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Aリーグ男子・女子2023/24シーズン駆け足クラブ毎プレビュー

色々あってもうすぐAリーグ開幕まで迫ってしまいました。(女子は10月14日開幕、男子は10月20日開幕)
ただ今期のオフシーズンは移籍に補強に怪我に補強の欠如にとにかく色々ありました。つまりプレビューを書ける時間に対して書くべきことがたくさんある。
なのでもう今年は取捨選択ハイパーモードで(男子・女子)要点だけ超高速で展望をまとめていきます。雑だけどこれもプレビューの一つの形。

アデレード・ユナイテッド

男子はユース上がり以外補強は1人、さらにチームの全てであるエースのGoodwinがサウジに行ったというだいぶ危機を感じる状況。若手はIrankundaなりYullなり才能ある子達だけどどれだけ頼れるものなのか。女子はJancevskiはじめ一応良い補強は何人かしてるようだけど去年の出来が謎に悪かったのがどう改善されるかわからない。男子女子ともに周りの状況を見てもトップ6は相当頑張らなきゃいけないかも。

ブリスベン・ロアー

Ross Aloisiが監督になってからオーストラリアカップを決勝まで勝ち進む&内容も若手の活躍も含めて絶好調が止まらない男子チーム。女子は人数的に大幅な補強によるリフレッシュとチームの魂の一人であるTameka Yallopの帰還で力を取り戻したいだろうけど大物補強がYallopの他にあまりいないのはちょっと気になる。でも男子もストライカーが18歳のWaddinghamとか小粒で良いサッカーしてるからわからない。

キャンベラ・ユナイテッド

(女子のみ)ちゃんと新しい選手は入れてるにしても退団した面子の大きさ(主にMaher)で補完しきれていない気がどうしても。Heyman、Milivojevicなどチームの最低限の軸は続投だし基本は前期の後半の復調した感じを続けそうだけどいざという時強くあれるか。

セントラルコースト・マリナーズ

男子は主力と何より監督が移籍したためチャンピオン連覇できるか?と聞かれるとかなり難しい顔をせざるを得ない状況。Kuol家の長男Alouの帰還などある程度手札は揃ってるけど監督が国外の人で完全に未知数。何年もの空白を経て復活した女子チームもまた未知が多い。とりあえず各種選手インタビューから守備に隙がある可能性はほんのり感じられる。ただKyah Simonの復帰は熱いし楽しみ。あと初戦がF3ダービーなのはお互い色々試されそう。

マッカーサーFC

(男子のみ)前期最下位だけど意外と変わってない部分も多い。ただ補強はなかなか面白い面子が揃ってる。それにUli Davilaが怪我から復帰したのは新規加入に等しいはず。バラバラになった・失われた色々をいかに集めてAFCカップと並行しながら「らしい」チームの姿を作れるか。

メルボルン・シティ

ここ数年でぶっちぎり最大の選手の入れ替わりを経験している男子チーム。基本的に補強に間違いはなさそうだし後ろでJamie Youngがだいたい止めてくれる間にチームワークをなんとかできるかが課題。女子はそこそこ抜けてるけど補強を見るとうまいこと整えた感があって影響は大きくなさそう。というか今年も引き続き注目のHolly McNamara筆頭に前半分はしっかり健在。どっちも余裕でタイトル候補だけどコケる要素もないことはない。

メルボルン・ヴィクトリー

前期の順位は全然違うながら男子女子両方悔いが多い前期を終えチームにしっかりリフレッシュが必要だったとはいえ、思ったより変化があってプレシーズンで若干苦しみがち。少なくとも机上の計算ではかなり強そうなチームだけどピッチ上でそのポテンシャルを実現させられるか。ヴィクトリーは得点者はかなり分散する傾向が強みなのでコンスタントに点を取る点取り屋(Okino、Fornaroli?)だけでなく他の得点源も広く確保したいところ。

ニューカッスル・ジェッツ

男子も女子もきっと良い試合も悪い試合もそれぞれ色々あって結果順位でどこに落ち着くかはよくわからないチーム。優勝候補ではないかな、とは思うものの女子はAyresの獲得をはじめ今期結構補強に力入れてる感が少なからず。男子は今補強リスト見てるけどちょっとわからない(汗)ただ男子も女子も今期はセントラルコーストとのF3ダービーで勝ち筋が少なからずあることは追い風。その他にも相手の不安定を狙える機会はきっとある。

パース・グローリー

苦労を越えて積み上げてきたのがトップ6という形で実るか、という状況のパース男子と女子。とりあえずStajが男子の監督になったからには手強い相手になること間違いなし。女子も主力をキープしながらSally JamesとかGrace Jaleとかなかなか気の利いた戦力を確保。男子のキーは新規加入ゴールキーパーOli Sailが守備の選手たちとうまくチームワークを組めるか。女子は上位狙えるし男子も守備さえ安定すればトップ6は見えてきそう。

シドニーFC

強いシドニーが帰ってきた、な男子と変化の年の女子。男子のLolleyとMak、女子のVineとWortsと見るからに得点には困らなさそうな面々。今シドニー男子は中盤のバランスもよく守備も落ち着いてきたのでたまにやらかす以外は間違いなく強い。女子も特に中盤が総とっかえになったのが前期までと同じくらい機能するかがかなり大きそう。となると今期はリーグとしてのタイトルだけでなく男女合同のClub Championshipも有力候補かも?

ウェリントン・フィーニックス

思うように補強ができなかった男子チームとNZのクラブとしての補強ルールが変わったのがかなり助けになった女子チームの対比。とはいえどちらも若いNZの選手たちを中心に作られたチームであることは変わらず。W杯を怪我で欠場することになったMichaela Fosterのセットプレー、Oskar Zawadaの決定力など局所局所で効いてくる強さもあり、足をすくわれる要素はまだまだ健在。今期もNixならではのどんでん返しがみられるか。

ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ

男子は多分こんなに選手が入れ替わりするのを望んでいなかったんだろうけどかなり変わりましたし「補強大丈夫かな?足りてるかな?」という印象。ただAntonssonの参入はでかい。Borrelloの負担が大きかったわけではないと思うけどオーストラリアカップを見る限り本職ストライカーがいて正解感はある。女子もストライカーの獲得があったようでそれで命運が変わりそう。守備におけるClare Huntの後釜も大事だけど点とるのはもっと大事。

ウェスタン・ユナイテッド

去年コケ気味だった男子も強くなりそうだし去年強かった女子ももっと強くなりそう。それぞれPenhaとMaherの獲得は今期トップクラスの補強。男子はThurgateも参入した。でもそれでちょっと中盤のバランスが前期までと違うことになってる感はあります。男子と同様女子も守備の堅さがベースにあるのでMaherのDF起用(+前期のDF主力数人退団)はどう影響があるか興味深いところ。チームのバランスが良ければまた上位に上がってくるかも。

毎年毎年Aリーグが開幕する前に思うのですがほんと順位予想とかできないくらいこのリーグのチームの力関係って難しくて、特に今期は輪をかけて未知数で「全くわからん!」と匙を投げたくなります。
でもそこがAリーグの面白さで、今年も想像を超えるようなことが起こってカオスに振り回されまくるんだろうな、ということだけ確信をしっかり持ってシーズン開幕に向けて準備をしています。

あとこれもプレビューの形、と書きましたが上記の状況を考慮して公式戦をちょっと見てからシーズンプレビューを書く、というのもありな気がしてきました。なので「メルボルン・ヴィクトリーの2023/24シーズン展望」は急がずそういうフォーマットで書いてみようと思います。
改めてシーズン開幕を楽しみに。