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Aussies Between the Sticks

応援しているチームがこれ以上沈めないほど沈もうと、別の応援しているチームがギリギリでなんとか進んでようと、欧州中心に混沌が巻き起ころうと世界は回るしサッカーは続く、という今週末。
しんどい事混乱すること色々ありますがそれよりもかなり珍しくて面白くて是非言及して称えて盛り上がりたいことが起こったので今のうちに書いておこうと思いまして。

平たく言えばこの件です。

サッカーにおいてオーストラリアが伝統的に得意というか良い選手を多く輩出するポジションといえばゴールキーパーで、国外の様々なリーグでオージーのGKが在籍しています。普段は同じ週末でも試合日が異なったり控えだったりでそこまで多くは稼働してないようですが2021年4月18日(豪時間)は何の星が奇跡的に揃ったのか1日を通して世界の様々な場所でオージーGKの活躍が見られることに。

上記にある通り「ちゃんと追って」はいないのですが時系列でまとめるとこんな感じ。

Brad Jones(アル・ナスル、ACL西):チームは3-1で勝利、失点はカソルラのFKがすごかったシーンが拡散されてますがその一度のみ。
Mitch Langerak(名古屋グランパス、Jリーグ):残念ながら(珍しく)負けてクリーンシート記録が途絶える。
AリーグのGK達(Andrew Redmayne(シドニー)、 Joe Gauci(アデレード)、 Adam Federici(マッカーサー)、 Lewis Italiano(ニューカッスル)、 Liam Reddy(パース)):下記参照
Lawrence Thomas(ソナーリュースケ、デンマークスーペルリーガ):味方の退場もあった中勝ち点1を掴む。
Mackenzie Arnold(ウェストハム女子、女子FA杯):ベンチスタートで68分からMFとして出場。←!?
Maty Ryan(アーセナル、プレミアリーグ):久々のスタメン、PKは止められなかったものの同点弾に貢献。
Lydia Williams(アーセナル女子、女子FA杯):チームは10-0の勝利でクリーンシート。

そもそもこの日はAリーグも3試合あったので国内での出場人数がまず多かったですね。試合経過を追ってる限りクリーンシートはなしでゴールキーパーが鬼のように活躍したシーンはそんなになさそうですが、アデレードのGauci君20歳が活躍し続けてるのは何より。
オーストラリアはA代表・五輪代表もGraham Arnold監督が指揮してて今絶賛代表候補絞り込み中だそうなので今週末はたんと悩む材料ができるかも。

国外でいうとアーセナル(男子)の試合でMatyが出場したのも結構驚いたのに、ラストプレーでまさかの攻撃参加&得点に貢献したのがリアルタイムにちょっと遅れて流れてきたときはびっくりして咳き込みました。この豪GK祭りのクライマックス!くらいに思ったり(笑)

でも後から知ったのですがレアさで言えばもっと珍しいことが裏で起こってた、というのが上記「!?」案件。一応事前にスタメン見てベンチだったので(よっぽどの事がないとGKの控えって出てこないですし)スルーしてたのですがまさかフィールドプレーヤーとして出場していたとは。

事情は詳しくないのですが選手の怪我とかではなく、点差が圧倒的なので選手の温存のためのローテーションも兼ねて彼女ならできるとFP起用したそうです。こっちではカップ戦の放送もないですし実際どういうプレーをしたのかは知る術がなさそう。二度目は果たしてあるのか(あるとしたらよっぽど切羽詰まった状況だと思われますが)。
こないだWリーグのまとめで女子サッカーではプレーするポジションにも柔軟性が物を言うという話をしましたがもちろんここまでは想定していませんでした・・・

地球が一回自転する間に様々な場所でオージーのGKが試合に出てシュートをセーブしたりロングボールを蹴ったりワールドクラスの選手と対戦したり、はたまたアシストのアシストをしたりMFとして出場したりとイレギュラーなな活躍を見せたり。世界の広がりと繋がりを感じる1日でした。どこのゴールを守っていても(または守っていなくても)オーストラリアのゴールキーパーたちみんなの活躍を願っています。