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【脳卒中後片麻痺、痛みに悩んでいる方へ】大切なことはどんな治療をするかより、なにが原因でそうなっているか!

誰しもが耳にしたことがあるであろう「ピサの斜塔」
理由については諸説あるようですが、芸術の一端として意図的に建築されたわけではないそうです。
つまり、何らかの原因で予期せず傾いてしまったことになります。
仮に、これをまっすぐに戻そうとするのであれば・・・
現地では南側に傾いているそうなので、

「北側から引っ張る」
これでは安直ですよね?(笑)

つまり、考えれる仮説を立て、検証し原因を追求する必要があります。
・地盤の調査
・柱の強度(老朽していないか?)
などなど。これらを明確にしなければ、仮に来たから引っ張っても
また斜めになっていきますよね

言葉にすると、当然のことを言っているのですが、
実際にリハビリ場面においては似たようなことが起きています

以下に、原因を追求することの重要性を説明していきます

私の偏見も多々あるかと思いますが、
個人的な意見ですので悪しからず。

筋膜リリース、ロボットスーツHAL、ボバースアプローチ、
〇〇式ストレッチ、△△メソッド、□□□セラピー等々・・・

世の中には様々な良い治療法やアプローチ、テクニックがたくさんあります!これらが発展、進化していくことは困っている人にとっては有益であり、私もうれしい限りです!

ですが!!!

その治療方法・アプローチ方法が目の前の対象者(お客様・患者様)の抱える問題の解決のためにbetterな選択肢であるのかを吟味しなければならないと思います。

言い換えると、自身の手技やメソッドに当てはめてはいけないということです。これ、当然のように聞こえるのですが、世の中ではこういったことが少なくありません。

どんなに素晴らしいテクニック、思考法・・・
はたまた薬においても万能はありません。

最近はSNSでも健康関連の投稿は多く、

『〜〜〜するだけで肩こり解消』
『この運動で腰痛は治る』

とかとか。表現の問題かもしれませんが、
あくまで『良くなる人もいる』だけですよね。
でも腰痛治療とかって簡単な話ではなくて、
的を外れた運動をしたりすると悪化することもあるんですよね。そのせいでヘルニアとか脊柱管狭窄とか発症したりとか・・・

治療院や整体(どこかを指す訳ではなく、一般的に施術する場所など)なども言ってしまえばビジネスですので、自院や自身のアピール、他社との差別化のために・・・というのもわかります。
私も総合病院を飛び出し、今は民間で自費のリハビリを提供していますので。

ですが!!!!

やっぱり、
何かに困っていて(どこかが痛い、歩けない等)、
本気でどうにかしたいと思っている方々と
関わる私達は自利ばかりを追い求めてはいけないと思います。

スペシャリストが存在することは素晴らしいことと真摯に思います。
ですが、
特定の手技ではどうにもならない時があります。そういう時には対象者に他を勧めることも必要かと思います。

もちろん
通うためのお金、時間、労力、気持ちを預かっているので。
これらをいたずらに頂戴することはできませんよね。

以下はさらに私の個人的な考えになりますので、
興味のある方だけお読みください。

私は理学療法ってすごく奥深くて、面白いなぁと思っています。
よく、自動車に例えて考えるんですけど
例えば、

○燃費が悪い

という現象が起きたとします。
その時に、
『とりあえずタイヤ変えよう』
ってなりますか?
あまりならないですよね。

車に詳しくない方は
車屋さんに持って行って、
エンジンを見てもらったり、足回りを見てもらったり、と原因を探してもらうはずです。
原因がわかればその部分の対策をしてもらいます。

これは人も同じなんです。

しかも、原因がわかってしまいさえすれば、
専門家からすれば、意外と対策はそんなに難しいことをする訳ではないんです。(車の修理も一緒かはわからないですが)

この先がもっと重要です!!!

ここまでで現象が改善されればOKです!
ですが、仮に車自体の問題が解消されたのに、
現象が残っていたら?
考えられることとしては、

運転の仕方に問題がある

可能性が高くなりますよね。
急発進、エアコンの使いすぎ等々。

つまり、人であれば歩き方や仕事中の姿勢、
身体の使い方に問題がある。
ことが多いです。

(何度も言うように車屋さんはわかりませんが)
人の場合はここまでの原因を考え、対策を打っていくことで根本的な解決に近づくと思っています。

長くなりましたが、
上記のように【原因追求】は、
評価を得意とする理学療法士の最大の武器であると思います。
原因追求は特殊な手技やメソッドで考えるのではなく、基本的な知識(解剖学や運動学、生理学)を基に考えていくので純粋に対象者と向き合えると思っています。

だから私はジェネラリストでありたいと思っています。

これって容易なことではないと思いますし、
これが正解とも思っていません。
ですが、民間に出てきて
この考え方でよくなってくれる方々がいます。

まだまだ思考がまとまらず、
拙い文章ではありますが自分の頭の中を整理したいのと、理学療法の素晴らしさを伝えたいのと、本当に困っていて、どこに行ってもどうにもならない人に届いてほしくて書きました。

長々を読んでいただきありがとうございました。

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