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ノートブックの洪水に溺れる前に

ここ数年普通のノートブックではなく既にテンプレートの項目が書いてあって書き込むタイプのジャーナル用ノートが色々気になっていたのですが最近ちょっと思うことがあってオンラインと店頭で見て使えそうなものをいくつか買ってみました。

まずは文具店チェーンMilligram夢日記手帳

Studio Milligramの「Dream Life Journal」ノート。同じシリーズで他にもあるようです。

夢日記といっても色々ありますが夢を解釈したり睡眠の質の記録などにあまり重きをおかない、夢で見たものや要素を簡単に書き留めるタイプのテンプレート。自分の夢の記憶の種類と限界に合うかな、と思って選びました(右側のフリースペースはあんまり使わないかなー)。紙もちゃんと万年筆対応かつ分厚くなりすぎない。それでいて表紙はしっかりしててお値段は豪$9.99。ただ困ったのはなかなかノートに辿り着くまで夢を覚えてないこと。

そしてこちらは豪タウンズビルで製作されているCreator's Friendのノート。

Creator’s Friendのノートは一冊豪$16.95出すがちょこちょこちょこまとめてお得なセールなどやってたりするので常に注目してます

ここのノートは2種類に分かれていて、発達障害の人による発達障害の人のための日常のタスクを計画したり記録するための「Fast Brain Friend」、そして各種ジャンルのホビー用ノート(買ったのはCooking FriendとRituals Friend)があります。どのノートもそれぞれの用途に合わせて使いやすいようにデザインに様々な工夫が施されていて使うだけでなく後述の通りノートの使い方の参考にもなりそうと思って買いました。

ただこの4冊(!)のノートを買う前の時点ですでに自分の周りには数々のノートが散乱しています。日常生活で様々な事を書き留めておく必要があるだけでなく必要がなくても手書きするのが好きなので手書きの用途を意図的に増やしてその結果目的に合わせてノートも増える、というメカニズム。

先ほどのCreator's Friendで趣味のジャンルに合わせて様々なノートがあることから分かるようになかなかノートを複数の事に兼用するのは難しい。少なくとも直感的に・快適に兼用するのはまず無理だと思います。
ノートのサイズ一つ取っても色々で、今自分が使っているノートをサイズごとにまとめるとだいたい以下の通りに。

[パスポートサイズ]
・スリングバッグのような最小限の荷物で出かけるときに財布に挟む用
・落ち着いて書き込むというよりはon-the-go的なメモ用(乗り換えメモとか)
・自由度が欲しいので無地に落ち着いた
・ただ紙はトモエリバーなので出先で使わず万年筆で遊ぶのにもっぱら使っている
・ズームニブとかミュージックニブで心の叫びなど短いフレーズを書いて写真に撮ってアップしたりとかにも
[A6]
・ほぼ日手帳のみ
・スリングバッグにはギリ入るけど持ち歩きたいときはリュック(小)が使い良い
・少なくとも自分にとっては日々のことを書き入れるのにちょうどいいけど他にこのサイズで向いている用途が思いつかない
・これも紙がトモエリバーなので過去のほぼ日の余ったスペースを万年筆インクで遊ぶのに使っていたり(するので散乱の中には過去のほぼ日もある)
[トラベラーズノート]
・その名の通り旅行に持ってって記録とかに使っている
・というのも縦長サイズが家のテーブルより狭い出先でも使い良い
・その他リストや詩の書き写しなど縦長がすごく向いてるケースって結構あったり
・出先で記録するだけでなく出先で読むものを保存しておく用でもある
[A5]
・基本的には持ち運びなしで家で使う用として考えている(ただCreator's Friendはこのサイズだけど趣味によっては持ち運びする場合もあるんだろうな)
・机やテーブルに広げて時間的にも空間的にもゆっくり書きたいサイズ
・空白のスペースを多くとれるので情報量が多くても余裕で見やすくできる
・ただその自由度がありがたいと同時にうまく使うのが難しい

 (もちろん紙は全て万年筆使用基準です)

・・・という事情で上記をはじめたくさんのノートブックを使い分けているわけです。
散乱するほどノートがあってもこれだけ違うものがあるので必要なときに必要なノートがぱっと手に取れる、というのもこの混沌をなんとかしない理由の一つだったり。

これだけ色々なことにノートを使っているとノートにカバーが必要になってくる、あるいは欲しくなってくることもしばしば。
例えば購入したCooking Friendをレシピブックとしてキッチンで使う場合汚れを防ぐため、そしてノートを常にしっかり開いておくために(注:ちゃんとフラットに開くタイプのノートではあります)適切なカバーが必須。そのままではちょっと使えない。そして旅先で使うトラベラーズノートも同様。
逆に分厚くなって持ち運びにくくなるものはもちろんカバーは必要ありませんし使い方により色々。

ただノートのカバーはまたそれだけでいちジャンルというか一つの世界なので踏み込むべきか迷うところでもあります。巷で一番多いのはA5のノートで使えるジャーナルカバーかな。今使ってるのはほぼ日のカズンのカバーですがCreator's Friendが複数のノートを挟めるタイプのヴィーガンレザーのカバーをお手頃価格で出していたり、以前からお世話になっているトルコのGalen Leatherやオーストラリアのマーケットやペンショーやイベントなどで販売しているHelen McLeanの革製のカバーなどデザインが素敵でちょっと高級なものも。ノートの散財がもっと大きな散財に繋がってしまう。

もちろん今身の回りにあるノートにみんなカバーが必要なわけではありませんし適材適所・必要最低限にとどめる予定ですがそもそも今回買ったノートを全部書き込むために購入したわけでもありません。
サッカー関連の記事の方では言及しているかもですが今期(去年の10月~)は自分なりにオーストラリアのサッカー周りでノートを付け始めてみようと手探りで色々試してみて、シーズンも終盤に来たので改めてどんな情報をどういうフォーマットで書き残したいか、ページをどう使えば書きやすく見返して読みやすいかというのを見直しながらノートのデザインの工夫を学ぶためという目的もあってのこと。もちろん実際にノートに書き込むことで初めて分かることもあるかもしれませんが紙面をながめて分析する部分もかなり多くなりそう。

そのサッカーノートの振り返りはまとまったら改めて別記事で。ちなみにこの記事をここまで読んだ人には分かるかもしれませんがA5サイズです。カバーは必要ではなさそうですがさて・・・?
そして必ずしも書き込んで使うわけではないと書きましたが購入したノートの使い心地の感想も気が向いたら。とはいえCreator's Friendに関しては公式のインスタやウェブサイトのガイド動画・記事をはじめしっかりした使用例が色々出ているのでわざわざ私が中途半端に使って書かなくても・・・みたいな感じはあります。とりあえずまずは是非公式を参照してください。

手書きするのが好きで手書きしていると落ち着きますが無闇やたらに手書きする物・量を増やすのももちろん良くないですね。でもこういう設計に工夫があるノートはウェブサイトで眺めるだけじゃなく手元に持って使って評価したい。なので精々ノートに埋もれたり溺れたりしない程度に楽しみます。