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構造と計算を 分けると簡単かも

◆スペインの建築家ガウディは、
 超 有名 サグラダファミリアを構想しました。
 
 彼は、放物線アーチを理解するため、
 逆さ吊り実験と言われる試行錯誤を繰り返したといいます。
 
 それは次のようなことだそうです。
 
 紐の両端を掴んで、垂らすと、
 紐は、放物線を描いて垂れ下がります。
 
 これを上下反転し、さらに、水平回転させると
 お椀を伏せた放物線の屋根になる。
 
 この自然現象を絵に書き写し、幾何学図面に書き直し、
 そうしてそれを、
 数式に置き換えて、建物に再現します。
 
 これを10年繰り返し、様々な建築物に役立てたといいます。

はじめは、自然を書き写す

 構造計算と一口に言いますが、
 始まりは、自然現象の書き写しだと、改めて思います。
 
◆私たちは幸運にも、

 こうした 先人の成果を、公式として使っています。
 
 公式は、構造の成り立ちを
 数式に閉じ込めた、数式パッケージだといえます。
 
 公式は、それが成り立つ理由を知らなくても、
 覚えれば、お手軽に、正解を再現できる優れものです。
 
◆だからでしょうか。

 構造計算を習得した方々から、
 「 構造計算というけれど、計算は簡単だ 」との声をよく聞きます。
 
 そしてその後に こう続きます。
 「 難しいのは、現場に適した公法を選ぶことだ 」
 沢山の公式を覚えても、構造を知らないと上手く使えないものだ。
 
◆構造計算をはじめる方へ

 要点は、構造(力の流れ)を見ることです。
 それは、
 力のリレーを見極める、3つのルールを掴むめば、わかり易い。
 そして、そこまで行けば、
 計算はパッケージだから、もう少しわかり易い。

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