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Wリーグも簡単にまとめてみた

女子もすっかりシーズン始まりました、なるべく多くのクラブを一目でも見るよう試合をフルかミニかハイライトで追ってますよー
・・・と言いたいところでしたがまだパースが初戦を迎えていませんでした(女子だけでなく男子も)。なので今の時点ではパースについては全く知らないまままとめを書いていきます。

Wリーグはオーストラリアの女子トップリーグ(ですがAリーグと同じく現在唯一のプロリーグ)です。リーグを構成しているクラブはアデレード・ユナイテッド、ブリスベン・ロアー、メルボルン・シティ、メルボルン・ヴィクトリー、ニューカッスル・ジェッツ、パース・グローリー、シドニー、ウェスタン・シドニー・ワンダラーズのAリーグに対応するチームがある8クラブ、そして唯一男子クラブがないキャンベラ・ユナイテッドの計9クラブです。

クラブの数が少ないためシーズンも短く、(奇数なので休みにあたるチームが生じても)数ヶ月しか試合がありません。確か各クラブ2回当たる相手と1回しか当たらない相手があったはず。男子のAリーグと同じくシーズン終わりにファイナルのプレーオフがあって、こちらは上位4チームがプレーオフで戦う仕組みになっています。一応検討はされているみたいですが早くもっと増えないかなあ・・・・

試合数だけじゃなくて選手数も少ないのも結構悩むところ。ヴィクトリーは開幕戦で守備的MFのNatalie Tathemが膝に大きな怪我を負い今シーズン中には復帰できなくなったのですが、特にこういった層の薄いポジションでは一人怪我が出るだけで全く同ポジションの選手が他に1人いるかどうかという危機的状況に陥ってしまいます。色んな意味でもっと大きなリーグに早くなって欲しいと切実に願っています。

以前も書きましたが前シーズンと今シーズンの間に多数のトップクラス選手が海外に渡り、選手層の大きな入れ替わりがありました。(ただ渡航先のシーズンの都合や出場時間の関係などで戻ってきた選手もちらほら)
全体的に平均年齢が大幅に若くなり、セミプロから上がってきた選手も多くなりました。びっくりしたのはヴィクトリーのMelina Ayresという選手が21歳ながら5年もWリーグでプレーしていることから一部の記事でベテラン扱いされていたこと。まだまだこれからの選手ですよー。

そして同時に外国人選手の顔ぶれもだいぶ変わりました。向こうのシーズンの都合もあってアメリカの選手が多かったのですが渡航の困難などから今はぐっと減りました。今はニュージーランドの選手がちょっと多い以外は結構ばらけた感じになってる様子。そんな中でも外国の代表選手も何人かいますし、セミプロリーグでプレーしてた(=すでに国内にいて活動していた)外国人選手がWリーグに移籍したケースも。

先週のヴィクトリー女子の試合(vsブリスベン)、観戦に行くことも考えていましたが放送で見たら結構観客が入っててほっとしました。Wリーグの試合は男子の試合よりも小さいスタジアム(メルボルンでは都市中心部から離れた場所が多い)で開催されますが、シーズンに一回は女子の試合→男子の試合とそのまま続くダブルヘッダー(相手は必ずしも同じではないですが)があって、その時は女子もAAMI Parkなどの大きなスタジアムが使われます。

ちょこちょこ変わりつつあることは他にも色々。今シーズンはFOX SportsのAリーグ実況・解説担当の方々がWリーグのOGなどとタッグを組むことが多くなった気がします(前回はもっと少なかった覚えが・・・?)。好きな実況の人もいるので素直に嬉しいですしリソース配分という観点でも女子にもっと割けるのは良いですね。
それからSofaScoreのアプリに今シーズンからWリーグ各試合のスタッツや選手スコアなどの詳細が出るようになったのも嬉しいアップデート。ただ前回のヴィクトリーの試合の時は一時止まってましたが。試合を見る際(そして試合が見れない際)の補助情報にアクセスできるのはありがたいです。

他のクラブのメンバーシップ事情がどうなっているかは全く知らないのですがヴィクトリーの場合は普通の(=男子の)メンバーシップで女子のホームゲーム(大きいスタジアムでの試合以外)も入れるようになっていますが、女子のみのメンバーシップ、または普通のメンバーシップ+女子サポートという形態もあります。私は後者にしてみました。観に行ける試合が少なくても損には感じないですが何しろ試合スケジュールが色々変わるシーズンなので比較的アクセスの良い場所での試合が少なくならないといいなと思っています。何はともあれAリーグの各クラブのメンバーシップを検討するなら是非Wリーグの方を追加して応援することも考えて欲しいです。

ヴィクトリーの目玉選手はこちらでだらだら書いたので他のクラブで注目の選手を3人ほど。
まずはMichelle Heyman(キャンベラ、ストライカー)。代表は引退して1年プレーしていなかったもののそのブランクなんてなかったような開幕いきなりハットトリック。彼女は32歳なのですがキャンベラのスタメンの平均年齢は22.1歳。一番前で若いチームを引っ張っている存在です。
そして海外から帰ってきてよりによってメルボルン・シティに行ってしまったJenna McCormick(センターバック)。Wリーグは契約も移籍もめまぐるしいのでライバルクラブとかそれほど関係ない感覚なのですがそれでもヴィクトリーにいた頃好きだったので彼女の移籍、キャプテン就任、そしてシティでの初ゴールにはちょっと凹みました。点が取れる攻撃的なセンターバックとしてリーグでも随一の存在、複雑な気持ちながら代表に向けても活躍して欲しいです。
そしてこれまた開幕から注目を浴びているPrincess Ibini-Isei(シドニー、ウィンガー)。まだ20歳ですが私が女子サッカー見始めて間もないころからもう話聞いたしすごかったし、どこのチームも守備に入れ替わりがあったので早いとこしっかりしないと彼女にゴール量産されてしまう、と怖くなる鋭さがあります。(うちはまだ先でよかった)

先ほども書いた通り試合のスケジュールや詳細がかなり変わる可能性がありますがAリーグのサポーターを始めなるべく多くの人がWリーグを応援し観戦して変化の時が新しい風を吹かせるシーズンになることを願っています。

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(去年の写真です)