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森の巨人の生命力はこれ〜フィトンチッドを効果的に取り入れよう!

この冬は真冬日が多く、蓋を開ければ、よーく雪が積もった@ニセコになりました。その反動か、チャンネルを回したかのように、季節は一気に春に。
数ヶ月ぶりに乾いたアスファルトの上をテクテクとお散歩してみると…

iphone拡大したので画像が粗いですが。
もぉ〜〜〜〜もさんです!
えっ?もう放牧??

今年は芽吹きが早そうですね!


先日「森の巨人」について書かせてもらいましたが、そもそも巨木に興味を持つ前から、森についてとても興味を持っていました。
かれこれ20年くらい前かなぁ。
何を隠そう「森林セラピスト」を目指し、森林の勉強をしていたことがあるのです。

その中で「う〜ん、面白い!」と思ったのが「フィトンチッド」のこと。

フィトンチッドとは、樹木などが発散する香りの成分のことで揮発性物質です。
森の中に入ると「気持ち良い!」と感じるのは、新鮮な酸素を作り出しているとか、夏には温度が低く快適になるとか、さまざまな要因がありますが、フィトンチッドもその効果の一翼を担っています。

この名前は1930年頃、ロシアの生物学者が命名した造語です。
フィトンとは「植物」、チッドとは「殺す」という意味を持ち、「植物からでる揮発成分には殺菌作用がある」と考えられていることが語源になります。

大地に根を張る植物たちは、害虫や病原菌から攻撃されても逃げることができません。その代わりにフィトンチッドを発散させ、感染を防いだり、害虫を寄せつけず、自らの身を守っているのです。

そんな効能を私たち先祖は知っていたんですよね。

抗菌効果を活かし、まな板として使用したり。
細菌から守るため、わさびを生魚と一緒に食べたり。
殺菌効果に期待して、笹の葉に寿司ネタを乗せたり。

さらに近年では「殺す」働きをもつものだけじゃなく、受け取る側にとってプラスに働く物質も含まれていることが発見されました。
植物成長制御活性、昆虫や小動物に対する誘因・忌避作用、ヒトに対してのリフレッシュ効果などが上げられます。

さてそんなフィトンチッドですが、効果的に取り入れたいもの。
「いつどこへ行って、どうすれば良いのか?」と言いますと…

難しい話はさておき、こんなデータがあります。

1、放出量が多いのは一般的に気温の高くなる6〜8月
2、風が強いと拡散されてしまうので、風の弱い日
3、針葉樹林帯なら早朝、広葉樹林帯なら昼間
4、葉っぱから放出されるのが多いので、できれば密度の濃いところ
5、空気より重い成分が地面近くに滞留するのと、下草や枯葉、苔などからも放出も期待できるので、地面から40cmの高さ

以上のことから、「夏場の早朝に針葉樹林の下で、ゴロンと仰向けになったり、あぐらをかいて深呼吸をする」のは如何でしょうか。

みなさまのご近所の公園の樹木たちは、どんな特徴でしょう??



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