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南の大地から色彩を~ロバートオスターのインク10選 その1(青系)~

5月ともなればメルボルンも秋深くなり「これぞメルボルン」とも言える目まぐるしい天気の変化が冬の訪れを物語る季節になってきましたが。
気温は下がり湿度は上がり自粛なしでも家に籠もりたい季節、外の色彩も変わって行く時期だからこそ手元の万年筆とインクを楽しみたい。

日本のメーカーのインクも多々使うのですがやはりオーストラリアにいて身近なのが「Robert Oster Signature」通称ロバートオスターのインク。オーストラリアの自然をモチーフにしたインクは南オーストラリア州で個人ベースで作られています。(色の数と新色が出るペースを考えると驚きです)
自分にとっても色彩のチョイスがなんか痒いところに手が届くようなところがあってどうしてもついつい手が伸びてしまい(笑)気づけばボトル9本お試しサンプル数種類に増えました。数的にそろそろこんな紹介記事もできるかな?と思ったのでお気に入りの10色を挙げてみました。まずは初期から豊富にバリエーションがある青系のインクから。

(注:リストはランキングにはなってません。インスタに挙げた手書き写真をリンクしましたが実際使ったときのインクの見え方は使用する万年筆、紙、照明などでかなり変わってきます)

・Fire and Ice(ファイヤー・アンド・アイス)

多分ロバートオスターの名を有名にした今や定番色、Fire and Ice。青と緑がバランス良く主張しているメインの色に赤のフラッシュが乗る、正に氷と炎の二面性を楽しめるインクです。明るさも深みもあって使いやすく、はまりたての頃に買ってから愛用しています。他のインクと組み合わせる際にも意外なコンビが見つかったり今でも新しい発見があります。

・Australian Sky Blue(オーストラリアン・スカイ・ブルー)

その名の通りオーストラリアの青空の色のインク。上記Fire and Iceよりちょっと明るく緑色が少ない「水色」。これも然るべき紙で使えば赤いフラッシュがあるのですがフラッシュなくてもこんなに綺麗な色。濃淡もしっかり出て美しい。細い字幅でも使いやすいけど太い字幅でしっかりはっきりという楽しみ方も。

・Blue Water Ice(ブルー・ウォーター・アイス)

Australian Sky Blueととても似た色。言わばAustralian Sky Blueと同じ青緑バランスでちょっと濃くした、くらいの違い。実際インクの状態によっては見分けが付かない場合も。ただレッドフラッシュはこちらの方が出やすいのでそちらを楽しみたい方はBlue Water Iceをオススメ。私はどっちもボトルで持ってます。心持ち的にどっちか片方というわけにはいかなかったので・・・

・Torquay(トーキー)

Torquayはメルボルン近郊のサーフィンで有名なビーチがある地名。その名の通り夏の海の色をしています。ちょっと薄めの緑がちょっと入った水色。フラッシュで知られるインクではありませんが予期せずインクがどばっと出ると乾いたとこがフラッシュしたりします(笑)写真にもある通り私はスタブ字幅の万年筆に入れて使うのが好き。

・Morning Mist(モーニング・ミスト)

比較的新しく出た色。これまで紹介してきた4色がはっきり明るい系なのに対してこれは優しいトーンの青緑。Morning Mistの面白いところは使う万年筆の字幅・フローによって色の表情が様々に変わってくるところ。濃淡がとにかく綺麗なインクなのでフローが潤沢すぎない万年筆で使うことが多いです。

・・・水色系統だけで10色のうち5色も費やしました。恐ろしい話です。これだけじゃなく他のメーカーの青とか水色のインクも他にも持ってますし(笑)青系はどうしても増えますね。インクに限ったことじゃないですが。
数年前はロバートオスターは青系が目立って多かったのですが最近は結構まんべんなく色んな系統の色広げていっている傾向があるような。次回はそんな青系以外の色から残りの5色を紹介していきたいと思います。