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プロデューサーのワークショップに参加するの?ちょっと待って!

さまざまな形のワークショップがあるが・・・

俳優向けワークショップって、いろんなところで開催されていて

参加したことがある俳優は多いでしょう。

講師にもいろんな職種の方がいるんですが、

例えば映画監督・ドラマ演出家・劇団の演出家などの演出部。

プロデューサー。

アクティングコーチ。

俳優。

プロダクションのマネージャーなんてのもたまにあります。
 

それらとはちょっと違って技術系のワークショプ

アクション。殺陣。日舞。ダンス。ボイス。などなどありますが
 

俳優として芝居が上手くなりたい、演技力を向上させたいという目的なら
一択しかないことを知っていますか?
 

それを知らずに、闇雲にワークショップに参加しているとしたら

もしかしたら時間とお金を無駄にするばかりで

演技力が伸びないどころか、

レベルの低い芝居が悪い癖として身に付いてしまうかもしれません。

そこで搾取されるのはいつも、芸歴が浅く知識の少ない若い俳優たちです。
 
 

ではどういうことなのかお話ししていきます。

ほとんどのプロデューサーは、演技を学んだことがありません。

演技を教えることも学んでいないので、本当は演技を教えられません。
 

一方、演出部は、常に俳優と向き合って作品づくりをしています。

当然、演出のこと、演技の見せ方などはよくわかっています。

が、

こちらも演技すること、演技を教えることを学んでいない場合が多いです(日本の場合)。
 

ですから、最短で演技力を向上させたいという目的であれば、

アクティングコーチのレッスンを受けましょう。

二番目の選択肢があるとすれば、俳優です。しかも現役の俳優がいいでしょう。
 
 

プロデューサーや監督ワークショップに行くのは意味がないのか?


自分の顔を売る。存在を知ってもらって、キャスティングしてもらう

その目的でワークショプに参加する俳優は多いです。

私もそうでしたし、キャスティングしてもらったこともあります。

しかし現実を言うと

ワークショップに参加したからといってキャスティングされる確率はそう高くありません。

オーディションを受けて合格するのと大差なしです。

そこに俳優自信が多額のお金をかけるのが正しいのかどうか。

もちろんそれは各人の判断です。しかし、、
 

さらに現実的なことを言いますよ。
 

ちゃんとした役付きでキャスティングされるのならいいですが、

「新作映画クランクイン予定」みたいな文句で参加者を集めておいて

エキストラで現場に呼んで、安いギャラでいいように使って

最終的に「当ワークショップから〇人キャスティングされました」なんて主催者の実績に使われる。

ということも。。
 

ワークショップを主催する人の収入と、

監督やプロデューサーの小遣い稼ぎで開催されているのが半分ぐらいなんじゃないでしょうか。
 

他の例をお話しすると、

キャスティングオーディションを開催するのには通常お金がかかります。

低予算で作品を作る時に、その経費を削減するために

〈ワークショプオーディション〉という形で参加者からお金を取りつつオーディションをするという、

主催者側からしたら一石二鳥だけど、

俳優に対する敬意が全くない、無駄に俳優が負担を強いられるやり方をしているところもあります。
 

こういうことはアメリカでは絶対にやってはいけないことなんですが、

日本ではそこらへんのモラル意識は低いです。
 
 
 

では、そこに巻き込まれないためにはどうすればいいでしょう?
 

一つは、“まともな”芸能プロダクションに所属すること。

もう一つは、

当たり前ですが俳優として実力をつけることです。
 

俳優としての実力というのは単に演技力というだけでなく、

プロの俳優として生きていくのに必要な、あらゆるスキルのことです。
 

無所属で、まだ実力がついていない、情報も持っていない若手が

いいお客さんになってしまっていることが多いです。

私がそうだったからわかります。いや、そんなに若くなかったかな。。泣
 
 

そういった事情がわかっていて参加するワークショップならば、

演技力向上とは違ったことを学ぶ目的で参加する意義はあると思います。

監督ワークショプであれば、監督とコミュニケーションを取り、

現場で演出された時の対応の仕方や、

カメラアングルによっての演技の見え方の違いなどを学びつつ、

その結果、演技を見てもらってキャスティングされるチャンスの場になり得るかもしれません。

もちろん俳優の技術向上をちゃんと考えているワークショップを選ばなければいけませんが。
 

俳優がプロデューサーワークショップにお金を出して行く理由は
私にはちょっとわからないんですけど、、

例えば、

オーディションに合格するための裏技だとか、
プロフィールの書き方だとか、

演技以外のことを教えてくれるワークショップなら良いかもしれません。
 
 

さて、ここまでの話から逆算すると、

本気で俳優の演技力向上を目指しているワークショップではないところにはどういう人が参加しているのかがわかりますね。

知識も経験も実力も未熟な俳優がほとんど、ということになります。

そういう俳優を集めて、台本渡して演技させて、

ちょこっとコメントやアドバイスみたいなことを言って

たまに褒めて。

ワークショップを小遣い稼ぎ程度にしか思っていない監督やプロデューサーのところにどれだけ通っても、本当の演技は学べません。(全員がそうとは言ってませんよ)

例えその人に気に入られて、ちょい役で作品に出してもらえたとしても

オーディションで役を勝ち取る実力が身についていないので、他で使ってもらえません。

それどころか、(失礼ながら)レベルの低い人たちと一緒にレベルの低い指導を受けながらやっているうちに

妙な癖がついてしまって後からそれを除くのが大変になることがあります。
 
 

以上を踏まえて、

今あなたに何が必要で、何を学びたくて、どこに行くのか

よくよく考えて

俳優力を向上させてさまざまな現場で活躍できる実力を身につけましょう!
 
 

本当に困ったらDMください。何かお力になれるかもしれません。





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