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「史上最高」のメルボルンダービーでメリークリスマス

クリスマス・ダービーが、凄かった。
メルボルン・シティ対メルボルン・ヴィクトリーの「メルボルン・ダービー」の歴史に残るとも言われる名勝負。
個人技から華麗なプレーから運も味方した急転直下から両チームの選手達が身を投げ出す最後の必死の守備まで、観客の熱狂も手伝って90分ずっと高インテンシティでドラマに満ちた試合になりました。
本当は試合全体あらゆる人に見せたいのですがハイライト(ちょっと長め)を参考にどうぞ。

(後から追加:ヴィクトリー2点目別アングルもアウェーサポーターの盛り上がりがよく分かるのでやっぱり貼っておくことにしました)

私もリアルタイムで放送を見ててこれはものすごい試合で世界中に見て欲しいと強く思ったのですが、それ以上にオーストラリアのサッカー関係者からの反響の大きさに驚いています。
クリスマス・ダービーで一番、いやメルボルン・ダービー全体の中でも最高の勝負だとか、決勝試合に並ぶインテンシティだとか、サッカーどころかスポーツの試合の中でもトップクラスのスペクタクルだとか、Aリーグの可能性を示す試合だとか、そういった声がコメンテーターのみなさんから聞こえてきて。試合そのもの以外の要素も含めこんなにAリーグの一試合が評価されることなかったというくらいの圧倒的賞賛でした。
さらにその試合が地上波で流れてAリーグやサッカーのファンを超えて届いたということまで含めてパーフェクト。
(オーストラリア国内のみなさんは10playにリプレイがあるので是非)

そして同様のことは第4節のアデレードでの「The Original Rivalry」にも言えます。こちらはまたちょっと毛色の違うライバルマッチなのですが、なんというか「伝統を大事にした」ところのあるこれまた地上波放送で大いに盛り上がった試合でした(こちらも10playにリプレイ有、長めのハイライトはこちら)。今期の戦いぶり自体もそうですが、色んな意味で見て面白いサッカーの試合をエンタメとして提供できてそれでリーグを牽引できることにもまたヴィクトリーのサポーターとして誇らしさを感じます。

それもこれも前シーズンの絶不調からヴィクトリーが立ち直って前シーズン王者のシティとしのぎを削るような試合ができるようになったことが大きく関係していると断言できます。
何もないところから意外なゴールが飛び出したり、試合の流れになぜか逆らうことができたりするドラマチックでストーリー性のある展開がダービーみたいなビッグマッチで生まれるのはヴィクトリーの本来の姿、アイデンティティの一部とも言えますし、アウェーの試合でも特に大事な試合に多数のサポーターが来場することによって作られる雰囲気もまたヴィクトリーならでは。

今シーズンに向けて体制に多々変化があったため監督や選手の多くもヴィクトリーならではのダービーマッチを初めて体験するという状況だったのですが、それでもメルボルン・ダービーはメルボルン・ダービーらしく白熱してドラマがあるしThe Original Rivalryは他では見ないファウルやカードが飛び交うし(笑)それぞれのダービーの歴史的な特徴が変わらず現れるのは興味深いです。そして監督も選手もこういう試合をめいっぱい楽しんだのも喜ばしいこと。
トニー・ポポヴィッチ監督が来たこと、そして選手を大幅に入れ替えたことでチームが強くなりサポーターがまた大人数で試合に来るようになったのと同時に、監督や選手、プレースタイルに左右されないアイデンティティがこのクラブにはあるんだなということを実感しています。

そして明日(26日)のウェスタン・ユナイテッドとの試合もダービー扱いです。
これもまた女子のメルボルン・ダービー(対シティ)と共に地上波放送なので前節上がった期待のハードルにかなう試合をしたいところ。女子は熱い試合になること間違いなしですが、ウェスタン・ユナイテッドの方は今シーズンのリーグ全試合が1-0スコア(4勝1敗)なので忍耐が問われる方向に難しい試合になりそう。
海外配信はこちらからは確認できないのですがどちらもKeepUp Football(Aリーグ公式)のYoutubeチャンネルで試合時間ちょい前には観れるはず(たまに遅れるらしい)。女子は日本時間15:05、男子は日本時間17:45キックオフです。

私は両方現地観戦するつもりでいるので今日はしっかり休んで長い一日に備えることに。
Aリーグを見渡すと明日試合がある人もない人もいますし、クリスマスに家族と過ごせる人も過ごせない人もいます。
世界のどこでも安全に良いクリスマスを過ごせることを願っています。