見出し画像

【声劇】コイバナ~後編~(2人用)

利用規約:https://note.com/actors_off/n/n759c2c3b1f08
♂:♀=0:2
約10分~20分

私=♀ 三度の飯より恋バナが好き。 キュンキュンを求めすぎて、おかしな事に…… テンション高めがお勧め
友人=♂ 「私」の学生時代からの友人。 付き合いが良い。 普通に良いコ。

*************************************************************

私:「──って話をしててさぁ〜!!」

友人:「(上の空) うんうん……」

私:「普通っ分かるじゃん!! あったとしても『クラスの中で浮いてた』とか、そっちじゃん!?
まさか本当に浮くとか、ホント意味分かんないし!!!
別にねっ! 別に良いのよ!! でもさぁ〜『恋バナ』を期待してるのに『不思議バナ』が来るとか予想出来ないって!! さすがに『だねだねぇ〜 (フシギダネに寄せる) 』って相槌は打てないよぉ!!
でもさぁ〜さすがにこれ以上話しても、不思議な話しか出ない様な気がしたからさぁ〜、その日は終わりにしたんだけど!!」

友人:「(上の空) そだねぇ〜……」

私:「でもねぇ〜やっぱ羨ましい所もあるんだよねぇ〜……だってさぁ〜そういう出会いっていうの? 見当違いな流れだったとしても? 良い感じの異性が現れてくれるって感じ??」

友人:「(上の空) うん……だよねぇ〜……」

私:「運命があるかどうかわからないけど、いつかはさぁ『白馬の王子様がいつの日か迎えに来てくれるぅ〜』とか、やっぱり期待しちゃうわけよ!!
そして『シンデレラ城』──はちょっと重いから『ホーンテッド』くらいのマンションに一緒に住んでぇ、毎日手を繋いで『こわいぃ〜』『大丈夫っ俺がついてるよ』みたいな? キャー///」

友人:「(上の空) うんうん……」

私:「アンタは最近そういう相手いないの?」

友人:「……うん──ふぇっ!? えっ??」

私:「ねぇ〜話聞いてたぁ??」

友人:「えっあ!? き、聞いてたよ!? 聞いてたけど、どんな話??」

私:「だからぁ〜『いろこい』的な話っ!」

友人:「えっあっ……『いろこい』的な話ね!! えっと……あぁ〜……うん、あるっあるよ!!」

私:「えっマジで!? 私を差し置いて!? ズルいズルいズルいぃ〜♪ どんなのよどんなのよ♪もぉ〜」

友人:「えっとね……2ヶ月前くらいの話なんだけどね、実家で親戚の集まりがあったから2泊で帰ったんだよ?
そしたら、お母さんに『アンタの中学時代の同級生の【丸々君】が来てるよ♪』って……まぁその丸々君って、元彼なんだけどさ」

私:「えっ!? わぁ〜♪ 数年振りの再会♪ 親も知ってるって、もぉ〜最高じゃん/// うんっそれでそれで!!」

友人:「私、人見知りじゃん? 久しぶり過ぎると、緊張しちゃうし、それも初彼だし尚更じゃん? だから素っ気ない返事で返しちゃったんだ」

私:「うんうん!! 会いたくないけど会いたい複雑なラブマイハート/// でもでもでもでもっ! 会ったんだよね!! 初元彼と会ったんだよね!!!」

友人:「まぁそりゃ〜同じ場所にいるんだし、会うって言うか? なんて言うんだろ……」

私:「いやぁぁあ/// まだ幼かったお互いが、大人になってから再会して!! 『綺麗になったね』『あなたこそ……カッコ良くなった』みたいな、みたいなぁ〜///」

友人:「すぐには会えないよっ!? さすがに帰ってから、やる事もいっぱいあって忙しかったからさ──」

私:「えぇ〜!! 初元彼との再会以上に優先する事なんてないってぇ/// でもまぁ良いや♪ 同じ空間にいながらも会えない月九げっく的なすれ違い!! 『幸せな結末』を期待する『TRUE Love』は『Forever』/// あっはぁ〜/// 鼻血出そう///!!」

友人:「出さないでよ、恥ずかしいw
まぁしばらくしてから会ったんだけど」

私:「会った! 遂に出会った!! 大人になった2人がっ! 再会したっ!! 熱く見つめ合う目と目っ! 触れ合う心と心!! にゃはっはぁ〜/// あぁ〜……あっ血が……」

友人:「うそっ!? 大丈夫!?」

私:「出ってまっせぇ〜ん♪ まだまだこれからなんでしょぉ〜♪ 出してる場合じゃありましぇん♪
それでそれでどうなったの///
実家に1泊? 2泊? したんだから、もぉ〜っね? ねっ!?」

友人:「うん、廊下で後ろから声かけられて……」

私:「後ろからっ///」

友人:「振り返ったら」

私:「しゃららららん♪」

友人:「真っっ黒w 農作業と休みの日はサーフィンしてるらしくて『シゲルかよ』『エグザってんのかよ』ってw」

私:「なにそれぇ〜w はははははwww……はっ?
って、それ『色、濃い』話じゃん!!!」

友人:「えっ……? うん……え??」

私:「じゃなくてっ!! 浮いたはn──じゃなくてぇ〜……えっと……あっ『つやっぽい話』とか、無いのって事!!」

友人:「あ〜〜〜そっち!?」

私:「逆にどっち!? そっちしかないよ!! えっ? 何? その初元彼は、オチのみ? 後々『一発屋』って肩書きを名刺に載せる『何とか荘』出身の出オチ芸人!?」

友人:「えっいや……農家サーファーなんだけど……」

私:「何その『丘サーファー』みたいな言い方!! 『農家』で『サーファー』なんだよね!? 聞いたよ!! えっ無いの?? それだけ?? 終わり!?」

友人:「いや……その日は、まぁ色々家族の事とかで忙しくてさ、私もグッタリしてたから、翌日にその彼と『ゆっくり話そう』ってなって」

私:「あ〜るんじゃん!! あるじゃんあるんじゃ〜ん♪ もぉ〜ビックリさせないでよぉ〜!! 翌日にっしっぽりと2人で/// 昔の恋人同士に戻って///」

友人:「『都会出て、どうしてるぅ』とか? 」

私:「『彼氏はいるのぉ〜』とか! 『戻ってこいよぉ』とか!? ひぁ〜最っっ高! 最高っ!! 最の高じゃ〜ん!!!
消えたかと思った愛の炎がメラメラと/// やぁ〜んもぉ〜!! この乙女野郎っ/// でっ? でっ!? それでどうしたの!?」

友人:「しばらくお話してて……やっぱカッコイイなぁ〜って思ってさ」

私:「うんうんうんうん/// それそれそれそれっそういうのを聞きたかった(*´ ꒳ `*) それでそれで!!!!」

友人:「その彼、自分のお父さんが……まぁ、その……いなくて、お母さんと二人暮しだから、農業では私のお父さんの弟子みたいな人で、私とも幼馴染的な、まぁ兄弟って感じ? で、ずっと一緒に遊んでたりもしたんだよ?」

私:「お〜さ〜な〜な〜じ〜み〜///!! 幼馴染からの恋とかっ鉄板///
もぉ〜その鉄板で私っ調理されちゃうっ!! 両面こんがり焼かれちゃう/// 幼馴染から恋人へっ!! あぁぁ〜んもぉ〜/// ソースとマヨネーズったっぷりかけちゃう続きをどうぞ///」

友人:「うん……私が都会に出るからって、別れて」

私:「あぁ〜涙無しでは語れない!!」

友人:「生活時間とか全く違うから、時間とかも合わないしね」

私:「うんうんうんうんっで!?」

友人:「まぁ私がいなくても、当然私のお父さんとはずっと地元で農業をしてたんだよ」

私:「あぁ〜お米を育てるも、そこに大切な人がいないっ!! あなたの為に作ったお米をあなたと一緒に、そしてその後はあなたうぉっほぉっほぉ〜///」

友人:「……うん……ん?」

私:「はぁ〜……幸せ……」

友人:「……続けて良い?」

私:「どんどんどんどん続けちゃって♪ 私に幸せを分けちゃって♪」

友人:「毎晩お酒を飲みながら、どうやら『これからの話』的な事をしてたらしいの」

私:「ん〜〜〜っっっそりゃ公認っ!! 君になら娘を任せられる!!」

友人:「当の私が知らない内にねw」

私:「でもっカッコイイ!」

友人:「まぁカッコイイよw」

私:「きゃ〜/// もぉ〜私の中でリンゴンリンゴン鳴ってるよぉ〜/// 幸せの鐘のオーケストラっ鳴り止まないよぉ〜///!!」

友人:「でもまだ私コッチにいるじゃん? やりたい事もあるし『何その話ぃ〜w』って」

私:「やりたい事なんて捨てちゃえっ! 帰っちゃえっ!! 遠くの夢より近くの幸せ!!!」

友人:「そうもいかないでしょw」

私:「んん〜なぁぁあっもぉ焦れったいっ! 焦れったいけど、そういうのも好き///!!
ギリギリ届かない感じっ!! 何っ!? 今何話目!? 3話くらいなら、これからライバル登場!! 8話辺りならこれならクライマックス!!! 見逃せないからっ絶対録画予約ぅぅ///」

友人:「本当に大切に思ってくれてたんだよね──」

私:「そりゃそ〜でしょ/// 離れて気付く事もあるよねっ」

友人:「そうそうw 近くにいた時は当たり前で『うるさいなぁ〜』って思ったりさw」

私:「うんうんうんうん!! 聞いてもいない過去の武勇伝とか勝手に話したり?」

友人:「夢を語り出したり?」

私:「わっかるぅ〜♪!!」

友人:「でも……でも離れてから、私の事……凄く想って……考えてくれてたんだなぁ〜って……」

私:「ぬぁぁあ〜もぉ〜/// もぉ〜/// もぉぉぉ〜///!! それそれそれそれっ幸せをありがとう!!
私それをおかずにご飯が食べたい!!! 3杯はいけるぅ〜///」

友人:「ダイエットしてなかったっけwww」

私:「そんなのどうでも良いのっ!!
でっ? それで!? そんな話をしてからどうしたのっ!!!」

友人:「うん、私凄い嬉しくて……『ありがとう』って1度も言えてなかったなって」

私:「うんうん♪ もぉ〜素直に言えるじゃん♪ 素直に言えたじゃん♪」

友人:「そうなんだよw
(徐々に泣いていく) いなくなってから素直に言える……もっと早く言えてたらって……そしたら彼が手を合わせて……」

私:「手ぇうぉ〜合わせてっ///! 行っちゃう? 行っちゃうの!! 超えちゃうの!!? R指定を語っちゃうの!!!? ひゃぁ〜///」

友人:「『ありがとうございました』って……
私、それ見て……私泣いちゃって……『ゴメン』って……そして『ありがとう』って……手を……お父さんに……合わせて……」

私:「ふぁ〜/// 2人で手をっ!! お父さんにっ///
……ん? え? えっ? お、お父さんに?? えっ??」

友人:「うん……なんかお父さん……写真の中で、笑った気がした……ふふっ」

私:「『お通夜っぽい話ぃ〜』!!
じゃないんだよっ!! 違うんだよっ!! そっちの『つやっぽい話』じゃないんだよ!!」

友人:「えっ? 『お通夜』……あっ『お葬式の話』かw」

私:「どっちでも良いよっ! 何普通に手を合わしちゃってんのさ!!
『お通夜の話』じゃなくてっ『艶っぽい』恋バナがしたいの!! 恋バナか聞きたいの!! 甘い溶ける様なピンクな雰囲気の恋バナがしたいのにっこの度は、ご愁傷様ですっ!!!」

友人:「う、うん……ありがとう……」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?