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銀座ソーシャル映画祭主催上映会 「ガザ 素顔の日常」【イベントレポート】

こんにちは!actcoinスタッフのしょうこです。
今回は、actcoinの公式イベントパートナーである「銀座ソーシャル映画祭」さんのイベントに参加しました。当日の様子をレポートします。


銀座ソーシャル映画祭とは?

イベントは会場となる中越パルプ東京本社のスペースを活用して開催され、当日は14人の方が参加されていました。最初に代表の西村修さんが銀座ソーシャル映画祭について話してくれました。

「社員皆が社会課題に触れるきっかけになるようなことが何かできないか?」と思っているときに、ユナイテッドピープル代表の関根さんに出会ったそうです。「映画で世界平和を目指したい」という熱い想いを聞いて「何を言ってるんだこの人は!と驚きながらも、やるならこの人と一緒に活動を広げたい。」と、cinemoに登録し上映会をされています。11年目に突入し今回188回目となる上映会ですが、現在は、中越パルプの社員の方1名がサポートしてくださっているそいうです。

私からも、actcoinについてご説明させていただきました。また今回共催していた「デモクラシー・フェスティバル・ジャパン」の方からも活動の紹介がありました。

そしてこの日はなんと幸運にも会場にドーナッツとジュースが!(普段は特にご用意はないということです。)一緒に参加した子どもたちも大喜びでした!

ガザに暮らす人々の日常

今回の上映作品は「ガザ 素顔の日常」です

東京23区の6割ぐらいの狭い場所にパレスチナ人約220万人が暮らすガザでは、イスラエルが壁で囲み封鎖したため物資は不足し移動の自由もなく「天井のない監獄」と呼ばれる。子供、タクシー運転手、救急隊員、楽器の演奏を唯一の心の癒しとする学生。限られた環境の中それでも日常を力強く生きようとする人々が描かれています。

映画は2019年に公開されたものです。そのため、直近のイスラエルからの集中的な攻撃を受ける前の時期ではあるものの、日常的に爆弾が落とされるガザ。笑顔を見せ、楽しそうに談笑するシーンがある中、ナレーションで本人が語っている内容はポジティブなものでなく、辛い心のうちが伝わってきます。一時的に穏やかな時間が流れていても、いつ攻撃を受けるかわからない。という、精神的にとてもストレスフルな状況が伝わってきました。

あまりにも私たちの生活とかけ離れているガザ。ニュースでは伝わってこない人々のリアルな姿を知ることができ、さらに悪化している現在の状況を想像すると言葉にならない想いが込み上げてきました。

上映後には、直近のガザの様子について「3月時点で、死者・負傷者が10万人超。死亡者の7割が女性・子どもだそうです」と西村さんが教えてくれました。
映画でリアルな様子を知ったうえで、これらの情報を知ると、言葉にならない居たたまれない気持ちになりました。
(5月現在、死者が3万5千人を超えたと発表された。死者・負傷者が11万人を超えており、また推定1万人の遺体ががれきの下に埋まっていることが明らかになっている。)

対話で映画を振り返る

映画を見たあとは参加者同士で、グループに分かれて感想を共有しました。

小五の息子と中一の息子の友達は同じグループで大人の方と対話をし、「もっと相手の立場になって考えられたら争いが終わるのでは?」というコメントが。相手を傷つけることに対して純粋に「なぜ?」という気持ちが伝わってきました。子供でもわかる「人を傷つけてはいけない」ということ。それが大人の世界でまかり通っている戦争という状態の異常性を感じずにはいられませんでした。

他のグループでの感想では「ガザは出られないところなんだ」と初めて知ったという方や、ガザを舞台にしたユナイテッドピープル配給の他の作品を観て「他のガザのドキュメンタリーを見よう」と参加された方もいました。その方からは「他の作品に比べて、ガザに暮らす人の現状が理解しやすい入り込める作品だった」という感想があがりました。

私たちにできること

ショッキングな現実に気持ちが沈みながらも、対話の中では「自分たちに何が出来るんだろう」という声があがりました。日本は遠くて関係ないようにも思えますが、防衛省がイスラエル製の攻撃用ドローンの導入を検討していることが、市民団体「大軍拡と基地強化にNO!アクション2023」による2月下旬の省庁交渉で明らかになっています。https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_66010884e4b09f0d72588b84

また、千葉の幕張メッセではここ数年、武器見本市が開かれています。これに対し市民団体が中止を求める署名活動も行われています。
change.org 「武器見本市dsei-japanとの貸し出し本契約を結ばないでください」

日本企業でも武器製造に日本製のロボットが使われていることが明らかになり取引中止を求める署名が行われたり、伊藤忠アビエーションと日本エヤークラフトサプライがパレスチナの虐殺に加担しているイスラエルの“死の商人”エルビット・システムズとの協力覚書を破棄することを求める署名が集められたことで、両企業が契約を停止するという動きもありました。
このように私たちも決して無関係ではないと感じています。

渋谷ではガザでのジェノサイド(集団殺害)の即時停止を求める反戦行進が行われ、東京大学では学生たちのプロテストが行われています。このような活動はテレビでは報道されませんがこのように声を上げる活動に参加することも私たちのできることの一つだと思います。その他に支援をするという形でのアクションもぜひ探してみてはいかがでしょうか。その一つとして友人の活動を紹介したいと思います。

こちらは友人が立ち上げたIsmaliさん家族のガザ脱出のための支援サイトです。


あとがき

今までと変わらず、戦争の真ん中にはいつも男性が多くいます。一方で犠牲者には女性・子どもが多いという現実も。悲しみや苦しみに男女差はありませんが、その苦しみを連鎖させるのか止めるのか。終わりの見えない戦いの裏にはジェンダーバランスが影響しているようにも感じます。もしも意思決定層に女性が半分でも関わっていたら?これまでとは違う視点や対話が生まれ、戦争を終える方向に向かうことは出来ないだろうか。国と国、宗教の問題以外にもそんなことを思わずにはいられませんでした。

銀座ソーシャル映画祭さんは、定期的に上映会を開催しています。直近では、5/25に開かれる予定です。ぜひ足を運んでみてください!




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