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受賞者インタビュー⑦特別賞:佐々木隆さん【actcoin 5th Anniversary】

皆さん、こんにちは。actcoinスタッフの黒木です!
本日は、actcoin 5th Anniversaryで「特別賞」を受賞された佐々木隆さんです。

佐々木 隆さん

<プロフィール>
誕生日にプレゼント感覚で寄付し合うバースデードネーションの普及を目指して、毎月第3木曜日にZOOMで気軽な相談会を開催しています。
スポーツ鬼ごっこを通じて、遊びで地域の多様なつながりを増やし、小さな「助けて、手伝って」が言いやすいコミュニティづくり活動をしています。
東京の自宅と秋田の実家の2拠点生活をしています。

このたびは受賞おめでとうございます。ご感想をぜひ聞かせてください。

同じ活動をしている都留さんと一緒に受賞でき嬉しかったです。身に余る光栄です。

ー 佐々木さんは5周年アニバーサリーイベントにも参加いただきました。会の感想も教えてください。

actcoinに掲載されるイベントに参加をしたり、自分で取り組む習慣や寄付など、それぞれの行動を起こすときは1人ですが、表彰式で「ひとりではないな、お互いに支えあっていい社会を目指しているんだな」ということを感じました。いろいろな人がいることでactcoinコミュニティがあることを再認識し、つながりを改めて感じられました。
とても楽しい時間を過ごせたと思います。

ここからはご経歴を、お聞かせください。まずボランティア活動を始めたきっかけについて教えてください。

大きなきっかけは2011年に起きた東日本大震災でした。

ただ、実は前段階もありまして。震災の1~2年ほど前から「ジャパンスマートドライバー」という団体で活動を行っていました。

この団体は、「優しい運転で交通事故を無くす」ことを目指し、首都高速道路を中心に道路でスピードが出にくいような対策を行っています。活動を通じて、事故は以前より減ったものの、ある一定ラインに達するとそれ以上は減らない状態が続きました。

難しい課題ではあるものの、確かな効果は感じられたこの活動を通じて、「何もしないよりはなにかした方がいい!」という気付きとやりがいを感じたのです。一気に解決だけを目指すのだけではなく、「楽しい」「共感」というワードを前面に出すことで多くの人を巻き込み、プラスの感情を持ち続けることが活動の持続性にも繋がるというヒントを得ることができました。

この学びを、東日本大震災で再認識しました。
それは地域が「繋がって」おらず、実際に避難所に着いて初めてともに過ごすという状況では、いざという時に助け合えないということです。いつかのために、まずは地域で「繋がり」をテーマに「楽しく」活動をしたいという思いが、団体での活動、そして災害を機に大きくなりました。

ー 東日本大震災の時には、具体的にどのような活動を行ったのでしょうか?

まず、東日本大震災が起きた年は、私は東京都の八王子市で家族とともに暮らしていました。
当時小6の娘が通う学校が創立20周年で、そのお祝いをPTAを中心に企画をしているタイミングだったのです。「もし震災が起こった時、この小学校は避難所になる」ことに気が付き、いざという時にみんなで、前向きに助け合えるような企画をしないかという話に着地しました。親子を対象に1泊2日で、夏に「愛宕キャンプ」という名称で実施しました。

全体の流れを説明。キャンプは学生も協力しているそうです!

企画は好評で、充実感を感じると同時に「毎年続けていきたい、続けることに意味がある」という確信を得ました。「楽しい」「参加したい」と思えるアイデアを皆さんと取り入れていくことを心がけました。

「ことろことろ」という日本最古の鬼ごっこを楽しむ様子

中でも反応が良かったのは「スポーツ鬼ごっこ」です。これを皆でやれば絶対はまる!ものの見事にはまりました!つながりがどんどん増えていることを実感しています。

ー 娘さんが当時小学校6年生だったということで、2年目以降の活動を継続させるために、引継ぎなどはどのようにして行われたのでしょうか?

とにかくまず「スタッフも楽しくさせる、一緒に楽しむ」ことを自分の中のメインテーマにしていました。楽しければ活動を続けたくなるし、親しい友人にも推薦したくなるからです。

2年目の代表は現役の人に依頼しましたが、私も現在も参加しています。
代表が変わっても、軸はぶれないよう、活動への想いは常にオープンに伝えることを心がけています。


もうひとつの活動先「日本ファンドレイジング協会」との出会い

ー 佐々木さんはactcoinを「日本ファンドレイジング協会(JFRA)ボランティアチーム」という団体としても活用されていますよね。親元である日本ファンドレイジング協会は、どのような経緯で知ったのでしょうか?

10年ほど前に友人が「これからはファンドレイジングが大事だよね」という主旨の話をしていたんです。「ファンドレイジング」という言葉をよく知らなかったため調べたところ、「社会貢献や良い活動をするためのお金の流れ」だと知りました。

「ライトな関係でファンドレイジングに関わりたい」と思っていたら、ちょうどファンドレイジング協会が主催する二日間のイベントでボランティアを募集していました。「ちょうどよい関わりができるな、一生懸命勉強する人と仲良くなれそうだな」と思い参加しました。

ー 毎月バースデードネーションの相談会を開かれていますよね。バースデードネーションを始めたきっかけについて教えてください。

日本ファンドレイジング協会のボランティア活動で、たまたまSyncable(シンカブル)の社員さんとご一緒したことがきっかけです。
バースデードネーションは、寄付を真面目に捉え過ぎずに、お財布が痛まない範囲でアクションができるとてもいい仕組みです。ただ自分ではない友人・知人に寄付をしてもらう関係上、躓くことがあったんですね。

そこで自分と同じように躓いて辞めてしまう人がいるんじゃないかと思い、辞めてしまう人を少しでも少なくしたいという思いで企画を思い立ちました。

ー バースデードネーションへの想いがあれば、ぜひ聞かせてください!

日本ではまだ認知度が低いですが、欧米ではよく行われているのです!
寄付を呼びかける事のハードルが、国内でなかなか広まらない原因として大きいかと思います。でも、もっと気軽にできることを伝えたいですし、より多くの方と社会貢献活動を応援していきたいですね。

actcoinとの出会い

4年ほど前の、ファンドレイジング日本で知りました。「社会貢献活動を可視化するなんて面白いことを考えるな」と思ったので、説明を聞き、やってみたいと思いました。

当日は運営ボランティアをしていたためバタバタしており、2万コインを貰えなかったのです…。とても悔しい気持ちになりました。

ただせっかく登録もしたので、様々なイベントに参加をすることで2万コインを取り返してみようと思い、継続することにしました。

以来、参加・寄付・習慣のアクションを積み重ね、当時もらいそこねたコインを超える数を今保有しています。

ー 最初の悔しさがモチベーションになっていらっしゃったんですね!

マイナスからのスタートだったんですが、それが逆に良かったのかもしれません。またこの仕組みを知らない人にも広めたいなと思っています。

実家が東北の秋田なんですが、ファンドレイジングやボランティアに関する情報が少ないと感じます。秋田にも良い活動をやっている人がたくさんいらっしゃるんですが「活動が広がらない」「若い人が参加してくれない」という悩みをよく聞きます。
そんな方には、actcoinの仕組みや無料で使えること、そして今後の展望を紹介しています。


様々な形でactcoinを応援してくださり、本当にありがとうございます。佐々木さんが注目・応援している団体を教えて頂けませんか?

NPO法人日本ファンドレイジング協会です。ファンドレイザーの育成、社会貢献教育などを通じて社会貢献活動の人づくりをしています。

活動自体も素晴らしいのですが、集まっている人が、NPOで頑張っている人や、企業のソーシャルな役職で頑張っている人など、素敵な方が集まっていて、ポジティブな気持ちになれます。

特に社会貢献教育という中高大学生向けの取り組みがとても面白いんです。学校の課外授業として「社会貢献に対して寄付というお金の流れを作ることで元気を出していく」という授業を提供しています。

たくさんの団体に出会ってきましたが、まだ日本ファンドレイジング協会を超える団体に出会えてないですね。


佐々木さん、ここまでありがとうございました。最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

社会貢献・SDGsという言葉は、かたかったり、とっつきにくい印象があるかもしれないです。また時には「意識高い」と揶揄されることもあります。
ただ本来は、決してそうではないと思っています。アクションをすることを楽しみ、仲間と共有することを楽しんでいきましょう!そしてこれからも、actcoinコミュニティを広げていきましょう!

actcoin 5th Anniversaryの他の記事は、下記のマガジンで配信中です。ソーシャルアクションの輪を広げる素敵な方々のお話を、ぜひチェックしてみてください。


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