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『世界一楽しい決算書の読み方』を知りえて

■初めに

決算書は大抵が上場企業が発行している公的な会計データになります。

一見して、
広告やWebマーケティングとは異なる分野の様に思えますが
予算組やそもそも利益が出ているのか?
という目安を知るために、必要な情報となります。

近年、競合の提案でも決算書から入り込み、提案をするなど、レベル感が上がっており
コンサルタントは新規営業はしないまでも
決算書の最低知識は必要だと思い
本書を選定致しました。

■書籍紹介

『世界一楽しい決算書の読み方』

■決算書は誰のもの?

そもそも決算書とは、、何を表し、誰のためのものなのか。

実は一重に決算書と言っても、
様々な使い道があります。

まず、上場企業や社会的信頼が問われる1部企業などは会社法で発行する事が義務付けられています。

3ヶ月に1度の「四半期報告書」、年に1回の「有価証券報告書」という具合にです。

これらは、企業のステークホルダー宛に発刊されます。

株主、銀行、投資家、はたまた就活生に向けての情報になります。

主に、財務3表と呼ばれる
B/S、P/L、C/Sを基に

会社がどこから資産を得ていて、所持しているのか?

会社の利益はどの様になっているのか?

会社の予算の増減はどうか?

などなどをそれぞれで読み取る事ができます。

因みに、販管費と呼ばれる費用は広告宣伝費なども含まれております。
これは、P/Sから各業界、各企業の確認ができるため、クライアントで決算書など開示している企業の状況を知る為に、まず覗くのも1つの手でしょう。

■損益計算書について

P/L=プロフィット&ロス・ステートメントは、
企業が儲かっているかを現す指標になります。

1年の中で、
いくら売上を上げたのか
いくら費用がかかったのか
いくら利益が出たのか
を知る為に記されたデータです。

更に細かく見ていくと、
収益、費用、利益
その中でも細かく細分化された指標があります。
単語に関しては、別途インプットしつつ
ここでは具体的な使い方を記載します。

冒頭でも挙がった、販管費とは
販売・管理活動費を指します。

原価とは別途考えられる領域であり、
給料、広告費、運送費、地代家賃、外注費などなどを含みます。

つまり、端的に広告をかけているか否かは販管費の割合で判断ができます。

特定業界の上位企業で並べてみても、恐らく差は一目瞭然です。

例えば、化粧品業界は商品の原価の大半が水の為、低いものの
その分競合が多く、マーケティング=広告の販管費の割合が多くなっていきます。

このように、業界特質を見定める上でも
決算書の読み取りは必須になっていきます。

■会社の資産状況を知る

一方でB/Sはbalance seatの略として扱われ、
賃借対象表と呼ばれています。

これは、会社の資産と負債などを知るために必須です。

資産とは、会社全体の持っている現金や建物を指します。
負債は、銀行からの借り入れなど、純資産は
経営者が会社設立の際に入れた金額などを指します。

負債と聞くと言葉はマイナスですが、要はお金の調達をしている金額です。
会社の成長の為に攻めの調達などをしている場合も考えられ、
ここのウェイトが大きい=儲かっていないという判断にはなりません。

資産には流動資産と固定資産が存在し、
固定資産は建物など今すぐは現金化しない物などを指します。
例えば、航空会社は当然、自社の航空機が資産に換算されるのですが
なんと勘定科目名に「航空機」と記載されます。
企業として何が資産となっているのか?はある程度読み取る事ができます。

純資産は、株主資本が含まれており
これは会社として自由に使いやすい金額です。

会社が主にどういったビジネスで成り立っているか?を知る為の指標になるので
今後業界の主な資産などを知る際に役立てていきます。

■キャッシュ・フローは命

C/S=Cash Flow Statementは、
企業の現金・預金の増減を知る為に使います。

利益よりも重要視される場合があるのが、
企業の営業活動によって
流入・流出した現金の動きです。

営業C/Fのプラマイは事業継続の判断軸になります。

プラスの場合は、本業で現金預金が回る=好調と言えます。
反対にマイナスの場合は、他の投資活動や財務活動で補う必要がある且つ、営業C/Fの早急な改善が求められている状態です。

営業活動費が減りつつ、財務活動がマイナスな場合は
本業で売上がきつく、店舗売買などで得たお金を借金へ回している判断ができます。

投資活動自体は、先に触れた通りマイナスだからといって善し悪しが変わる訳ではありません。
事業の拡大フェーズなどは、新規事業参入などの為に使う場合もあるからです。

この様にプラスで良いのか、マイナスで良いのかという判断軸も今後とも考えていく必要があります。

■まとめ

言葉の理解、特に見るべき点は本書で知れた様な気がします。
ただインプットしただけに過ぎないので、
アウトプットを行い
自分の知識量の定着を測っていきます。

また良く考えると、決算書を読んだ提案のレベル感を知らなかったので
ここの情報も集めていく必要があると思いました。

マーケティングや採用、財務の知識を経ていき、市場価値の高い人材を目指します。

■具体的なTO DO

・特定業界の財務3表を読む
→懇意にしているお客様がいるので、見てみる
業界全体の動きをインプット

・今後、御社のWebチームの提案の際に、決算書などが分かれば絡めた提案を試行錯誤する


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