2024年ABC Classicカウントダウンを聴き終えて
6月の連休の一大イベント…がバレエの発表会となったためその片手間になってしまった豪ABC classicカウントダウン。
リアルタイムで追い続けられないのは残念ですが(そしてABC classicは公式Twitterももう使われてないので余計に追いにくい)ありがたいことにカウントダウン自体はアーカイブがあるのでそれを聴いた上での今回の振り返りです。(後からのリクエストなど関連番組は残らないのが残念)
まずマガジンに追加するのを忘れていたプレビュー記事のリンク。
さて、色々悩ましいところではありますが投票した曲の順位を。
見てわかるように散々でした。過去カウントダウンで200位まで入れてもこんなに入らなかった回はなかったと断言できます。
今回映画やゲームなどのスクリーン系が選択肢にたっぷり入ってたのもあってかなり強く、純クラシックは定番からちょっと外れると厳しい環境だった印象があります。そもそもテーマが「feel good」と広いのとポピュラー系が入りやすい性質だったのも関係してそう。個人的には投票の曲リストのラインアップにもなかなか難があった&投票にかなり影響があったのではと推測。
そんな中トップ10に入った曲は以下のとおり。(100位までのリストはこちらを参照)
第九は強いですね。このテーマにもドンピシャ。ただ第九が強いのはわかっていても皇帝協奏曲がその背後に迫るくらい人気なのはいつもちょっとびっくりします。(参考にですが運命は95位なんですよこのテーマだと)
惑星がこんなに強いポテンシャルがあると知ってたら順位を伸ばそうと票を入れたのに。もちろん分からないからカウントダウンなんですが。
10位までにもいくつか、そして100位までにはいくつも意外なエントリーがありましたがその中で毎回隙あらばランクインするジョゼフ・カントルーブの「オーヴェルニュの歌」(今回は79位)。謎にオージーのクラシックファンに人気なんだよなあ。
今回のテーマはかなりふわっとしていて個人の解釈によりけり、みたいなところが100の曲のラインアップにも現れていたのですが、ただこれまでのカウントダウンと比べて歌がうまくなくてもラジオに合わせて歌いたくなるような曲がちょっと多かったかも?と思います。上手下手に関係なく歌って楽しいというのは確かに音楽に関するfeel goodの一つの形ですね。
そして今回もたっぷりオーストラリアの作曲家による作品が入ってきました。子供がいないので人気アニメBlueyの音楽はお初でちょっと小躍りしたり。特に言及したいのがNigel Westlake。映画「ベイブ」にしろCompassionにしろペンギンのあれにしろいかに彼の音楽が心に優しさと喜びをもたらすか、それを感謝と共に伝えるリスナーからのメッセージが寄せられ。Westlakeは色々あって作曲家であることをやめていたかもしれない事もあったと聞いているので改めて作曲を続けてくれていてよかったと思いました。
毎回このカウントダウンは発表後に出る101位〜200位のラインアップも楽しみなのですが(一部は惜しかったね的で番組の前の時間帯とかにも流れたり)、今回の下位ラインアップは100位に入ってもよかったような曲も200位までで妥当な曲も混ざっててジャンル的にもかなりごっちゃというか多様でこれはこれで別の面白さがある。ただ例年のような「私はどっちかというとこっちだな」感はちょっと薄い気がしたり。純粋に好みの話ですが。
というわけでちょっとマニアックな曲好きとしては(それなりに考えて投票したと思ったのですが)ちょっと残念なところもあるカウントダウンでもありましたがそういう時にこそ事前に別に考えていた10の予想が効いてくるわけですよ。
というわけでそちらの結果はこんな感じでした。
比較的にストレートな項目には明らかにオーバーキルなものも全然足りない方向に外れたのもあるのが今回の難しさを反映していましたがちょっと捻った予想はうまくいったかも。(2)なんて2位と3位ですからね(リアルタイムでドキドキしながら追いたかった)。ただ大きく外れでいうと弦楽四重奏曲が100位まで全然ないのは最大のびっくりだったかも。あとBから始まる作曲家の連続の件は結構伏兵がいましたがそれでも3連続は発生しませんでした。このタイプの予想は次回も続投したいですね。
来年はテーマどうするんでしょうね。今回みたいなふんわり系統じゃない方向で行くと思いますが。でもここ数年、特に今回の結果を見るとテーマ「オーストラリア」もそろそろできるんじゃないかな?と思ったり。来年でなくてもいつかやるとは断言できますが。
そして来年以降もきっとバレエの発表会とかぶることになると思いますがめげないでまた楽しみにします。