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遅れながらメルボルン・ヴィクトリー選手(+α)名鑑

2021/22シーズンはヴィクトリーにとって改革の年、体制もチームも(男子は)新しくなって名鑑書きたくてもできるかしらん、なんて思ってましたがなんだかチームがなじんできたようです。
ということでさっそく男子から女子まで、選手以外も何人か紹介していきたいと思います。量的に結構かさばりますが総じて話半分くらいに読んでもらえるといいな。
ちなみに年齢などは2021年1月1日現在、呼び方は割と適当に統一せず書いてます。本文中のリンク先は主に諸々公式ツイッターや他記事も。

【男子編】

ゴールキーパー

(1) Matt Acton (29歳)
ヴィクトリーではほとんど控えだけど前期後半は正GK扱いだったヒゲのキーパー。でかくないけど反射神経が優れて声がでかいタイプのゴールキーパーで、前期のシドニー戦アウェーでは神がかった活躍も。今期はプレシーズンで負傷(背骨)、リハビリを経てやっと試合出場可に。

(19) Jerrad Tyson (32歳)
タスマニアのホバート出身。Actonさんが怪我離脱のため短期契約でやってきた(1月4日まで)、昔WSワンダラーズでポポヴィッチ監督の下にいたことがあるキーパー。短期契約とはいえSNSでの試合お知らせなどまめでチームの一員としての情の厚さもほんのり感じられる。出番は主にカップ戦で対パースのプレーオフではPKを2本止める活躍も(ただし自分で蹴った分は外した)。

(20) Ivan Kelava (33歳)
現在の正GKでヴィクトリー初の外国人枠GK。過去にディナモ・ザグレブ所属。ポポヴィッチ監督とはギリシャのクサンティで出会って以来「最高の監督」と思っているそう。キーパーとしての実力だけでなく味方全般に対する人なつっこさと観客への反応の良さ、ナイスセーブをゴールと同じくらい喜ぶ姿やちょっと派手なプレー?なども含めサポーターのハートを鷲掴みにしている、色々な意味で前代未聞の存在。

ディフェンダー

(2) Jason Geria (28歳)
日本からパース経由でヴィクトリーに帰ってきた、新規補強だけどヴィクトリーに馴染みのある選手。Aリーグ出場120試合以上でそのほとんどがヴィクトリーなので今在籍してる男子選手だと2番目くらいに古株扱いのはず。基本右SBだけど一応たまにCBやることも(ただし相方は本職でないと・・・)。先日のウェスタン・ユナイテッド戦では待望の初ゴールを決めた。

(3) Jason Davidson (30歳)
今のヴィクトリーは右も左もサイドバックはJason。父親が豪代表だったことがあるとかその父方の祖母が広島の人とか、自他認めるファッショニスタとか、シーズン開始直前に突然頭が水色になったとかプレー以外にも色々ピックアップできることはたくさんあるけど今一番の代表作は「出場停止になったメルボルンダービーでゴール裏のアクティブサポーターに混じって盛り上がっていた」件。ほほえましいけど感染対策的にはいかがなのかという反応が圧倒的多数だった。

(5) Matthew Spiranovic (33歳)
ヴィクトリーの創成時に一瞬だけ所属していたのが海外に移籍し、様々なクラブでプレーした後2年ほど消息不明の期間を経て戻ってきたという唯一無二の経歴の持ち主。オーストラリアではあんまりいないタイプの「文化的な」(by実況のヒル氏)センターバック。在野状態から出てきたのはポポヴィッチ監督が主な理由の一つらしく信頼に関しては両思い。

(6) Leigh Broxham (33歳)
愛称はBroxy、そして昔の副業にちなんでDJ Broxhamと呼ばれることも。ヴィクトリーの創成時からそのままずっと在籍して出場試合は400超えのベテラン選手。ストライカーとキーパー以外全ポジション経験したとも言われるほどの万能選手で、今期も既に複数ポジションをこなす。基本的に歴代どの監督も守備の選手が欠けたら彼を代わりに使うほど信頼される。身長170cmだけどCBも2番目くらいに得意なポジション。三つ子のパパ。彼に関してはまた別に語りたいほど書きたいことがあるので詳しくはまたの機会に。

(15) Aaron Anderson (21歳)
ヴィクトリーユース出身のセンターバック。今期に向けた補強でCBが(カップ戦でも)ずいぶん充実したため最近はあまり出番がないけどアデレード・シティとのカップ戦では猛攻に頑張って耐えていた様子。というかデビューして以来猛攻してくる相手と当たることが多い気がする(代表例がACLのソウル戦)。

(16) Stefan Nigro (25歳)
ヴィクトリーユース出身で出場機会を求めて移籍し、一時はNPL(セミプロ)のクラブに所属していたもののセントラルコーストでの活躍が認められヴィクトリーに戻ってきたサイドバック。左も右もできるし堅実な働きでリーグ戦の終盤交代でよく使われている他、カップ戦では比較的年上の主力。Broxyには敵わないかもだけど便利なユーティリティ選手として定着してくれるといいな。

(17) Brendan Hamill (29歳)
オーストラリアによくいるタイプのでかいCB。空中も強い(対ブリスベン戦のオウンゴール誘発参照)。WSワンダラーズでポポヴィッチ監督がACL優勝したときの所属選手で、後に同チームのキャプテンを務めたことも。ちなみにワンダラーズ時代といえば世界的にちょっと有名になったこの動画にも出演。動画内でもあるように愛称は「BJ」で広く通っているのだけどミドルネームがJで始まるわけでもなく調べてもどうしてBJなのか未だに分からない。

(21) Roderick Miranda (30歳)
ポルトガルから来たセンターバック。個でもかなりの働きができる守備の要といえる選手で今期のヴィクトリーの最初の得点者。MVPになった開幕節だけでなく対アデレードでのYengi君との競り合いやメルボルンダービーでの身を投げ出すような守備など既に活躍は数々。試合中の揉め事では宥める方に回ることが多い様子。キャプテン腕章の順番はBrillanteに次ぐ2番目。

ミッドフィールダー

(4) Rai Marchan (28歳)
バルセロナ近くで生まれ育ってレアルマドリーの下部組織に所属、リーガ3部で長い期間プレーした後ヴィクトリーに移籍。来豪してチーム合流してからずっと明るくひょうきんで通っている模様。開幕節ではウェスタン・ユナイテッドの要注意人物ディアマンティを徹底的にマークしていてひょうきん対ひょうきんの真剣勝負が見られた。

(8) Josh Brillante (28歳)
今期ヴィクトリー男子のキャプテン。いわゆる「Midfield General」タイプでタフさもある守備にも長けた万能型MF。元シティ所属だったのでうちにくるのが意外かと思いきやクサンティでポポヴィッチ監督と一緒だったので意外じゃなかった。数いるお団子ヘア選手の中でも髪を低くまとめているけどメディアの撮影でちょくちょく髪の毛を下ろしている姿も見られる。

(10) Robbie Kruse (33歳)
ヴィクトリーが初めて困難にあった時に移籍してきてクラブの飛躍とともに活躍し海外に羽ばたいていった後、低迷のシーズンに帰還してクラブと共に苦しい2シーズンを過ごした(SDのDidulicaさんの言葉)。豪代表としての出場数はヴィクトリーでぶっちぎりの1位。多くの怪我に悩まされてきたけれど今期もう一花咲かせて欲しいところ。今のところリーグでは交代要因が主。まだまだ走れるけどカップ戦ではゴールドコースト・ナイツ戦に120分出場後死にかけてた

(13) Birkan Kirdar (19歳)
かなり早くからこの番号でトップチーム登録されていたけどまだまだ若手の攻撃MF。祖父はNPLのトルコ系クラブで有名なHume Cityの創設者。以前はACL、今はカップ戦がメインとなかなかリーグ環境で出場できないのがちょっと心配。ちなみに「チームメイトに聞いてみた」系の企画で名前が挙がるカテゴリが色々と面白く、「自分のことをタフだと思っているチームメイトは?」では満場一致で名前が挙がったことも。

(14) Jay Barnett (20歳)
見た目がほぼダビド・ルイスのミッドフィールダー。守備的MFとしてはフィジカルを使うよりスマートな立ち回りで速くパスを回して攻撃につなげるプレーが得意。練習においてチームで一番走っている選手というデータも出ているそう。同じくbox-to-boxの先輩MFたちとはちょっと違う動きなので今後リーグ戦で使われたらどういう感じになるのか気になるけど今のところカップ戦が主戦場。1月8日のアデレード戦ホームでまさかの左SBデビュー。

(22) Jake Brimmer (23歳)
幼少期からヴィクトリーのサポーターでリバプールのユースに所属していたこともある小柄な若きプレイメイカー。小賢しさも含め賢い選手。困難のシーズンの間ヴィクトリーで中盤を任せられセットプレーを含め多くのチャンスを作り出し、今シーズンもチームの好調と共にさらなる躍動を見せている。23歳で2児の父、もうすぐ3人目も生まれるそう。次女は生まれつき耳が聞こえないそうでゴールパフォーマンスで耳をふさぐのはそれが由来。

(23) Marco Rojas (30歳)
「ニュージーランドのメッシ(Kiwi Messi)」の異名を持つ選手。サイズ的にも本家と同じくらい。去年は怪我させられ続きだったけど今期は復調して既に4アシスト(ゴールはまだ)。近年では髪の毛も伸ばして話し方も合わせて期待の若手だった時代と比べて全体的にふわふわの雰囲気になった。「かわいい」がどうしても先に出てしまう。若い選手一人一人を気にかける静かなリーダーシップの持ち主。

フォワード

(7) Chris Ikonomidis (26歳)
今のヴィクトリーのスター選手、とはいえコンディション含めまだベストとは言えないのでお楽しみはまだ先といったところ。調子が上がれば豪屈指のアタッカーになるはず。チームメイトについてBrimmer君と話す動画を見る限りわりとまっすぐな性格の好青年という感じ。豪代表監督アーノルドさんだけ「Chrissy」と呼んでいる。シドニー近郊でもラグビーの影響が強いエリアで育ったのもあって子供の頃通えるサッカークラブがなく母親が急遽コーチになったとのエピソードも。

(9) Francesco Margiotta (28歳)
イタリアからきたストライカー。元の所属先のクラブは存在しなくなってしまったらしい。決めたゴールやアシスト、決められなかったチャンスも含めラリアの選手にはなかなか見られないディテールのうまさが効く技ありプレーが多い。プレシーズン遅くに合流となったけどメルボルンダービーのBrimmer君の即興プレーからの得点といい他の選手との連携が育ってきているのは期待大。オフの日はよくメルボルンのビーチを楽しんでいる様子。

(11) Ben Folami (22歳)
五輪予選に招集されたうちの一人。そのときはずっと途中出場だったけど蓋を開けて出場時間を増やしてみればものすごくできる選手。特に前期の終盤にかけて頭角を現し様々なチームの守備を切り裂き、新体制になっても引き続きスタメンに。スピードもあるけど間合いを読むのとスピードの使い分けなど賢さも。今期で得点に繋がったプレーは前期から一緒のチームメイトとの連携だったので新しく来た選手とうまくリンクできれば数字がついてきそう。

(18) Nick D’Agostino (23歳)
愛称はDaggers。名前を縮めたニックネームだけどゴールを決める様子も「Dagger(短剣)」なイメージ。パース所属時代に五輪予選のヒーローになって以来ポポヴィッチ監督にも重用されるようになり、ヴィクトリーにも良い時期に来てくれた様子。交代で入ることが多いながらもそれでもドラマチックな展開で得点を決めていて現在チーム最多得点(4点)、スーパーサブとして以上に期待値がすごく高い選手。

(24) Nishan Velupillay (20歳)
プレシーズン全5試合で得点した期待の若手。プレーが、というよりも見た目が20歳にはちょっと見えない。子供の頃から家族でアデレード戦アウェーに遠征するほどのヴィクトリーサポーターで、アデレード戦アウェーで点を入れたときはその背景も含めて大きく話題に。交代で入った短い時間でも良い働きをするけどカップ戦で長く出てるのを見てるとほんとうまい。

(25) Luis Lawrie-Lattanzio (19歳)
愛称はトリプルL、またはLLL。名字の前半は先住民アボリジニの母親、後半はイタリア系の父親から来ている。Kirdar君とはアンダー18?での代表以来仲が良い。結構熱いところのあるキャラでベテラン選手だろうが立ち向かいに行く場面も。大きな活躍は難しいもののカップ戦ではPK獲得+1ゴール、どちらも試合後半の頑張りで結果を残す。

(26) Lleyton Brooks (20歳)
ゴールドコースト出身の若いウィンガー。母親が日本人らしい?あと父親が前期まで試合のテレビカメラ担当だったはずだけど配信局が変わったので今は不明。これまで決めたゴールからしてできる若手なはずなんだけど層の厚さもあり2回目以降の交代で入ることが多く、それもあって地味に交代に関して割を食うことが複数回あった。

監督: Tony Popovic (48歳)
選手時代は豪代表のセンターバックでサンフレッチェ広島に長く在籍していたことでも日本ではおなじみ。監督としてはワンダラーズ時代にリーグ優勝経験あり(チャンピオンはまだ)、そしてオーストラリアのチーム・監督として唯一ACL優勝経験有り。ヴィクトリーに改革を起こし元の強い姿に戻すためにやってきてかなり早くからその手腕と効果が現れている。ディテールを重視するだけでなく、関係者によると「3点獲ったことよりクリーンシートの方が嬉しい(ブリスベン戦)」監督であり、「パスの連携が素晴らしかったシーンよりも選手が総出で身を投げ出して必死に守備しているシーンを何百回も見る(メルボルンダービー)」監督として知られている。仕事ができる上司的なカリスマがあるぽい。ベテラン中心に新しい選手をたくさん連れてきたけど前体制の選手や若い選手も結構使ってくれてる。

【女子編】

ゴールキーパー

(1) Casey Dumont (29歳)
現在の正GK。前期は怪我でサッカーから離れていた。その間には看護師としてコロナ関連医療で働いていたことも。その前のシーズンはPK3本くらい止めていた。プレーにおいての負傷歴はかなり凄惨なものがあって、NPL出場中に「肝臓の裂傷」を経験したこともあるらしい(詳細は不明)。

(20) Melissa Maizels (28歳)
オーストラリア人としては珍しくないけどサッカー周りではちょっと珍しいユダヤ系の選手。ヴィクトリーに最初に来たのが2012年でリーダーシップグループの一名として任命されているけれどヴィクトリーの選手としての初出場は2022年最初の試合だったブリスベンとのホーム戦。

ディフェンダー

(2) Tiffany Eliadis (26歳)
本来はMFのはずだけど現在諸々困難のためCB起用されていたのでこちらに。その起用法がどれだけ理にかなっているかはまだ不明。NPLでは結構点獲っていたという話も聞いているので本来のポジションでも見たい。一部剃り上げた髪型が特徴的で、「面白いチームメイトは?」という質問で結構名前が挙がるあたり陽気なキャラなのかも。

(3) Claudia Bunge (22歳)
NZ代表として東京五輪でちょっとだけデビューしたセンターバック。上手いし落ち着いてるしロングフィードも良いしヴィクトリーではとにかく頼もしいので代表でベンチ要員なのが勿体ない。あと攻撃セットプレーでの振る舞いも強くて前期・今期合わせて3点くらい入れてる。今は守備は色々大変なので早く落ち着いてベストの状態が見たいところ。

(4) Emma Robers (23歳)
MF登録だけど今のところ守備の交代要員としての出場もあるのでこちらに。開幕節では負傷したKaylaに代わってセンターバックをつとめた。若いし今期からの復帰加入だけど背もそこそこ高いしCBとして降りかかるプレッシャーもなんとかした印象だったのでその後起用されてないのがちょっと不思議。

(5) Courtney Nevin (19歳)
豪代表にも呼ばれている若い左SB。対アメリカ(1試合目)ではいきなりのCB起用+相方が代表デビューの若いDFと超ハードな試練になったけれどタフに乗り越えて成長している様子(対アメリカ2試合目後半のファインプレーなど)。ヴィクトリーではあくまでもSB扱いだそう。KyraとはWSワンダラーズ時代からベストフレンド

(18) Kayla Morrison (25歳)
アメリカ出身のセンターバック。ヴィクトリー女子のキャプテンに任命され帰化してMatildasになんて話もあった矢先にシーズンアウトの怪我を負うことに。足元やフィジカルの強さ、頼もしい存在感など全てにおいてチームもサポーターも大きなロスを感じている。先日の試合ではヴィクトリーのレジェンドでもあるマスカット元男子チーム監督と初対面でダブルピースしながら写真撮影していたけど選手のタイプとしてはある意味そんなに遠くなさそう。

(13) Polly Doran (20歳)
元々は交代要員のウィンガーだったのが前期から右SBにコンバートして大化け中。フィジカルなプレーが目立ちやすいけれどそれに限らず強いディフェンダー。スッポンのように相手のアタッカーに食らいついて離さない。練習で一番ハードワークしているとの証言もあるしまだ若いのでポテンシャルがすごい。前期の終盤辺りでも未来の代表候補に挙げられ始めていてポジション転換は大正解だった様子。Amyの髪を試合前に三つ編みする係でもある。

 ミッドフィールダー

(7) Kyra Cooney-Cross (19歳)
Aリーグ・豪代表の若きスター選手。前期からチームの重要選手でグランドファイナルの120分にコーナーキックから直接ゴールでヴィクトリーを優勝に導いた。10番・ボランチ両方こなせる選手でクラブでは前者、代表では後者が理想とされている。神経質で自分に厳しいところがあってプレーが良くても思い詰めるような振る舞いが見られるらしく、若いんだから勢いよくのびのび良いところを発揮してほしいとの声も。

(8) Alana Murphy (16歳)
ヴィクトリーの女子アカデミーからトップチーム参入第1号。NPLでは育成クラブであるFV Emergingに所属し強豪サウスメルボルンに大勝した試合でも活躍していた。Aリーグでは中盤の欠員ですでに何度かスタメンにも選ばれ、流れを大きく変えるようなプレーはまだないもののトップチームにしっかり馴染んでる。動員できる戦力が安定しない時期に頼れる印象はあるけどここからどれくらいの戦力にまでなれるか。

(10) Alex Chidiac (22歳)
ジェフ千葉ユナイテッドから短期レンタルで来ているMF。ヴィクトリーに所属するのは初めてだけど豪ではかなり出場経験あり、代表復帰も狙ってるはず。アトレティコでプレーしたことも。Kyraと並んでボールを持ったときリーグで一番脅威とも言われる選手で10番として攻撃にばりばり参加してもらうのがベスト。ちっさいけど熱い。多分一番目に見えて負けず嫌い。

(15) Amy Jackson (34歳)
ベテランMF。リーダーとして正式に任命されてはいないけれどクラブとチームを支えている人物の一人で監督Jeffからも信頼が厚い。アカデミーではAlanaのmentorでもあったそう。中盤orセンターバックとして守備の要となることが多い中、前々期のベストゴールに選ばれるほどのシュートも持っている。

(18) Paige Zois (18歳)
アカデミー出身第2号。とはいえ前期の試合に出たこともある(大負けした試合だったので記憶がほとんどないですが)。今シーズンでは交代で出場経験あり、Alanaと同様中盤にナチュラルに入れているし判断も良い感じなのでベンチの顔ぶれ具合によってはちょこちょこ出場機会あるかも。

(30) Melindaj Barbieri (21歳)
名前の読みは「Melinda」「J」、愛称は「Mindy」。前期はメルボルンダービーでロケットフリーキック弾決めたのとグランドファイナル勝利後のダンスがハイライト。前期は交代で入ることが多かったのに対して今期はスタメン出場、攻撃から守備までより多く求められている。ブリスベン戦のホームで10人になってからの負担は仕方がない部分もあれど成長はしっかり感じられている。

 フォワード

(6) Lynn Williams (28歳)
米ノースカロライナ・カレッジから短期レンタル契約(1月7日まで)で来ていた米代表新世代のスーパースター。走りもテクニックも読みもやっぱり格が違うしどさくさに紛れてもしっかり点が取れる。パートナーがメルボルンの人で某リアリティ番組に最近優勝したらしい。前回ラリアにいたときはWSワンダラーズ所属でCourtneyとKyraとチームメイトだったこともあるそう。

(9) Catherine Zimmerman (27歳)
愛称は「Zimm」。アメリカ出身でこちらのNPLでプレーしていたところをリクルートされた。元々のスピードと決定力もすごいけど周りの選手が変わっても連携がしっかりできる頼もしさもあってコンスタントに点とってくれる。怪我無く毎試合出てるし今年の得点女王筆頭候補。前期のキャプテンAngie Beardと仲良しでポッドキャストも一緒に録っている(ただしAngieが海外移籍してからは更新少)。

(11) Harriet Withers (26歳)
シティから移籍してきたFW。背高いし足速いしよく走るしクロスは良いし、怪我離脱している期間が惜しまれる。アメリカでプレーしていた期間が結構あるのが関係しているのかZimmやLynnとうまく繋がることが多い印象。オーストラリアの女子選手ではちょっと珍しいボーイッシュなショートヘアがかっこいい。

(14) Melina Ayres (22歳)
前期の得点女王。今期は怪我でまだ出場できてない。若いけど既にストライカーの風格があってどんな攻撃をしていようが常に点を入れることのできるポジションにいる。そういう状況で決めるいわゆる「tap in」の得点ノルマを監督が設定しているとの話も。前期の得点もそういった決め方が比較的多いもののミドルシュートなどもレパートリーにある。しっかりした体格で背中が頼もしい。趣味はサーフィンやチェスなど。

(17) Maja Markovski (20歳)
父親・叔父がどちらもラリアのサッカー界隈ではよく知られているマケドニア系の選手。Aリーグ女子のフィールドプレーヤーとしては現在も歴史的にもあまり例のないほど高身長(184cmあるらしい)。今期は交代でも早めに入ることが増え、大敗だった方のメルボルンダービーで初ゴールを決めた。マンチェスターの方のシティのサポーターでデブライネが好きらしい。

(19) Lia Privitelli (27歳)
Kaylaが試合に出られなくなった後ピッチ上でキャプテンを務めるウィンガー兼たまに左SB(総合的なキャプテンはそれでもKaylaだと話している)。若干ラッキー要素があったとはいえ開幕節で2ゴールを挙げているのでSB(しかも逆側)起用は勿体なくなるのはわかるけど献身的なプレーとリーダーシップを見てると後ろの方でもいいのではないかと思ってしまう。

監督:Jeff Hopkins (57歳)
現役時代はウェールズ代表。オーストラリアではブリスベン、ヴィクトリーの女子チームをリーグで成功に導いた監督。試合数でもタイトル数でもAリーグ女子で経験はトップクラス。ただ今期は予期せぬ諸々でスタメンを変え続けなければいけない状況に毎試合悩むことに。ベンチから色々指示を叫んでいる姿もよく見るけど普段は割と静かな人。ただ記者会見では色々と具体的に話してくれる。 

【その他】

フットボールディレクター: John Didulica (46歳)
Football Belongsの記事・電子書籍の著者でもありオーストラリアのサッカーに様々な形で関わってきた。ヴィクトリーではフットボールディレクターとして男子・女子・ユース全てのチームを管轄する立場に。弟は元クロアチア代表GKのJoey Didulica(現在ヴィクトリーで指導に携わっている)で、EUROの時もクロアチア代表を応援することについてインタビューで話していたり。ヴィクトリー公式のメディアではメディカルルーム動画を担当しているのが見れる。

???: Carl Valeri (37歳)
2019年にヴィクトリーのキャプテンとして現役引退して以来クラブで働いているのだけれど色んなところで多岐にわたって仕事をしていて職務範囲が大いに不明。男子・女子チームどちらにも関わっていて、私が知ってるだけでも遠征時の宿泊調整、練習参加、以前所属していた選手を呼ぶ際の口説き落とし、プロモーションビデオの出演・ナレーションなどやってる。Broxyと仲が良い。男子の試合前はベンチメンバーと一緒にウォームアップしている姿も見られる。