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南の大地から色彩を~ロバートオスターのインク10選 その2(青系以外)~

前回の記事に引き続きロバートオスターのインクお気に入り10色を紹介していきます。

前回の最後の方にも書きましたがロバートオスターのインクといえば初期は青周りの色が多く有名どころ・人気色もそこに多かったのですが今ではそれ以外にも魅力的なニュアンスの色彩が増えました。現在発売されているインクの色見本は公式サイトのこちらで見られます&DLできます。今回紹介する5色の青以外のインクも思い入れが強いものばかり。

・Caffe Crema(カフェ・クレマ)

ちょーっと照明が良くない写真ですがだいたいの色味は分かりますかね。カフェラテのようなちょっと苦み走ったブラウンです。特定条件下では銀灰色のフラッシュが見えたりもしますがこの部分がインクの色に深みを与えます。メルボルンのカフェ文化と美味しいコーヒーを連想させる色で手持ちのインクの中でもお気に入り。

・Smokescreen(スモークスクリーン)

ただの濃いブラウンではない魅力のあるインク。濃淡の美しさに加えて書いたときから乾くまでの色の変化も面白い。ほんのり赤味・灰色がでてくる様はイカ墨のセピアインク。まだサンプルでしか持ってないので少量しか使ったことがなく、まだこのインクの魅力を発見できてない気がするので今後ボトルで買って色んな字幅や万年筆で探ってみたいです。

・Cherry Blossom(チェリー・ブロッサム)

その名の通り桜の花の色のピンク。照明によって少し印象は変わりますがちょっとくすみのある優しい色とものすごい濃淡に惚れて買いました。手放せない色です。ただちょっとさらっとしたフローのインクらしく一緒に写真に写ってるこの万年筆だと馴染んで思うように書けるようになるまで結構時間かかりました。今でもたまにじゃじゃ馬気味。でも好き。

・Thunderstorm(サンダーストーム)

嵐を起こす暗い雲のあの暗い部分で見つかる濃いグレー。見たら激しい悪天候を覚悟するあの色です。灰色のなかでも青がかったグレーを濃くした色ですっきりした印象。黒色と比べなければほぼ黒なので爽やかな黒みたいに使ったりもします。線がはっきりぱりっと出る万年筆で使うとクールさが際だって素敵です。

・Chartreuse(シャルトリューズ)

最近出会ったお気に入り。シャルトリューズはフランス産のハーブ系リキュールの名前(余談ですが黄色と緑があって黄色の方が飲みやすいです)。これだけ薄い黄色だと紙の線や裏移りに影響されやすいのは宿命ですが、濃淡の出る寒色寄りの黄色は自然光だと少し暖かみと柔らかみを増すのもまた綺麗。さらに青系との組み合わせでも高いポテンシャルを見せる面白いインクです。

その他使ったことあるけど残念からトップ10から外れたインクはJade、Toffee、Velvet Storm、Melon Tea、Maroon 1789、Bondi Blue、Green Greenなどなど(ほとんどサンプルやイベントでのお試しですがJadeはボトルで持ってます)。
ラメ入りシリーズShake 'n' Shimmyでいうと使用経験があるのはBlack 'n' Blueのみ。こちらも機会があればもっと使ってみたい。


海外のペンショーに合わせて新色が出たりその他のタイミングでも通常インクもラメ入りインクもちょくちょく増えているのでこれからどんな色が出てくるか常に楽しみです。面白いところを突くような色彩が結構あるので日本で出会えるロバートオスターのインクのラインアップももっと増えるといいな。