外為市場

202212150331 外為市場

 初めにお断りしておきますが,私は経済学者でも金融機関の関係者でもありません。商品取引,資産運用にも縁がありません。この文章は私の個人的考えを述べたに過ぎませんのでくれぐれもお間違えのないようにお願いします。

 さて,
 私が初めて株式市場のことを聞いたのは中学校3年生の時でした。田舎の学校でしたが割と先進的な教育をする中学校だったからでしょうか,社会科の授業の時に「株式を売買することによって儲けることが出来る」と簡単ではありますがその仕組みを教わりました。

 ところで,今,円安ですね。対米ドルでは一時期より円が高くなってはいますが一年前に比べるとはるかに円安ですし,対ユーロ,対スイスフランではまだまだです。
 で,今ひとつ私にはわからないことがあります。それは外為相場って本当に市場の自由取引に任せるのがいいことなんでしょうか? ってことです。
 取引市場で言えば株式市場はまだわかります。今は秒単位の取引やそこまで短時間でなくても短期間で売買してキャピタルゲインを得ることが多いのかも知れません。しかし市場としては株式公開による資金調達や出資者が利益が良かった会社から配当を得るなどの役割も当然あります。もちろん長期間の投資でも株価上昇による売却益が得られることもあります。

 しかしです,外為市場では価格差で儲けることはあっても株式の配当に相当するものは(直接的には)ないと思います。長期的な視野でその国の経済が強くなるであろう,と予想して通貨を売買することはあるでしょう。もちろん実需として外為市場を利用する人も多いはずです。
 投機的取引を全く否定するつもりはありません。また,売る人がいるのであれば当然買う人もいてくれないと困るので,逆張りすることもある訳です。しかし実需から大きく外れた外為売買って素人から見たら「なーんか変」だと思うのです。
 今の円安は投機的取引の結果というのではなくて金利差によるところが大きいのでしょう。それはそれで理由はあります。しかし変だと思うのは思惑や儲け心が大きな要素を占める「市場」まかせって本当に良いことなんでしょうか?
 昔のように固定相場が良い,と言っているのではありません。しかし市場まかせと言っている割には金利操作をしたり一方で介入してもあまり効果がなかったり,で人為的にはなんとも思い通りには行っていないような気もします。

 正直なところ素人の私が一番怖いのは,この円安が日本の経済的地位あるいは産業活動の衰退の成績表のような気がするところです。そういう意味では前述の文と矛盾することを言っているのですが,自由売買の市場が突き付けた(甲乙丙の)「丙」という成績が今の日本なのでしょうか…
 繰り返しになりますが私は経済・金融のことは素人です。誰か私の勘違い(?)を指摘してくれませんか。

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