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全員シドニーに集合!AリーグUnite Roundが開催されるよ

オーストラリア各地も本格的に夏に突入し年末年始も駆け足でやってくる季節ですがAリーグは足を止めることなく進んでいます。
男子も女子も決して小さくない変化が多々あって数節進んで&代表ウィークをいくつか挟んで少しは落ち着いてくるかと思えばそんなことは全然ないのがAリーグの楽しいところ。
攻撃に振っているチームの増加、若手の台頭、意外な選手の活躍、それに加えて選手や監督だけに限らない登場人物のヒューマンドラマがたくさん。ファンの予想をすでに軽く超えている(というか予想できなさすぎる)内容で毎週末が驚きとエキサイティングに満ちたジェットコースターです。

そんなAリーグのシーズンの途中にその行方をさらに面白くするようなイベントが2024年1月の中旬に開催されることとなりました。
それがUnite Round
1月12日(金)~14日(日)の3日間、シドニーにAリーグ男子・女子の全チームが集まりシドニーのスタジアムで試合を集中開催するイベントです。
詳細はAリーグ公式サイトのこちらから。

このUnite Round、去年グランドファイナルをシドニーで固定開催にした決定が圧倒的否寄りの賛否両論だったことを受けての代替案として発案されたもの。グランドファイナルも元の順位ベースの開催に戻り、さらに学校の夏休みに当たる時期にAリーグをみんなで楽しめるようなイベントが出来てすでに評判は広く良好。
似たようなイベントはオージーフットボールやラグビーでも先に行われていますが、男子と女子のリーグ合同という形はサッカーが初、というところもAリーグの特色をうまく活かしています。

今回初のUnite Roundの舞台はシドニーのAllianz Stadium、Commbank Stadium、Leichhart OvalというAリーグを始めオーストラリアのサッカーに縁深い3つのスタジアム。Leichhart Ovalは規模から主に女子の試合に使用されます。
対戦カードはこちら。男子6試合、女子6試合の12試合で、全試合が男子+男子、女子+女子、または女子+男子のダブルヘッダー(夕方の部→夜の部)として開催されます(チケットも2試合ずつセット)。3日間共通のパスもありますがもちろん瞬間移動でもしない限り12試合全部観るのは不可能。それから試合チケット・パスは公共交通機関(電車・バス・トラム)込みなのも嬉しいです。

さらにクレバーだなと思ったのが13日(土)のダブルヘッダーが終わったあとSocceroosのアジアカップ初戦(vsインド)のライブビューイングをAllianz Stadiumの近くで開催するところ。アジアカップの間リーグ中断をしないとした決断の長所をより伸ばすような形に工夫がみられます。
他にも昼に子供たちが参加するイベントも色々あるそうで、学校の夏休みまっただ中の時期にオーストラリアのサッカーをめいっぱい楽しめるイベントになっています。

前述の通り試合の内容・結果的に何が起こるかわからないリーグなので1月にどこが上位対決になっているか今予測することは不可能です。さらにアジア杯でシーズンが中断しない中で誰が代表招集を受けてUnite Round欠場になるかもまだまだわからない。
(ちなみにシーズンの流れに関してUnite Roundの試合は男子は1節追加、女子は既存の節を流用する形になるそうです。)
それでもUnite Roundで個人的に注目したいところ、あるいは地味に楽しみなことをいくつか。

まずはヴィクトリーの試合がない日曜日ですが私は初めてCommbank Stadiumに、そしてシドニーの西側のParramatta辺りに足を運ぶ予定です。オーストラリアのサッカーの心臓とも言える多文化なこのエリアをこの目で見たことがなかったのでこの国のサッカーを知る上でとても大事な体験。
そのCommbank Stadiumではワンダラーズvsシティ(女子)、パースvsウェリントン(男子)のダブルヘッダーを観るので何を着ていこうかなというのもあります。ヴィクトリーのユニフォーム着るのもあれだし赤黒・水色・紫・黄色は避けるべきか(そもそもあんまり持ってない色ですが)とか。あとこの4チームの場合なるべく中立な位置を選んで座るべきか、それとも例えばウェリントンの応援の近くに座るのが面白かったりするのか、中立は中立でまた色々なオプションがあって悩み所。

その日曜日の男子のパースとウェリントンの試合ですが、つまりDistance Derbyを中立地でやる、というこれもまた(コロナ禍を過ぎた今では)ちょっとイレギュラーな試合。2023年12月時点で両チームの成績にちょっと差がついている上にパースはとにかく継続的にアウェーで弱いので白熱の対決みたいなテンションで宣伝できないのがちょっと残念ですが少なくとも移動・疲労の面ではイーブンな条件で試合できる貴重な機会には変わりありません。面白くなるよう1月までにパースはもうちょっとがんばれ。

あとヴィクトリー男子がセントラルコーストと試合する土曜日、同じスタジアムでシドニーとアデレードの試合が続きますが、アデレードもシドニーもうちにとってはライバルチームというか「嫌いなチーム」なので遠征したヴィクトリーサポの一部が次の試合もスタジアムに残って両方のチームにヤジを飛ばす光景がすでに目に見えます(笑)きっと賑やかな中立観衆になるはずで楽しみ。

とりあえず私は早くから参戦を決めてたので早々に3日パスも買って飛行機もホテルも予約しました。試合はヴィクトリーの女子を金曜日に、男子を土曜日に観に行ってSocceroosもライブビューイングに行って、日曜日は前述の通り初Commbank行き。あとは試合がない日中のアクティビティをどうするかですね。ダブルヘッダーだからご飯も夜は必然的にスタグルですけどそれ以外で何を食べるか。
そしてシドニーの天気はどうなるか。メルボルンよりは基本暑いとは思いますが試合がある夕方はある程度気温が下がるはず、とは思います。日中にものすごい熱波とかだったら逃げ込めて観光もできるところを考えておかないと。あとこないだの男子第6節みたいに雷雨が絡んでこないことを祈るのみ。

それからこの規模のイベント開催はAリーグ史上初なので全てが理想のお祭りとして上手くいくわけではない可能性ももちろん考慮しておかないとですね。きっと行ってみると今後に向けてこんなことを改善したい、あんなことも盛り込んでみたいなど色々感想が出てくるはず。後からフィードバックの機会があればなるべく貢献したいと思っています。
あと考えるだけならタダなので将来メルボルンでUnite Roundを開催するならどこをもっとうまくやりたいかとかもささやかな野望として抱きたい。

・・・ここ数ヶ月でBeforeとAfterが対になる記事のAfterの方を若干サボっていた自覚はあるのでUnite Roundは周りの観光なども含めて忘れずレポート記事書きたいです。3日間ともなればてんこ盛りになりそうですが努力します。