#88

死ぬまでにやりたいこと5選

大学生活も少しづつ終わりに向かい、この先の生き方を色々と考える日が増えた。友達ともそういう話をすることが増えた。

別に希死念慮があるとかそういう訳ではないが、死ぬまでにやりたいことリストを作っておくことは何となくいつか苦しい時に自分を救ってくれそうな気がしている。

どれだけ辛いことがあっても「これをやるまでは生き続けなければ」と、このリストがいつかある種の延命治療的な効果を発揮することを期待して色々と書いてみる。

1. 日本中を一人旅する

大学生になってから研究会や学会、その他諸々の用事で県外に1人で出かけることが増えた。何かしらの用事があって行くので、観光地に行くことはあまり多くなかった。むしろその地域の田舎の駅や、何も無い道など、地元と景色がさほど変わらない場所を歩くことが多い。

「地元とさほど変わらない」と書いたが、地元から何十km、何百kmと離れた地域なので空気・雰囲気は地元のソレと全く異なる。

似たような道の造り、似たような工場、似たような公園。

だけど走っている車のナンバープレートに書かれた地名は全く違う。すれ違う人から聞こえる方言も全く違う。

何度も何度も一人で色々な地域に出かけるうちに、こういう「日常と少しだけ違う景色」をもっとたくさん見たいと思うようになった。
わざわざ遠くに出かけて、何も無い所をフラフラする旅行を楽しいと思ってくれる人はきっと多くないから、これは一人旅になるだろうなと思っている。

2. 楽器を演奏できるようになる

ピアノとかギターとか、何か楽器を1つできるようになりたい。リミックスができるようになる、とかでもいい。

言語学徒でありながら語彙力が貧弱であるため、時々自分の気持ちを上手くことばで言い表せないことがある。
そんな時、言語という制限を飛び越して音で自分の気持ちを表せたらきっと楽になるだろうなと思う。あと、きっと楽器が演奏できたら普通に楽しいだろうなと。

友達にもバンドマンが何人かいるが、みんなイキイキしていてかっこいい。中古の安物でもいいから、何か楽器を早いとこ始めたいな。

3. SEKAI NO OWARIのライブに行く

昔々、自分の人生はこの辺で終わろうか、と考えた時があった。生きているのがどうしても辛くて。
その時に出逢ったのがSEKAI NO OWARIの音楽だった。

なんやかんやでずっと行けてなかった彼らのライブに行くのが今では夢になっている。先日、グッズ参戦ではあるものの初めてライブ会場に行けた。本当に幸せな空間だった。

次は必ずチケットを勝ち取って、どんなに遠くからでもいいから、SEKAI NO OWARIに会いに行く。

4. 一緒に居てくれる人を見つける

最近、友達と話す時に時々恋愛が話題になる。
ちゃんとした(?)恋愛をしたことが無い自分は、いまいちそのイメージが湧かない。

20年ちょっと生きてきて、何となく自分に恋愛はできないような気がしている。
そこで最近思うのは、好きな人とか恋人とかではなくて、一緒に居てくれる存在が欲しいなということ。

一人旅をするくらい一人の時間が長いから、楽しいことやしんどいことがあってもそれを共有する相手がいない。
よくある言い方だが、楽しいことを誰かと共有できればもっと楽しく、辛いことを誰かと分け合えれば辛さは半分になるような気がする。

別にこの存在は人間ではなくて、犬🐶とかの動物でもいいなと思う。けど、せっかくなら同じことばで話し合いたいし、一緒に遊びに行ったりしたい。
そうなると、やはり一緒に居てくれる「人」になるのかなと。

5. 誰かを幸せにする

これ。
noteのプロフにも書いているが、これをしなければ絶対に死ねないなと思う。

今まで(たぶんこれからも)たくさんの人に助けられて、自分は幸せ者だなと思う。自分が誰かからそうされたように、自分も誰かを幸せにしたい。


とは言いつつも、ここまで挙げてきた『死ぬまでにやりたいことリスト』を見てみると、これらを実現させる上でむしろ誰かを不幸にさせてしまう可能性があることに気づく。
例えば、「4. 一緒に居てくれる人を見つける」。仮にそんな存在が居てくれたとして、謎の一人旅をしたり時々変なnoteを書いたりしている自分は、その人にきっとたくさんの我慢や無理をさせてしまうのではないかと思う。

自分のやりたいことを叶えようとすると、それと同時に他のやりたいことが叶わなくなる。
こういったある種の矛盾のようなものがある以上、少なくとも向こう数年ですぐに全てのリストが達成されることは無いだろう。
となると、このリストと矛盾があることによって自分の寿命は伸び続けることになる。そんな無茶苦茶な延命装置としての『死ぬまでにやりたいことリスト』を大切にして、ゆっくりと生きていこうと思う。


ではでは。最後までお読みいただきありがとうございました。

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