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子どもの「天才性」を最大限に引き出す関わり方(完全版)

現在僕は子ども達が本気で遊べる居場所を作る活動をしたり、400組以上が参加する子育てコミュニティの運営をしたりして、年間1500時間子ども達と遊んでいます。また、学童保育に約3年くらい勤めたり、自転車で日本一周をしながら47都道府県で子ども達と遊ぶ旅をしたりもしていました。

5年以上の現場経験から得た「子どもとの関わり&遊びのテクニック」を全てまとめました!

※超具体的に詳しく書いたので、明日からすぐに実践できる内容になっている反面、長くなり過ぎたため気になるところだけ読むのがおすすめです!

「子どもとの遊び方が分からない。」「子どもに対して、つい口出しや注意ばかりしちゃう…」「超実践的なスキルが知りたい!」という方には、特に参考になると思います。

大切にしてること5つ

子ども達と関わる中で、僕が最も大切にしていることは以下の3つ。

1.子どもを人として尊重する
2.心理的に安全な居場所を作る
3.子ども達と共に人生を楽しむ

それに加えて、子ども達と遊ぶ時にしていることは以下の2つ。

4.子どもの学びと才能を言語化して伝える
5.子どもの学び・成長のサポート

なのですが…

まず前提としてお伝えしたいのは、子どもに対して「できるだけ何もしない、邪魔をしない」が超重要ということです。

どういうことか説明します。

できるだけ何もしない理由

簡単に言うと、手をかけることで子どもがサービス慣れするから。大人に何かをやってもらって当たり前で、受動的になりやすくなる。自分で考えたり、工夫しなくなる。大人が子どもに手をかけ過ぎることで、子どもの主体性を奪い、子どもが自ら試行錯誤したり、やり抜いたりする機会を減らしている。つまり、子どもの学びや成長の機会を奪っているとも言える。

なので、子ども達と関わったり、遊んだりする時の大人のスタンスとして、基本的には「できるだけ手をかけない」という意識が大切だと思っています。

どもから求められていないことは教えないし、手伝わない。その場のメンバーに合わせて最低限の介入をして、助けが本当に必要な時だけサポートして、どんどん手をかけないようにしていくイメージです。

例えば、もし、子どもだけで遊びが成立していたら、不必要な介入はせずに見守る。子ども達の話し合いについても、僕がサポートせずに円滑に話し合えているなら何も口を出さない。子どもの喧嘩が始まっても、とりあえずは子ども達だけで解決できるか見ておくなど。

僕が遊びの中で常に目を配るのは、最低限の安心と安全が確保できているかどうか。子どもの中だけで遊びが成立し、継続しているかどうか。子どもが自分のしたいことを自由を感じながらできているかどうかくらいです。

やることよりも、やらないことに意識を向けています。

子どもと関わる時の【15の法則】

子どもと信頼関係を築き、子どもの潜在能力を引き出し、子どもの学び成長に繋がる【15の法則】はこちら↓(名前テキトウ過ぎだろ)

■しないこと10
・教えない
・否定しない
・評価しない
・比較しない
・手加減しない
・失敗を責めない
・子ども扱いしない
・先回りして助けない
・コントロールしない
・価値観を押し付けない

■すること5
・よく笑う
・よく驚く
・よく褒める
・よく観察する(なんの天才?)
・よく問いかける(なんで?どうする?)

これを前提とした上で、ここからが本題です。
僕が大切にしていることや、意識していること一つひとつを、より具体的かつ実践的な方法を説明をしています。


1.人として尊重する

子どもを人として尊重することを大切にしている理由は、子どもと信頼関係を築く(僕は子ども達と友達になる)ためです。

子ども達に対して一人の人間として本気で向き合う。子どもと同じ目線で関わりながら、子どもの世界を味わうイメージ。

具体的には、子どもをなめてかからない。子ども扱いしない。強制したり、コントロールしたりしない。価値観を押し付けないこと。

簡単に言えば、「同世代の友人や他の大人にしないことは、基本的には子どもにもしない」ということ。

例えば、自分の勝手な正解を押し付けたり、理由なしに威嚇して何かをやめさせたり、頭ごなしに怒ったり、人格を否定したり、余計な手出し口出しをしたりなど。そういうことは絶対にしない。

「子どもだから」という感じで接するのではなく、一人の人間として尊重すること、子どもの意思や意見を尊重すること。その一つひとつの積み重ねが、子ども達の信頼関係を築く上で何よりも大切だと思っています。また、これらは子ども達の心理的な安全にも繋がります。


2.心理的に安全な居場所を作る

心理的に安全な場を作ることを大切にしている理由は、
・子どもの自己肯定感を育むため
・主体性(自分で考えて決める力)を育むため
・ありのままの個性を発揮しやすくなるから
・好奇心や創造性も発揮しやすくなるから
・挑戦しやすくなり、失敗から学ぶ学習体験が増えるから
・遊び心(=好奇心、冒険心、探究心)が覚醒して学びの吸収力が高まるから

分かりやすく言うと、「子ども達にとってポジティブで居心地のいい空間を作ることで、子どもの潜在能力を引き出し、学びや成長を最大化する」というイメージです。

心理的に安全が感じられる場であれば、子どもは主体的に自分で考えて、自分で判断して、自分で決めるようになる。自然に好奇心も発揮していく。また、子どもならではのアイデアや発想力、想像力、創造力を引き出すことにも繋がる。心理的安全によって、人が意思決定をしたり、感情抑制をしたりする時に使う重要な脳の部分が活発になるという研究もあります。

心理的安全を作るために具体的にやっていることは、

❶どんな子どもに対しても、ありのままを丸ごと受け入れること。「何をしてもしなくてもいい。」「君は君のままでいい!」「出会えて最高!」ということを言葉と姿勢で伝えます。そうすることで、子どもの自己肯定感が高まる。

❷子どもに対して大人の勝手な評価をしないこと、否定しない、比較しないこと。自らの失敗を目の前で見せたり、失敗談を話したりすることで、失敗OKな雰囲気を作ること。そうすることで、子どもは失敗への不安や恥ずかしさを感じにくくなり、より挑戦的になったりリスクある行動を取っていきやすくなる。

❸大人の顔色を伺う子に対しては、僕自身があえて変なことして、なんでもOKな雰囲気を作ります。そうすると「ふざけたら怒られそう」という子どもの心のブロックが外れて、「思いっきり遊んで良いんだ!」という認識に変わり、子どもは少しずつ自ら主体的に動き始める。

そもそも僕は「すごい肩書きがあるから偉い」、「何かができるから価値があって、何もできないと人としての価値がない」とは全くもって思わない。子ども達一人ひとりにとても素敵な個性があり、全員に価値があると思っています。

そしてなにより、僕は子ども達にとって一つの「居場所」でありたいと思っています。家や学校以外で「ここは居心地がいい」「ここなら自分らしくいられる」と感じられるような場でありたい。なので、子どもの心理的な安全をとても大切にしてます。

子ども達が心理的に「安全だ!」と感じれている方が、脳が深い思考や理性的な判断をしやすくなり、学びや成長にも繋がると脳神経科学でも言われています。

そのためにまずは、とにかく子ども達に味方だと伝える。自分のできなことや失敗も全て曝け出して、とにかく目の前の子に興味を持ち、まっすぐ向き合う。僕は子ども達に対して、「笑い合える友達になりたい!」「人生を共に楽しむ仲間になりたい!」という気持ちを、言葉と姿勢で子ども達に伝えるようにしています。


3.子ども達と共に人生を楽しむ!

「人生を楽しむ」というのは、「子ども達と"今"この瞬間を思いっきり楽しむ」ということです。遊びの中で子ども達と一緒に世の中の不思議に疑問を持ったり、発見を喜んだり、チャレンジに驚いたり、「できた!」に感動したり、くだらないことも面白がったり、ふざけて笑い合ったりして、子ども達と熱狂して遊びます。

共に楽しむことを大切にしている理由は、「生きる力」よりも前に『生きる楽しさ』が大切だと思っているから。また、楽しんでいる状態の方が『子どもの学びと成長にも繋がる』と思っているからです。

子ども達はワクワクしている時に、遊び心が全開になり冒険心&好奇心&探究心が発揮される。つまらないことをしている時は「いかにサボるか?」という消極的な思考になり、楽しんでる状態では自分で積極的に考えたり、チャレンジしたり、工夫したり、試行錯誤したりするという簡単な話しです。(ちなみに僕は「努力は夢中に勝てない」という言葉が好きです。)

具体的にやっていることは、

子ども目線を大切にすること。目の前の子と「どうしたら本気で楽しめるか?」を考えること。自分にあえて制限をかけるルールをつけて、子ども達と同等に楽しめる工夫をしたりもします!例えば、ドッヂボールの時は片手だけにするとか。大人が見せかけではなく、心から楽しいと思っているかどうかが大切。(僕は頭の中が子どもと近くて、割となんでも心から「楽しい!」と思えるので、子ども達と熱狂して遊べる!)

遊びが生まれるきっかけをつくる。子どもの心に火をつける。色んな遊びを提案して、子どもの「面白そう!」「やってみたい!」という好奇心を引き出す。その子のやる気スイッチをONにする。子ども自らが遊びたいという欲求を持ち、その欲求に従って自由に遊べている状態を作る。遊びを教えるというよりは、提案して「引き出す」というイメージ

遊びを提案しても、強制はしない。子どもがやってみてつまらなかったら、まずは「なんか良いルールあるかな?他に楽しめる遊びあるかな?」を聞いてみてから、一緒に考えて、工夫して、再び新しい遊びを創り出す。

不登校や自殺が多いと言われている今の時代に必要なのは、「生きる楽しさ」だと思うのです。それに楽しんでる人は、学んでるし、優しい。

僕は子ども達に「何かを教える先生」ではなくて、『人生を楽しむ仲間や友達』のような存在でありたいと思っています。


4.子どもの学びと才能を言語化して伝える

子どもと遊んでいる時は、子どもの個性や成長をよく観察すること。そして、子どもの素敵なところや成長を言葉で伝えることを意識しています。

理由は、
・子どもの学びの認識に繋がるから
・子どもの成長の実感に繋がるから
・その子の個性や得意を伸ばすため
・子どもの自己認識を促すため

子どもに成長を伝えることで、子ども自身が「学んだことや、成長していること」を実感しやすくなる。その子の個性や素敵なところを褒めることで、モチベーションが高まったり、さらに得意になったりする。また、子どもが「僕はこんなことが得意なんだ!」と、自分の強みや個性を知る機会になります。

具体的にやっていることは、

❶まずは「この子は何の天才なんだろう?」っていう目線で子ども達を見る。次に「どんな個性、才能、強みがあるのか?」、「どんな思考、感情、行動パターンがあるのか?」、「何が好き、得意で、何に興味関心があるのか?」、「遊びの中でどんな工夫をしてるんだろう?」、「遊びの中でどんなことを学んでいるのか?」、「前回と比べててどんな成長、変化があるか?」などの視点で、とにかくよく観察する

子どもと遊ぶ中で素敵だなと思ったり、成長を感じることがあったら、言葉にして伝える。例えば、「チャレンジしてることが素敵!」「自分で工夫したり、頑張ったりしてるのすごいね!」「それできるようになったのナイス成長だね!」という感じで褒める。僕はポジティブで人の良いところを見つけるのが得意なので、子どもの素敵なところがたくさん目に入る。褒める時に気をつけていることは、「すぐ」その場で「色んな角度」から「具体的」に「本当に思った」ことを言葉にすること。成果よりも「プロセスや姿勢」を褒めること。

その子の「遊びの様子やそ個性、成長」などをまとめて、親御さんにフィードバックする。親御さんが子どもの新たな一面を見つける機会になったり、子どもの才能や素敵なところ再認識して、その子に合ったアプローチがしやすくなったり、少しでも安心できたりしたら嬉しいなと思っているから。

また、言語化しようと子どもをしっかり観察することは、自然とその子の個性や特性を認識することにも繋がります


5.子どもの学び・成長をサポート

子ども達は遊んでいる時に、自らたくさんのことを学び成長していますが、僕はさらにその学びと成長を最大化するためのサポートをすることを心がけています。

また、サポートをする時には、子どもをよく観察し、子どもの個性や特性を認識して、その子に合った声かけや、その子に適切なレベルのアプローチをするようにしています。

子どもの学びと成長で特に意識しているのが以下の5つ。
①「コミュニケーション能力」
②「主体性(自己決定力)」
③「問題解決能力」
④「好奇心」
⑤「個性」

この5つの成長をサポートするために具体的にやっていることを一つず紹介します↓

①「コミュニケーション能力」を伸ばす

コミュニケーション能力とは、他者と対話する力、違いを尊重すること、優しさや思いやり、助け合う力、感情のコントロールなど。

それらをサポートするために僕は、
・コミュニケーション機会が生まれやすい声かけをする
・ファシリテーションや言語化のサポートをする

具体的には、

大人が遊びを決めるのではなく、子ども達みんなに「何したい?」と問いかける。そうすると、一人ひとりから色んな意見が出てくるので、自然に子ども達の中で遊ぶために民主的に話し合いが生まれる。遊びが決まっても、「ルールはどうする?」と聞くことで、みんなで楽しむための話し合いがまた始まる。

❷話し合いがうまくいかない時は、ファシリテーションをする。あまり発言できていない子にあえて「君はどう思う?どうしたい?」と問いかけたり、子ども達の話し合いがまとまらずごちゃついてる時は「Aくんは鬼ごっこをしたい。Bくんはかくれんぼをしたい!Cくんはなんでもいい!という状況だけど、じゃあどうすればいいかな?」と情報を整理したりする。それでも決まらない時は、「時間で分けてみるのはどう?何分ずつに分けたらいいだろう?」と提案する

※ここで大切なことは「必要最低限」のサポートをすること。

あくまで僕がすることは「コミュニケーションが生まれるきっかけ」を作ること。僕のサポート(介入)なしで、子ども達だけの話し合いでまとまるならそれがベスト。逆にまだ自分の考えを上手く言葉にできない子や、感情的になってしまう子には、僕がその子の考えや気持ちを聞いて、言語化をサポートしたり、代弁してあげたりする(サポートの強度を高める)。

役割を与える。例えば、ルール説明のをする時に「Aくんに説明してほしい」と声かけしたり、暇そうな子に対して「Bくんのサポートしてあげてほしい。」とお願いしてみたり。そうすることで、コミュニケーションしたり、協力したりする機会が生まれやすくなる。僕が子ども達と遊んでいる時は、異年齢で遊ぶことが多いので「あの子(年下)の様子をちょっと見てあげてほしい!」と頼んだりすると、年上の子はその与えられた役割に応えようとして、優しさや思いやりを発揮しやすい状況になる。

子どもに対して「それなに!?教えて!」というのを口癖のように聞く。それによって、子どものアウトプットする機会が増えて、子どもの言語化力、説明力、伝える力にも繋がる。また、「みんなそれぞれが素敵」、「好きや得意は人それぞれ違うよね〜」ということも遊びの中で口癖のように子ども達に言うので、子ども達が少しずつお互いの違いを尊重するようになっていく。

自分がアホでいることで子ども達がしっかりしたり、子ども達を頼ることで、優しさや思いやりが引き出されることも多々ある。

そして、子ども達の協力や優しさ、思いやりを発揮させるために、何よりも大切にしていることは「まずはその子自身を満たすこと」です。満たされていない状態で他者にギブすることは、大人でもかなり難易度が高いですから。


②「主体性」を伸ばす

主体性とは、自分で考えて、自分で判断して、自分で決めて行動すること。自律、自己決定力、ワクワクすることを挑戦的にやってみる力など。

それらをサポートするために僕は、
・心理的安全を作る
・失敗OKな雰囲気を作る
・問いかけをたくさんする
・先回りして教えない助けない
・コントロールしない、価値観を押し付けない
・できる限り自由な環境で子どもに主導権を渡す
を大切にしています。

具体的にやっていることは、

僕自身が先陣きって挑戦し子どもに自分の失敗を魅せたり、「失敗しても大丈夫」「失敗こそが学び」と言葉でも伝えたり、子どもの挑戦に対して「ナイストライ!」などと声かけしたりする。それによって、失敗OKな雰囲気(心理的な安全)が生まれて、子ども達は自分が実現したいことや、興味があることに対して主体的に挑戦していきやすくなる。

❷自由な環境で、子ども達にほぼ全ての主導権を渡すことで、子ども達が自分で考える機会や、自己決定する機会を増やす。また、これは子どもの当事者意識や責任感にも繋がる

できる限り口出ししない、手伝わない。先回りして教えない。求められてない手助けはしない方が、子どもが自分で考えたり、工夫したりする余地が生まれるから。また、遊びを強制したり、遊び方を指導したりしないことで、子どもから自由性、創造性が失なわれないようにする。大人が口や手を出さないようにするためには「子どもは失敗から学んでいく」という意識を持つことです。

求められていない手助けをしない代わりに「何したい?」「どうしたい?」「どう思う?」「何でだろう?」と、問いかけることによって、さらに自分で考えたり、自分で決たり、工夫したりすることを促す。

遊びに混ざれてない子や暇してる子には役割を与えて、主体的に動ける機会を与える。例えば、サッカーが苦手でやりたくない子がいたら「審判をやってくれない?」などと頼んでみるとか。

ルールや注意点は、必ず先に伝えて約束をする。例えば、遊びを終える直前に「あと5分で遊び終わりね!」と言うのではなく、「今日は何時までだよ!」と先出しすることで、子ども達はそれを踏まえた上で、自分で考えて行動をしやすくなる。また、できるだけルールを決めるところから子ども達と話し合うようにもしてる。

まとめると、遊びの中で主体性を引き出すために意識していることは、心理的な安全を作ること。不要な口や手出しはせず、最適限のサポートで子ども達が自分で面白がり、遊びに熱中しやすい環境を整えてあげること。あくまで僕は友達や参加者の一人として関わることです。


③「問題解決能力」を伸ばす

問題解解決力は、トライ&エラーを繰り返す、試行錯誤力、工夫する力、創造力。また、失敗にめげない回復力(レジリエンス)など。

それらをサポートするために僕は、
・心理的安全を作る
・失敗OKな雰囲気を作る
・あえて問題を作ってみる
・先回りして教えない助けない
・「じゃあどうする?」と問いかける
などを大切にしています。

具体的にやっていることは、

❶主体性を伸ばす時と同じく、心理的な安全や、失敗OKな雰囲気を作ることで、子ども達が挑戦しやすい環境にする。

❷子どもがやってみて、失敗した時には「じゃあ、どうする?」「次は何をしたら上手くいくんだろう?」と問いかける。そうすることで、子どもは失敗したことよりも、「次にどう活かすか?」に視点が向きやすくなる。つまり、「失敗から学ぶ」という学習体験に繋がる。「トライして、失敗から学んで、修正していく」という試行錯誤のプロセスを経験する機会が生まれやすくなる。

❸また、失敗した時に「惜しい!」「あと少しでいけそう!」「失敗しても諦めないところが素敵だね!」などと声かけすることで、子どものモチベーションを高めたり、失敗が悪くないという印象を与える。

遊びの中に”あえて”問題を作ったり、課題を伝えたりする。楽しいの中にちょっと難しいお題を与えるイメージ。例えば、鬼ごっこをしてる時に「さらにみんなで楽しめるルールは作れないかな?」、「鬼の人数がちょと少ないかも?」などと提案する。そうすると、子ども達はその問題に向き合って、新しいルールを作って工夫したり、新たな遊びを創造する機会が生まれる。

ハプニングが起きたら、とりあえず笑いながら見守るだけ。自分の中に正解があっても子ども達に求められなかったら教えないし、手伝わない。例えば、ボールが木に乗ってしまった時、僕が爆笑することでそのハプニングを楽しむ雰囲気が生まれる。また、「何かをぶつけて落とせば取れる」と僕は思っていても、子ども達には「どうする?(笑)」とだけ伝えて見守る。そうすることで、子ども達自身がボールを取るためにアイデアを出し合ったり、協力したり、工夫したり、試行錯誤する機会が生まれる。

まとめると、遊びの中では、ハプニングや上手くいかないことがたくさんあります。なかなか遊びが決まらなかったり、喧嘩をしたり、野球をしたいけどバットがなかったり。問題や思い通りにいかないことなど、子ども達の目の前に壁が現れた時、僕は基本的に見守りと問いかけ&声かけに徹する。答えは教えず、必要最低限のサポートしかしない。

そうすることで、子ども達が自ら考えて、工夫して、トライ&エラーを繰り返しやすい機会が増えます。そして、自分の力で問題を解決したという達成感や成功体験が「自己効力感」にも繋がります。


④「好奇心」を伸ばす

「好奇心」とは、遊び心、冒険心、探究心などの学びの源です。

それをサポートするために僕は、
・心理的安全を作る
・「なんで?」を問いかける
・先回りして教えない、助けない
・世の中の不思議を一緒に面白がる
・一緒に調べたり会話で広げたりする
・大人の価値観や正解を押し付けない

具体的にやっていることは、

❶心理的安全を作ること、不要な口出しをしないことが、子どもの好奇心を発揮させる上で何よりも重要。

❷積極的に「〇〇ってなんでだと思う?」と問いかけたり、僕が不思議に思ったことををシェアしたりする!また、それを一緒に話し合ったり、調べたりして、興味を広げたり、深める。学びを一緒に楽しみながら好奇心を刺激する。

子どもの好奇心から生まれた「なんで?」という問いや、「やってみたい!」というワクワクを一緒にやってみる!子どもの内側から湧いてくる気持ちにとことん付き合って、できる限り伴走することで、好奇心が刺激されるから。

子どもの「なんで?」や「やってみたい!」に伴走する時に意識しているのは、失敗しそうだと思っても、とりあえず試させること。一緒に実験してみることです。なぜなら、それだけで好奇心が磨かれるから。また、「子ども自身が考えた仮説を検証してみて、失敗を通じて学ぶこと」が子どもにとって最高の学びになるから。

逆に、子どもの問いやワクワクを大人の価値観で「どうでもいい」「くだらない」などと片付けることで、子どもは好奇心に蓋をするようになっていくでしょう。また、子どもの失敗から学ぶ学習体験や試行錯誤する機会を奪っているとも言える。

それに、大人が無理だと思っていた方法で子どもが成功させるパターンも実際にあります。その時に生まれる子どもが「自ら発見した!」と感動する経験は、何よりも子どもの好奇心を育み、学びの楽しさを教えてくれるのです。

⑤「個性」を伸ばす

「個性」を発揮するためのサポートは、
・子どもの存在を丸ごと受け入れる
・何も強制しないで伸び伸びできる環境を作る
・大人の価値観を押し付けたりコントロールしたりない

個性を育むために具体的にやってることは、子どものできることや能力ではなく、その子のありのままを受け入れること。心理的に安全だと感じられれば自己表現しやすくなるから。

子どもが勝手な評価をされず、大人からの強制やコントロールが少ない場を作る「何をしてもいいし、何もしなくてもいい」という環境でこそ、ありのままの個性が発揮されるから。

また、素敵だなと感じたことに驚いたり、感心したり、それを積極的に褒めて言葉にして伝えたりすることで、その子の個性がさらに発揮されて、磨かれていく。

まとめると、「個性」と「好奇心」を伸ばすために何よりも大切なのは、子どもの心理的安全を確保すること。子どもに対して何かを強制したり、価値観や正解を押し付けたりしないこと。どちらも子どもは持って産まれてくるものなので、大人が邪魔をしないというイメージが強いです。


その他(「自己肯定感」や「ポジティブ思考」など)

「自己肯定感」を育むには、ありのままを受け入れることが最強だと思っています。その次に子どもの「できた!」を一緒に喜んだり、驚いたり、言葉で伝えたりして、成長が実感できるようにサポートする。小さなことでもいいから、子ども自身の力乗り越える成功体験を積ませる。

「楽しむ力」を育むために、「何する?どうする?どうしたらもっと楽しくなる?どうしたらみんなで楽しめる?」をたくさん問いかける。テーマパークに行くとかではなく、自ら楽しいを作れたら最高だなと思っているから。問いかけながら、子ども達と一緒に考えたり、話し合ったりして、遊びのルールを工夫したり、新たな遊びを創造したりしたりする。その場に集まったメンバーで、その場にある物で今を楽しむ!面白がったり、工夫して楽しくしたり、ゼロから楽しい遊びを創造したりする!その経験の積み重ねが、人生を楽しむ上でとても活きてくると思っているから。

ポジティブ思考を育むために、日々の中で「最近、なんか良いことあった?」と問いかける。そうすることで、子ども達がポジティブなことに目を向きやすくなったらいいなと思ってる。


背中で魅せつけるのが最強

細かいテクニックを説明しましたが、「大人が背中で魅せること」が最も効果的だと思っています。幸せもポジティブ思考も伝染していくと思うのです!

僕が子ども達と遊ぶ時に特に意識しているのは、

❶自分が「ハッピー&ポジティブな状態」を作ること!それらが言葉や立ち振る舞いに現れて、子ども達に伝染すると思っているから。

❷誰よりも積極的に挑戦や失敗をすること!その姿を見せることで、子ども達がよりチャレンジングになるから。

❸誰よりも「挨拶・ごめん・ありがとう」をしっかり言うこと!

❺誰よりも変人でいること!アホな感じで思いっきりふざけるし、バカなこともする。細かいことで言うと、髪を伸ばしてみたり、ピンクのアイテムを積極的に使ったりすることで、「男だから」という固定観念を壊そうとしてみたり。子ども達にとって変でアホな友達でいることで、「アホでもいいじゃん!」「こいつにできるなら自分にもできる!」というメッセージになったらいいなと。

❻誰よりも他者を尊重する!子ども達の価値観や意思や意見を否定しない!また、「みんな違ってみんないいよね〜」を口癖のように言ったりする。他者との違いを尊重するお手本になるために。

❼誰よりも「今この瞬間を楽しむこと!」目の前のことを面白がったり、楽しんだり、ユーモアさを発揮したりして、遊びを本気で楽しむ!予想外のトラブルが起きたら、「さぁ、どうする?」とワクワクして、ハプニングや失敗さえも楽しむ!僕はこれからも子ども達と本気で遊び、学び、成長して、共に人生を楽しんでいきます!


以上、子ども達と遊ぶ時に僕が大切にしていること、意識しいてることでした!最後までお読みいただきありがとうございました。


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