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映画「i ai」 マヒトュ・ザ・ピーポー監督

先日、鑑賞してきました。

凄い偶然で、僕の席のお隣は元々バイト先が同じだった方で、こんな偶然も有るんだぁ〜ってほっこりした気持ちで僕の旅は始まりました。



凄い作品でした。
舞台挨拶で、橋本マナミさんが仰ってましたように、まさに「パッションで感じろ」映画だったと僕も思います。

芝居アートです。

というか、森山未来さん自身がアートでした。

芝居の領域を超えた表現で、心に何かを訴えてくる。誰にも代えられない、未来さんだけの表現。




冒頭らへんの、瑛太さんと未来さんがぶつかるシーンに入るあの、カメラワークと映像の暗澹さ。個人的にすごく好きで。瑛太さんって鼻が高いからなのか、良い感じに表情に影がのると言いますか。

それと相まって、瑛太さんの野生的な、危険を感じる芝居がとても好みなので、心の中でフォーーーーサイコーーーーって叫んでました。

他に堀家くん、きょんきょん、さとうほなみさんという、the映画!って感じのキャスティングで嬉しかった☺️




心の底から、森山未来さん演じるヒー兄に出逢いたくないと思った。

あんなに、今という一瞬一瞬を全力で楽しんで生きてる人に出逢ってしまったら自分の人生がちっぽけ過ぎて本当に辛くなる。

そのくらいに、影響力のある人間。

さとうほなみさん演じるルリ姉との始まりなんてもうホント最高だもん。大好きあの感じ。

一度は妄想した事があると思う。

自由で、全力で、強引で、刹那的な儚さ。

あぁ、いつか突発的に死ぬんだろうなぁって思う存在。

いやみんな死ぬんだけどいつかは。
でも、ヒー兄は長生きする事に人生のおもきを置いてないと思う。思ってる以上にすごく不器用なのかもしれない。

だから放っておけない。
そんな人間。

そう考えるとするのならば、
僕は彼に対する共感は生まれなかった。
生まれているのは憧れ。

でも一度きりの人生、絶対日々全力の方が面白いだろうし楽しそうだと思う。そうなれたら良いのになって。でもなれなくて、現実は時々来る非日常の出来事に湧き立つ。そんな人生。それもそれで楽しい。でも、今のままじゃやなんだよね。結局、曲線のグラフにすると一定じゃんか。この日常から抜け出したい。めーーーっちゃぶち上がって、時には死ぬほど落ち込みたい。

だっていつ死ぬかわからんし。
今を生きてるのに、今よりも先を考えて生きてる自分が意味分からない。

いや、だからなのかもしれない。
確かに目標や夢は大切かもしれん。
でも、目の前の事に全力を尽くしてれば運命というやつがどっかしらに連れて行ってくれるはず。

目の前に一生懸命になれない奴に、何が待ってるんだろう。そんなん嫌だ。

だから今、俺は俺なりに全力を尽くす。
最高の希望、最高の絶望。掴みに行く。

その為に、努力する。

ありがとうヒー兄。




うん、ほらね。こういう事。

この映画って、そういう感じの映画。

喜怒哀楽の枠組みを超えた場所で感じてしまう映画なんだと思う。

プロデューサーの平体さんは、この作品はサブスク化はしないって仰ってた。


まさにこの映画みたい。


この公開してる期間という、地球にとったら膨大な年月の中に過ぎないこの一瞬の間に出会って欲しい。


そんな意図が絶対にあるんだろうな。

凄い世界観でした。
是非映画館で出逢って下さい。


最後のあの独白。
すごく現実とフィクションの間で揺れたなぁ。




最後まで読んでくださって、
ありがとうございました。



みどりやいずK




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