不倫するひとの気持ち
今まで生きてきてまだこれっぽちしか地に足つけて生きてないけれど、ここ最近は不倫の話題に敏感になった気がする。世間にバレたら干される。絶対にしてはいけないという風潮は明らかに形付けられた。
しかし、僕は不倫をする人の気持ちが分かる気がする。それは、決して彼らを肯定しているわけでは無く恋に依存している彼らの状態のことだ。
不倫の経験でもしたのかと言われると一切していない。一冊の不倫についての小説を読んだことがきっかけだ。
東野圭吾さんの『夜明けの街で』だ。
既婚済みの主人公アラフォーサラリーマンが一人の派遣社員の女性に恋をしてしまう。いわゆる不倫だ。
この本を読んでいる途中までは主人公のことをかなり蔑視していた。あなたにはすでに素敵な奥様がいるのになぜ浮気をしてしまうのだと、
だけど、そのヒロインがなんともかわいかった。会社内でお互いが相手のことを意識して目を合わせたり外したり、初々しいこの恋に僕は釘付けだった。
不倫はその人のイメージダウンや世間から見放される孤独感となにひとついい事はないと思う。でも、彼らの気持ちも分からないような気がする。それが危ない恋だとしても。もし僕が『夜明けの街で』の主人公の立場なら不倫はしなかったかと言われると、自分の気持ちに負けていると思う。
この『夜明けの街で』はサザンのLove Affairに影響されていると私は思っています。東野圭吾さんはサザンのファン?なのか違う作品の文中にサザンの曲を書いているし、このLove affairの最初の歌詞が「夜明けの街で~」なのでそこからインスパイアして題名にしたんだと思っています。
このLove Affairは不倫の曲なのですが、もうそれがすごいいいんですよ。
切ない男の気持ちを表していて、本を読んだ後だとより染みて(笑)
不倫の視点を客観的に見ていましたが、主観的に見ると不倫の考えが一気に変わってしまった。他人の不倫なんて自分には一切関係ないがニュースを見るといつもこの作品を思い出してしまうのだ。
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