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【クイーン・シャーロット〜ブリジャートン家外伝〜】が想像以上に良かった。

Netflixの大好きなドラマ【ブリジャートン家】シーズン3が配信になりました。
さっそく全エピソードを一気見したのですが、その前に外伝の【クイーン・シャーロット】を視聴。

正直、あまり期待してなかったんですよね、外伝。
ブリジャートン家は、クイーン・シャーロットより魅力的な登場人物が多いものだから、あまりクイーンへの思い入れがなくて。

それが、まぁ!
もんのすごく良かった。
冒頭、女王は王の死を待ち望んでいるかのような言動に思えたのですが、なんのこたぁない、ごっつい熱々のラブストーリーでした。

ガチで泣きました。

過去(シャーロットが嫁いできた時)の物語をメインに、現在(ブリジャートン家時制)の物語も進行するのですが、過去と現在の切り替わりが自然で無理がなく、かつ効果的。

その効果が私の涙腺を破壊したのだ。しかも破壊したのは腹の出た中年おじさんだ。
(以下、少々ネタバレを含みます)


女王にお仕えしているブリムズリーはシャーロットが来て以来、ずっと仕えている人。
ブリジャートン家ではでっぷり中年おじさんになってますが、若かりし頃は小柄でキュート。
その頃からずっとお側にいて仕えているから、女王のことを深く理解しお守りしている。ブリジャートン家での女王への接し方は、長い年月を経て培われた信頼関係に基づくのだなぁと、しみじみ思いました。

ブリムズリーは王に仕えるレイノルズと愛し合っている。
でもレイノルズは、ブリジャートン家には登場しないのですよ。

クイーン・シャーロットのラストエピソード(ブリジャートン家時制)で、女王がブリムズリーに「家族はいるの?」と尋ねるシーンがあります。
ブリムズリーは「いいえ。私と一生を共にする人はいません」と答えます。
その前段階、若かりし頃のシーンでブリムズリーとレイノルズが、バスタブの中で語り合うシーンがあります。
王の体調が良好なまま続けば、王と女王は支え合って過ごし、一緒に年を取る。そして我々も共に仕える。そう語り合うのです。
それぞれ王と女王に仕えながら、彼らも一生を共に過ごすと。

でも、ブリジャートン家時制には、レイノルズがいない。
王は病が深刻化し、表に出なくなったせいだけだろうか。

ジョージ4世誕生お披露目舞踏会の夜。
庭園のはずれで、ブリムズリーとレイノルズは踊ります。
その姿はとても幸せそうです。
それに重なるようにブリジャートン家時制に切り替わり、
独りで踊るブリムズリーの姿が。
幸せだった頃の思い出に浸るような、悲しさと寂しさも混じったような表情で、彼は独りで踊っていました。

具体的な状況や心境を表すようなセリフなどは皆無ですが、
「私と一生を共にする人はいません」からの
「我々も共に仕える」
そして、独りでのダンス。
彼らに何があったのか、レイノルズはどうしたのか、
たとえ何かがあったとしても、ブリムズリーは決して動揺や感情を女王に悟られぬように自分を律し、職務を全うしただろうことは容易に想像できます。
それゆえに余計に切なさが込み上げて、私、ガチ泣きしました。
まさかでっぶりお腹の中年おじさんに泣かされるとは、思ってもみなかったですよ。ほんま。

ブリジャートン家 シーズン3後半のエピソード配信も待ち遠しいなぁ。



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