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40代から始める転職戦略: 管理職層の成功の秘訣

40代で転職を考えている方は恐らく、今までのキャリアを活かし最良の転職をしたいと思っていると思います。40代での転職は、会社生活約20年以上のキャリアをもとに、自分自身の新たなステージを開く絶好の機会です。

ただ、ここで自分自身のキャリアを正しく理解して、相手に証明することができなければ、満足いく転職は難しくなってくるでしょう。そこを正しく把握しておくことが満足度が高くスムーズな転職につながってきます。

特に管理職層においては、これまでの非管理職時代の経験を生かしつつ、管理職として経営的な視点も取り入れた新しい挑戦を迎える準備が必要になります。

本日はこの内容を判断するのに必要な二つの視点に関して書いていこうと思います。これをきちんと把握しておくだけで転職活動の流れが随分変わりますので是非参考にしてください。


キャリア展開に関することを見直す

一つは自分自身のキャリアの展開に関することです。

まず前提として、年代別にどのような仕事をしてきたかを書き出してそれを見ながら考えてみることをお勧めします。
どんな環境において、どのような業務を行ってきたか、そして右側にはそれで手に入れたスキルを書き出してみてください。

例えば私の例ですが、27歳から33歳まで福山市の製鉄所で耐火物の営業をしてきました。
そこで手に入れたスキルは

  1. 鉄の製造工程を詳細にかつ現場レベルで学んだ

  2. 耐火物の用途ごとの使用現場の状況を学んだ

  3. 営業所の所員のそれぞれの役割を学んだ

  4. クライアントの大きな製鉄メーカーの各部署の仕事を学んだ

  5. クライアントが営業マンをどのように見ているのかを学んだ

  6. 使用現場ごとの需要予測の方法を学んだ

  7. 自社の工場との納期や品質などの調整の方法を学んだ

  8. クライアントと自社の製品の動きだけでなく、総合的な関わりを知ることができた

などとなります。

さて、現在での仕事について書き出したところで、次に、50代を迎えるにあたって、どのようなキャリアを歩みたいのかを考えてみることです。

そうすると、その理想と現実のギャップが明確になると思います。おそらくギャップは5~10程度になるでしょう

例えば、英語力が足りない、とか部下をまとめて一致団結させるマネージメント力が無いとか。
それらに優先順位をつけて、直ちにその解消に向けてスケジュールを作成して行動を開始することです。

多くの方が不足しているもう一つの視点

2つ目の視点についてもお話します。

おそらく、多くの読者が不足していることがこの2つ目の視点です。

それは、会社があなたに何を求めているか?どのような貢献をしてほしいか?ということです。この視点は、転職の時に大変重要になってきます。

多くの人は、キャリアアップをしたい、年収を上げたい、などと自己中心的な考えで転職を考えますが、あなたは40代の管理職であり、単なる労働者ではありません

会社に給料の数倍以上の貢献することが見込めなければ、キャリアアップや年収アップどころか、採用に決してならないのです。

あなた自身の貢献度を自分で振り返ってみる

この3年間で会社に如何に貢献したかを書き出してみてください。

それを上司から見た場合、さらにその上の上司から見た場合、どのような点数になるかとコメントも書いてみるといいでしょう。

あなたは貢献したと考えていても、上司の上司、例えば事業部長や社長から見ると大した成果とは見ていないかもしれません

ここの実績をもって次のキャリアを考えていくことがとても重要です。

転職においても、「あなたを採用すると会社はどんな得があるのか?」ということを証明することができれば、採用になるのです。

その得の大きさがポジションであり、年収なのです。

なんの証明も覚悟もなく、あなたの自己都合と希望の「部長じゃないと受けられません」「年収は最低でも現状維持を」などは通用しないと考えていいでしょう。

自分自身を正しく知り、より良い転職活動で満足のいく結果を出されることを心から願っております。

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