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病院薬剤師が学んだ在宅医療の課題【薬剤師の”わ”主催勉強会】

2024.06.22
一般社団法人 薬剤師の“わ”
みなさんが主催して下さった
在宅医療に関する勉強会に参加しました。

在宅医療の課題について
チームでディスカッションする
グループワーク形式です。

病院でしか働いたことがなく
在宅医療未経験の参加者は
私だけでした。。

それでもみなさん色々助けて下さり
学びの多い時間となったので
学習内容を整理していきます!



1.残薬調整はどう介入する?

一番多くの意見が出た残薬問題
現場のみなさんが困っている
主なポイントは以下の3つです。

・提案のタイミング(When)
・提案の方法(How)
・どの程度介入するか(How many)

ここで難渋する理由は
<薬剤師側が提案しやすいタイミング>
≠<医師側が対応しやすいタイミング>

というように不一致があるからです。

あらかじめこの対応については
上記を医師と整理しておくことで
課題発生時も滞りなく対処できそうです。


2.多職種連携の手段は?

これまではFAXによるレポートが基本。
これからはLINEによる情報共有が理想。

多職種での情報共有の手段として
グループLINEを利用されているそうです。
手間も省け、迅速な情報伝達ができるため
私の中の発見の一つです!


3.他職種への配慮はできている?

1.頓服薬問題

病院業務の中では
便秘時や疼痛時の頓服薬
提案することも多々あります。

なぜなら、必要以上に薬を服用する
というリスクを防げるからです。
ただこれが役目を発揮できるのは
患者さん自身で管理ができる場合です。

訪問看護師さんが対応されている場合は
服用させるかどうかの判断が難しい
という課題が発生します。

2.処方提案問題

薬剤師として気づいたポイントで
医師に処方提案をさせていただくことは
病院の中でもあります。

つい気づいたタイミングで
提案をしてしまいがちですが、、
あらかじめ患者さんや訪問看護師さんに
話を通してから
医師に提案をした方が
医師も対応しやすいそうです。

このように頓服薬1つの提案においても
実際に服用するところまでイメージして
意味ある提案かを吟味する必要がありますね。

そこまで気を回せていなかったな…
と感じたポイントでした。


4.オーバードーズ問題

薬を服用したかどうか分からなくなり
過剰に内服してしまうケースがあります。

ここで薬が一包化されている場合
日付の印字があるということが
防止する手段の一つになるようです。

飲んだか分からなくなっても
服用日を確認すれば解決しますね。

カレンダー管理に抵抗を持たれる方や
管理方法にこだわりがある方の
選択肢の1つにあげられそうです。


5.その他

・薬の在庫問題
・人員の問題
・知識の問題
・経営的な問題
・施設在宅or個人在宅問題
・運搬方法の問題
などなど…

課題はたくさん見えてきましたが
今回一番の学びはやはり
情報共有の大切さです。

情報共有の手段はとても大切ですね。
これまでSNSなど苦手でしたが
色々学んでいこうと思います!

在宅医療に関して0からのスタート
まず一歩目を踏み出せた1日でした✨

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