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時間の経過に伴う変化と前と後の贈り物 


香りの匂い立ち 時間経過に伴う変化
トップノート、ミドルノート、ラストノート、オーセンティックな香水ほどこの時間の経過に伴う微妙な香りの変化を持っている。
随分前にNOTEにも書いた。

トップノート、ミドルノート、ラストノートがあるのは何故?
何故、時間経過と共に香りは変化するのか。芳香物質は揮発性物質なので、空気に触れ気化して空気中を漂うことで私たちはそれを匂い、香りとして受け止める。要はこの揮発点が芳香物質によって概ね3段階にわかられるために起こる現象が匂い立ち。
トップノート 揮発度が高いのですぐにおいたつ。柑橘系やフルーティな香りなど
ミドルノート 中間くらい。フローラル系その他
ラストノート 揮発度が低いのである程度時間が経過してからでてくる。ウッディ系、ムスクなどの動物性香料

一つの香りの中にいろいろ処方がされているので、付けた手はその中の柑橘系などが主役で匂い立ってくる、それからミドルノート、つくりての表現のメインともいえる。最後に揮発度が低く、保留性の高いムスクや白檀のような香りが残り香よろしく長いエンディングを飾る。

印象深い「単純にミドルの前と後」という見解
何も教えられない頃に、なんでだろうって実習生同士で話したことがある。
ほとんど覚えていないけれど、
「単純に中心(ミドル)には前と後がある」という先輩の言ったことをその場面ごとよく覚えている。
それはとてもその人らしい発想だと思って印象に残っているのだと思う。
確かに、出来事にはその前とその後がある。
特に、意図をもって行動することには必ず前と後がある。
旅の準備と最中と思い出。食事にしても、映画にしても、動作としての前後もあるし、心の動きの前後もある。

変化という贈り物
私はよく、匂い立ちについて、「完全にキャストが入れ替わるのではなく、常に全員が舞台上にいながらもスポットライトの下でパフォーマンスする人が徐々に変わる」という言い方をしている。

私のパフォーマンスの前には誰かがいて、後にも誰かがいる。
演目によって私は誰かの前になることも後になることもある。個人的には後になる、ラストノートっぽい役割が心地いい。

前があって後があるから変化がある。
どんなに楽しくても、旅は終わる。終わるけれど、また準備を始めることはいつだってできる。
香りの時間経過に伴う変化、ストーリー、終わってまた始まる、それをずっと繰り返せることのありがたさと、そういう変化をもっと敏感に感じることができる自分でありたい。

書き進めながら、着地が想定とだいぶ変わった。
書いてみたら、変化というプレゼント。で、このアウトプットの真ん中はなんだったのかな笑

#note100日
#コルクラボ
#adams

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