【腰痛】 腰が痛いという患者さんが来たら何を考えるか
腰が痛いんです…
と電話なり予約が入ることがあると思う。
でも腰が痛いと言っても様々です。解剖学的には背中であったり、臀部あたりが痛くても腰が痛いんです。と患者さんは言います。なので様々な可能性を考えながら診療に当たることが大切です。
今回は腰痛の方が来られたらどうするか?
どんな腰痛の原因があるのかまとめていきます。
と、その前にまずはいちばん大事なレッドフッラッグから
腰痛のレッドフッラッグ
結構多いのが発熱です。インフルエンザで腰がいたいと思っていたら、化膿性脊椎炎だったなんてこともありました。患者さんも風邪を引いたから腰が痛いんだと思いこんでいるケースもよくあるので注意が必要です。
その他僕が過去に遭遇した怖かった症例は尿管結石の方と、大動脈瘤の方でした。尿管結石の方は明らかにおかしいし、冷や汗すごかったし、顔色もめちゃくちゃ悪かったですね。
大動脈瘤の方は破裂する前だったのでまだ手術はなしで薬で抑えているとそんな話を後になって聞きました。
たかが腰痛と思われるかも知れませんが、命に係る場合もあります。鑑別をしっかりしましょう。そのためにはどんな疾患があるのかを知らないといけません。
部位別に分けてまとめます。
部位別の腰痛の原因
ちなみに今度ちゃんと紹介しますが僕はこの本が基本となり治療を進めています。なによりわかりやすいからおすすめです。特に卒業したばかりの方は持っておきたい1冊です。
「腰が痛いんです。」という患者さんがきたらこれらの疾患について想定できるようになりましょう。
問診で確認すること
OPQRST法というものがあります。頭文字を取っています。内容は以下の通りです。
まずはここを抑えます。ちなみにこの方法だとカルテに書くのも楽ちんなのでおすすめです。その他に聞くこととしては既往歴や手術歴、服薬、過去にどんな治療をしてきたかなどでしょうかね。
全てに言えますが大事なことはレッドフッラッグを見逃さないことです。そして問診ではOPQRST法で進めていくと他の先生に説明するときにも伝えやすいので今のうちからその型を覚えておくと便利です。
今回は以上になります。
腰痛の治療に関しては再度記事を書きますのでよろしくお願いいたします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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