にインスピレーションを得ていくつか新しい振り付けを取り入れたりしたらしい。インドの有名な舞踊家との交流もあったそうだ。
もっと別の意味がありそうではあるけれど、
時々、香水のネーミングに付随する年にはちょっと面白いものがある。
きっとそのうち、PAYOT社に問い合わせもするかもしれないけれど、あまり明快な答えはなさそうな気がしている。

ただそこに香り、ただそこに踊る
それはそれで、このちょっと不思議な香水に相応しい。
メディカルコスメブランドと言っていいPAYOTは香水は3アイテムほどしか展開してなくて、pavlova以外は2000年代以降のものだ。
創業100年を超える女性起業家によるこのブランドの創業半世紀の時期に、突如リリースされた香水。
その後はまた何十年もリリースがなかった。
歴史にポツンと立ち現れたpavlovaという香水は、孤高の舞台の舞姫そのもののよう。

今日お誕生日を迎えた方、今日が何かの記念日の方、おめでとうございます。
香り、思い、呼吸。

#365日の香水
#コルクラボ
#adams
#アンナパブロワ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?