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note blog #2 『元気です』と言った患者さんに対する施術は?

TSUKIMORI Salonの月森です。
今日は問診で『元気です』という患者さんに対して、どういう施術を考えていくのかをこちらでお話していきます。

問診で最初に聞く言葉は

私:この〇週間、お元気でしたか?
患者:何も痛むところはなく、元気でした!
私:それは良かったですね。大分、安定してきましたね。
患者:はい、安定してきました。

という、会話になることもあります。
体調が安定し不調を訴えずにご来院される患者さんも当院にはいらっしゃいます。以前は痛みに苦しんでいた方でも定期的に体をメンテナンスされている方は、こういう問診になるんですね。


では、なぜ患者さんは来られるの?

そう、今は調子が良い、そしてこれからもずっと調子が良く暮らしていきたいと思って定期的に来院されます。
痛みを抱えた状態って、誰もが嫌じゃないですか?!
定期的(2週間~1ケ月~)に来院し、体と向き合う時間を設けていくことで健康が手に入れられると思うと、やっぱり通いたいってなりますよね。

どういう施術方針でいくのか?

施術方針という言葉、治療方針ではないんです。
治療方針って、疾患があったり痛み不調があると治療になりますが、なかった場合は?と疑問やどうしたら良いのか分からないと思うでしょう。

そういうときに大切になるのが、東洋医学的な考え方です。

僕が主に行っているのが経絡治療です。日本において発達してきた伝統鍼灸の一つ、中国古典の理論や哲学を日本に置き換えて治療に結び付けた日本鍼灸(経絡治療)です。

経絡治療の定義

経絡治療の定義としては、
すべての疾病を経絡の虚実状態として把握し、主に鍼灸で補瀉し治癒に導く治療法』としています。

簡単に言い換えると、『経絡の気血津液の流れを促し整えていく治療法』これに、いろいろな考え方を付随していきます。

元気な人でも、経絡の虚実があり、気が巡ってないところ、血が足りないところ、津液が足りていないところ、もしくは体の中に熱があり火照りが出ていることもあります。

元気だと思っている人でも、実は東洋医学の視点(物差し)で診ていくと問題が出ている人もいるんですね。そこを四診で診察し、どの経絡に虚実が出ているのかをみていく訳です。

元気な人でも、調整することができる

五臓という働きが体内にあり、経絡はその写し鏡。
五臓も弱まったり、活動的になったりと人それぞれに個性があり体質として分類もできてきます。

その弱まった臓を回復させるように、経絡(経穴)へ鍼刺激を加えて回復させます。そうすれば、元気な人ももっと元気に、豊かになるという図式。


元気な人を増やすための私たち鍼灸師の腕。
病気や疾病の方だけでなく、元気な人にも健康をお約束できればうれしいことずくめですね。

月森

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