見出し画像

体験からの気付き

こんにちは。
アクティング 杉山です。

昨日より今年度の救命講習がスタートしました。

アクティングでは毎年、12月~3月に救命講習を行っています。役職、年齢、担当業務などを問わず、全社員が参加対象者です。

私たちの仕事は、エンターテインメントをサポートする仕事。来場されたお客様に「今日楽しかったね!」「また来ようね!」と笑顔でお帰りいただけるように日々最高のサービスをお届けしております。

もし、そんなエンターテインメントの場で万が一のことが起こったとしても、また笑顔でお客様にお会いできるように、毎年、心肺蘇生法やAEDの使い方などを学び直す場を設け、常に最善の行動がとれるように心がけています。

そして、今年はもうひとつ。

来年4月より合理的配慮の提供が全事業者に対し義務化されるということもあり、障害のある方や、高齢の方に対してのサポートについても併せて学んでいます。

以前も同様の研修をしたことはあるのですが、それももう数年前。今回、再度学んだことや新たに学んだことを、仕事やプライベートで活かしていけたらいいなと思い、プログラムに取り入れました。

◎ 体験して考える

今回の研修はワークや実技がメインです。勿論、伝えるべきことはお伝えしますが、一方的にバーッと話しているのを聞いているだけでは、頭がパンクしてしまいます。

そして、頭だけで理解しても行動につながらなければ意味がないと感じているため、実際に体験してもらうことを大切にしています。

例えば、今回は白内障の方の見え方や、手先が不自由な方の感覚などを実際に体験。

自身が体験した上で、どんなことが不自由だと感じたのか。どんなことに困ったのか。どんなサポートがあればいいと思うのか。自分たちはどんなサポートをできるのかをディスカッションするという流れで行いました。

救命講習についても、実技がメイン。

流れや注意事項を一通り振り返った後は、とにかく体を動かす、手を動かす。そして、また振り返りながら考える。

何も知らないとできない。でも知っているだけでもできない。そんなことってありませんか?

学ぶ→実際にやってみる→考える。この流れで研修を進めることで「知識はあるけど、動けない」という状況を無くし、万が一の時に真っ先に動ける様にしていきたいと考えています。

◎ 参加者の声

参加社員に対して「参加してみてどうでしたか?」と質問したところ、様々な返答がありました。

  • 実際に体験することで「こんな感じかな」と頭だけで考えていたことよりも、はるかに不自由さを感じた。

  • いつも何でだろう?と疑問に思っていたことも、実際に体験することで「だからなのか!」という気付きにつながった。

  • 救命講習も1年に1回やる機会があると、自分では覚えていたつもりでも曖昧になっていたことがあることに気付ける。

  • 実際に今後、仕事の中でどう活かしていけるか考えてみようと思う。

  • 「これくらいなら大丈夫だろう」と思っていたことも、もっと配慮が必要だということに気付いた。

  • 考えるキッカケや振返るキッカケになった。

など、様々な気付きや学びがあったようです。

研修の中では敢えて「答え」を伝えていません。特に今回の研修は「答え」を求めるものではなく「気付き」のキッカケになることが目的。そこから自分たちで考え、今後に活かしてもらえる場にしていきたいと思っています。

この後、3月までこの研修は続きます。
さて、どんな気付きが生まれるのか。
そして、今後にどう活きるのか。

楽しみです。

◎ 編集後記

研修を朝から2本(3時間×2)やると、どうにもこうにも、のどがガラガラになってしまいます。風邪でもないのに、乾いた席が出たり声がかれてしまったり。

お腹から声を出すということを意識するのと、水分補給や部屋の加湿をしっかりしなきゃな…という気付きがありました。

研修は受けている側もそうですが、やっている側にも気付きや学びが沢山あります。

そんな風にも考えられるのか!
この言い回しよりも、こっちの方が伝わりやすいのかも。

などなど様々。

この気付きを、次に活かしていきたいと思います。

それでは、今回はこの辺りで。