【中医学】 陰陽・虚実・表裏について
こんにちは
陰陽、虚実、表裏など聞いたことがある方も多いでしょうし、イメージが付きやすいですよね。中医学の考えで重要な陰陽の考え方についてまとめていきます。
キーワード:
陰陽、虚実、表裏
物事には対応する2つの事象があり、それらがバランスよく調和しています。人間の体内でも同じことが言えます。この陰陽のバランスが取れているから健康であり、陰陽のバランスが崩れてしまうと体調を崩したり病気になってしまうということです。
よくこのマークを見ると思います。この黒い部分、白い部分は今はバランスが取れている状態(健康)です。しかし、この黒と白のバランスが乱れてしまうことが病気の原因になります。それが体の中でも起きていませんか?
ということなんですね。
陰陽のイメージ
陽気な人とか陰湿だなとか日常でも使いますよね。陰と陽のイメージはつきやすいかなと思います。
陰陽を治療面から捉える
陽虚証とか陰虚証とか今後でてきます。まずはその前に陰証、陽証についてです。
これが陰証と陽証の概要です。
どんな人なのかイメージがしやすいですよね。
陰証はお年寄りや病気に罹患していて体力が下がっている人
陽証は子供など体力が有り余っている人
こんな感じではないでしょうか?
では続いて虚実についてお話していきます。
虚実のイメージ
虚実と言えば嘘か真かみたいなイメージの方も多いでしょうが東洋医学で言われている虚実というのは少し異なります。むしろ先程の陰陽のほうがイメージは近いでしょう。
つまり、虚は足りておらず、実というのは多すぎる、もしくは悪いもの(邪)が過剰になっている状態のことをいいます。
なんとなくイメージはついたでしょうか?もちろんすべての条件に当てはまらないといけないわけではありません。その人を診て判断しましょう。
虚実を治療面から捉える
実証、虚証という言葉を東洋医学では使用します。つまりこの人は実タイプの人だ。みたいな感じです。
ここで大事になってくるのが補法と瀉法です。またよくわからん言葉が出てきましたがイメージで捉えましょう。かんたんです。
補法というのは補う方法です。温めるとかも含まれます。
瀉法というのは取り除くイメージです。
実証(実が強い)の方への治療方針は過剰なものを取り除かなければなりません。そのため瀉法で治療していきます。反対に虚証の人に対しては気などが足りていません。なので補うために補法で治療をしていきます。
じゃあ鍼灸の補瀉ってどうやるの?ということで次のパートです。
鍼灸治療の補瀉法
かんたんに言えば優しい刺激をするか、少し強めに刺激をするかの違いです。
目の前の患者さんが病気で弱っているのに強刺激をするとどうなるか想像つきますよね。もちろん考え方や鍼灸の治療法というのはたくさんあります。そのため考え方によってはというところもあります。
では最後に表裏についてお話していきます。
表裏のイメージ
体の外側が表になり、内側のことを裏のようなイメージです。
ではそれぞれの症候についてみていきます。
これをみてもわかるように体調を崩したときに表(外側)からだんだん中心の方へ向かって悪くなっていくのがイメージつくのではないでしょうか?
今の症状はどのくらい進行しているのかなどの指標にしましょう。
まとめ
今回の記事では【陰陽・虚実、表裏】についてお話してきました。陰なのか陽なのか?状態を把握しておくと治療の際にアプローチの方法が変わりますよね。
解剖学、生理学だけではよくわからない場合でも東洋の先人の知識を使えば効果的に治療ができるようになるかも知れません。
僕も勉強途中です。一緒に勉強していきましょう。