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【読書】 DIE WITH ZERO vol.2

RULE1~RULE4の内容は【読書】 DIE WITH ZERO vol.1 でお読みいただけます。



RULE5 子供には死ぬ「前」に与える

●死んでから与えるのは遅すぎる

あなたが親なら、当然、「ゼロで死ぬ」ことの計画には子供の問題も含まれる。子供たちに与えるべきお金を取り分けた後の、残りの「自分のための金」を生きているうちにうまく使い切るべきである。

●金の価値を最大化できるのは「26~35歳」

鍵を握るのは、金を分け与えるタイミングだ。なぜなら、譲り受けた財産から価値や喜びを引き出す能力は、年齢とともに低下するからだ。金を楽しい経験に変えるあなたの能力が、老化とともに衰えていくのと同じだ。何かを楽しむためには最低限の健康が必要になる。もし、あなたと子が30歳離れているとして、80歳で死ぬとき子は50歳ということになる。50歳では、自分でそれなりの額を稼げているだろうし、老化で赴くままに行動することは困難だろう。

●子供との経験か?仕事か?

人は大切な人とのことだけに時間を費やすわけにはいかない。すべきこととのバランスををとらなければならない。そこで大切なのは、「金を稼ぐこと」と「大切な人との経験」をトレードオフの関係として定量的にとらえ、自分の時間を最適化することだ。定量化することは、子どものために本当に何をするべきか、立ち止まって考えるいい機会になる。

RULE6 年齢に合わせ「金、健康、時間」を最適化する

●支出と貯蓄のバランスを最適化せよ

一般的に稼ぐ力というのは、年齢とともに右肩上がりである。したがって、支出と貯蓄のバランスは人生のステージに応じて変化していく。そうであるにもかかわらず、「収入の○割を貯蓄する」、「毎月一定で必ず○○円貯蓄する」というような方法を取る人が多い。よく収入の20%を貯蓄する50-30-20ルールが用いられるが、世の経済学者たちは口を揃えてこう言う、「若く、これから数年で収入の増加が見込めるとき、収入の20%を貯蓄するなんてバカげている。」と。もしあなたが健康的な20代で月に30万稼いでいるとすると、貯蓄額は毎月6万円、1年にしてなんと72万円にもなる。この金でどれだけ価値のある経験を得ることができるか、考えてみてほしい。40代になり給料が月に50万になったとき、同額の72万を貯めるためには収入のわずか8.3%でよいのだから。

●あなたの体は間違いなく、衰えていく

昔の感覚を引きずり、今の自分の体力をうまく把握できていない人は多い。その感覚のズレが、老後も幾つになっても若い頃と同じようなことができるという思い込みに繋がっている。特に日本人はこの感覚のズレがが大きく、定年までは働き続け、老後からその時の貯蓄で新しいことを始めようとしたり、旅をたくさんしようとしたりする。決してそれを否定するわけではないが、それよりも、老後に使おうとしている金をもっと若い頃に使い、RULE2で説明した「記憶の配当」を最大限に活かした方がいいのではなかろうか。

RULE7 やりたいことの「賞味期限」を意識する

様々な経験の中には、将来に先延ばししても特に問題がないものもある。20代の時に行けなかった旅行を30代で行くことは可能だろう。だが体力が落ちていくにつれ、先延ばしできる期間にも限度が出てくる。実際のところ、私たちが思っているほど先延ばしできない経験は多い。

●「いずれ失われること」に目をむける効用

人は終わりを意識すると、その時間を最大限に活用しようとする意欲が高まる。
旅行をするとき、私たちはこれと同じような体験をする。滞在期間が1週間だとすれば、最終日までにできるだけたくさんの名所を訪れ、ツアーやアクティビティに参加しようとする。だが、普段生活をしている時はそんなふうに行動しない。今の日常が当たり前に続いていくと思っている。人は豊富で無限にあると感じられるものに対しては、その価値を低く見積りがちだ。人生の各段階で使える時間はそれほど多くない。もちろん無制限でもないというのに。

RULE8 45~60歳に資産を取り崩し始める

●資産を減らすタイミングを考えよう

所有いているすべての資産から負債を引いたものを純資産と呼ぶ。この純資産は生涯を通じて同じではない。我々は、この純資産を「減らすポイント」を明確に作るべきである。そうしなければ、60代70代になっても純資産は増え続け、結果的に「ゼロで死ぬ」ことが不可能になる。私たちは人生のある段階で、まだ経験から多くの楽しみが引き出せる体力があるうちに、純資産を取り崩していくべきだ。
そのためには死ぬまでに最低限必要な金(+幾らかの余剰資金)を貯める必要がある。こちらは計算方法が人によって違うため、興味のある方は、本書に詳しく書かれているのでぜひ読んでいただきたい。

RULE9 大胆にリスクを取る

●夢に挑戦すべきか迷ったら

もし、夢に挑戦すべきか迷ったら、あなたの年齢を考えるといい。
歳をとると、失うものは増える。成功して得られるものも少なくなる。
もちろん、歳をとっても夢を追い続けることが無意味なわけではない。ただ、「やりたいことは、仕事が終わった老後まで待つつもりだ」という考えは、失敗に終わることが多い。なぜなら、失うものが少なく、何度でもやり直せる若い頃にリスクを取れない人が、死が近づいた老後にさらにリスクを負うような選択はできないからだ。リスクを取らないことが最大のリスクである。


読んでいただきありがとうございました。
皆さんの今後の人生に役立つような情報を今後も載せていきたいと思います。
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