腹八分目の話

好きなものはお腹いっぱい食べたい。
推しの姿は四六時中眺めていたい。
お気に入りの映画は満足するまで何度も観たい。

そう思ってつい短期間で過剰なまでに摂取してしまうのですが、これってよくないのかも、と近頃は感じています。

何事も腹八分目
少し足りないなー
でもまあ今日はこのくらいにしておくか
という余裕が持てたら、
どのコンテンツももっと長い間楽しめるのではないかと思うんです。
思うんですけど。

「飽き」と「満足」の間に壁はあると思うものの
自ら最短距離で「飽き」に猛進しているような、、

直近では、話題のインド映画 RRRがもう非常にとんでもなく良くて、約3週間の間に4回映画館へ行きました。
先週は2日連続で観ました。
普通の映画だったらこんなには行かなかったのでしょうが、優れた音響と大きなスクリーンにより何倍も良さが際立つ作品だったため、
映画館で観られなくなってしまうのが寂しくて寂しくて、気づいたら4回足を運んでいました。
後悔したくない一心でした。
(今週末も行きたいけど、今のところ我慢するつもりです)

せめて映画館での鑑賞を2回ほどにしていたら、
たとえば数ヶ月後にサブスクリプション配信が始まった時の喜びや、改めて観た時の感動はより強く感じられただろうか。
いやいや変わらないでしょ、と思う気持ちも正直あるため、4回も観に行ってしまったわけですが。

5回目を我慢できてしまうのは、
4回も観てしまったからだろうか。

なんだかうまく説明できていないけれど、
好きなものの過剰摂取の一例でした。
俳優であれば毎晩寝る前に画像を眺めるし、
MVであればこれも毎日繰り返し観ます。
これは「欲張り」とも言えるのでしょうかね。

しかしながらこれはいわば自分自身のご機嫌取り、
ストレスフルな世の中において、
気分よくいるための必勝法なのです・・

長々書きましたが、
食べ物以外の好きなものの摂取に関しては、
どちらが正解かわかりません。
周りには、自分ほど短期集中型の人間はいません。
「自ら飽きに向かっている」というのは、
友人からの実際の指摘です。

この傾向は、熱し易く冷め易い自分の性質とも深く関わっていると思います。
腹八分目の習慣をつけられたら、
熱し易からずとも冷めにくくなれるだろうか。
熱し易いはまだしも、冷め易い部分を治したいんだな。
好きなものはずっと好きでいたいのに、
過剰摂取のせいでしばらくいいや、
となるのが自業自得ながら悲しいんだ。

2023年こそ、足るを知りたい。

RRR、今週は我慢できるかな・・・

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