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なぜこの仕事をするようになったか~組織激震でやりたい仕事がハッキリ

不妊治療と仕事を両立していくことに困難を感じていた私でしたが、これは「辞めたい理由」ですよね。

なぜ独立するようになったか、の理由にはなっていません。

会社のトップ交代で組織変革が

実は、同じ頃、私のいた会社の社長が交代したのです。

巨大流通小売スーパー(といったらSかAかのどっちかになりますが)のグループ企業だった私の会社の株は100%その会社が持っていたので、社長交代は完全に親会社の意向でした。

なかなか売上が向上せず、テコ入れで他社からヘッドハンティングされた人が社長になったのですが、経理畑出身でとにかくコストを減らす、余計な経費をそぎ落とす、という人にこの会社の命運が任されたのです。

今後の組織改革が発表されました。

「人材開発部門はすべてなくします」

「教育は個々に現場でやってください」

他の仕事に異動するかどうか考えた

ということで、私が担当していた仕事はすべて消滅することになりました。もちろん、人事・総務など管理部門の他の仕事に就くこともできたし、店舗で働くことも可能でした。

でも、ここまで私がやりがいを感じてスキルをつけてきたこと、行ってきたことが無になってしまうように思いました。

そして、他の仕事をすることをイメージしてみると「やっぱり人材育成や教育に携わる仕事がしたい」という思いが強くわいてきました。

独立ではなく転職活動を始める

そこで進めたのは、起業ではなく、転職活動でした。

最初、自分で独立して仕事をしよう、なんていう気持ちは全くなかったのです。今まで経験してきたこと、身につけてきたことを活かした教育研修や人材育成の仕事に就けないだろうか、と動きました。

しかし、次に立ちはだかったのは、不妊治療との両立の壁です。

転職先に「不妊治療しているんです」と伝えないわけにもいかないし、伝えたら採用してもらえないだろうし… 結局正社員ではどこも採用してくれませんでした。

採用側の立場になって考えてみると当たり前なんですけどね。

うーん、どうしよう。今の会社に残る?それとも治療をあきらめる? 考えに考えていたら、助け舟を出してくれたのは、取引先だった研修会社の講師の方でした。

いろんな人に自分の想いを相談していた

その時私は自分の周りのいろんな人に仕事への想いを相談していました。

会社の上司にも伝えていましたし、一緒に仕事をしてきた人たち、様々なことを仕事を教えてくださった人たちなどにやりたい仕事について話しをしていました。

その講師の方は、研修会社から1,2年前に独立したばかりの方でした。私はその人を尊敬していて一緒に仕事ができたらうれしいと思っていたので、その気持ちを伝えつつ、ダメ元ですが「できれば一緒に働かせていただけないか」とお願いしてみました。

すると「私のことをそのように言ってくれるのは、とてもうれしい。でも、まだ独立したばかりで、従業員として雇うことはできないし、他の人に講師をやってもらうほどまだ私も仕事を得られていないです。

私が元いた研修会社のパートナー講師になってみるのはいかがですか?」とヒントをくれたのです。

視点の転換

確かに、その研修会社では業務委託の講師を募集していました。社員ではないけれど、教育の仕事ができるし、自分の経験も活かせる。

そして、不妊治療もある程度続けやすいじゃないか! 

今まで雇用されて働く、という視点しかなかった私が、違う働き方や考え方に気づかされた大きな転機でした。

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