#21 阿川senseiラジオ書き起こし 【文学の扉】青花瓷の歌詞から方文山の紡ぐ言葉を紐解いみよう!
はーい、皆さんこんにちは🙋🏻
阿川です。
#21【文学の扉】青花瓷の歌詞から方文山の紡ぐ言葉を紐解いてみよう!
書き起こしていこうと思います。
「勉強する」という事があまり好きではなくて今日も周杰伦の歌を"ふんふん♪"と聞きながらどうモチベーションを維持していこうか…と考えていました。
その時聞いていた青花瓷という曲が僕はとても好きで、
という疑問を持ちまして…
僕は中国の曲を聞く時歌詞がすぐに頭に入ってくる訳では無いので、まずメロディから好みを選びます。
その後はじめて歌詞の和訳を見て、自分がその曲をどうして好きなのかを何となく理解しようとするのですが、そんな中自分が好きな周杰伦の曲には共通点がある事に気が付きました。
僕が好きな周杰伦の曲の共通点
青花瓷 七里香 爱在西元前…
これらは全てある1人の人が作詞をしているのですが…
その作詞家こそ方文山!
周杰伦と方文山の2人は中国でも最強タッグと言われる事もあるみたいで、特徴としては古典や歴史を引用した(古典風な)曲が多いのですが、僕には彼らの楽曲がとてもよくささります。
そこで今回は方文山が紡ぐ言葉を紐解く事で、より楽曲への理解を深めつつ彼が一体どういう思いを歌に込めたのかを考えていこうと思います。
青花瓷の歌詞を見てまず気づいたこと
最初にぼんやりと歌詞を眺めて僕が気づいたこと…
韻を踏んでいる事に気が付きました。
韻を踏む、といえばHIPHOP!
僕はヒップホップを調べることで韻を踏む意味について勉強しました。
安易だよね 哈哈哈
韻を踏む意味について
母音や子音を揃えることで歌詞を覚えやすくなるし、思わず口ずさみたくなりますよね。
1度聞いたダジャレをなかなか忘れないのも、韻を踏んでいる為印象に残りやすいからなんだと思います。
それではより詳しく方文山の紡いだ歌詞について見ていきましょう💪
方文山が語っていたこと
僕は方文山についてもう少し理解を深めるために小红书で彼について調べました。
ある動画の中で彼はこんな事を語っていました。
文学ってなんだろう?
方文山が歌詞をつくる際、歌詞の文学性を意識していることは上記の内容でも明らかです。
文学ってなんだろう?
文学(literature)の言葉の意味について理解するためまずは文学の定義について調べてみました。
楽曲をつくる際ひとつの描きたいテーマを決め、なおかつ周杰伦なら周杰伦に合ったストーリーを追求することでこの歌詞がうまれた、1つの文学がうまれていることは間違いないです。
青花瓷の歌詞の文学性について
最初に申し上げて置きますと、僕は中国古代の歴史に精通している訳では無いので正確な古代の考え方にのっとった解釈はできないと思います。
ですが、僕の実体験とあわせて歌詞の恋愛面においての解釈してみようと思います。
それでは青花瓷の歌詞について僕なりに紐解いていきますね。
一緒に文学の扉に触れてみましょう✌️
この歌詞について僕の解釈
まず一通り歌詞を眺めて見ましたが、
そんな印象をもちました。そのため大雑把に捉えた"恋愛の歌"というところから自分の実体験を元に深堀りしてみようと思いました。
青花瓷ってそもそも何?
こういう文学的な歌詞のタイトルには必ず全体を通した意図があるだろう…
そう踏んだので、まずは一緒に青花瓷を見ていきましょう。
白い陶器に青い筆書きのデザイン、素敵ですね。
こういう陶器は時代を越えて保管される大変貴重なもので、それは永遠な(永遠に変わらないだろうとその時点で思っている気持ち)の事かな…
と推測してみました。
そのうえでサビの部分を見てみようと思います。
サビの入りの天青色というのはどういう色なのか?
天青色ってどんな色?
調べてみるとなんとなく曇っていて雨の降りそうな雰囲気の色です。これを切り口にサビの部分の意図をつかもうと思います。
1フレーズ目で目に止まった漢字"等
前半の心理描写、あの曇りがかった空の色を自分の心理表現に使うのは流石だな…
そう思いつつ待っている恋愛ってそういや上手くいかなかったよな〜なんてぼんやり考えていました。
続きを書きます。
千万里の河ってどれだけの距離感なんだよ!
ってそう思いますが、かつて一瞬の間を逃した僕は離れゆく二軸ベクトルのように永遠に混じり合うことの無い空間を眺めて泣いていた記憶があるので、僕はめちゃくちゃこの歌詞に共感しています。
これは別に恋愛に限らず、もう戻れない時間や過去の親子の関係性、おじいちゃんやおばあちゃんと食卓を囲んだ記憶など遡った時間軸を表現しているんだと思います。
(Twitterでは可能性のある距離感と表記していますが、よくよく理解を深めるとこれは現時点でもう触れることの出来ない過去のことだと再認識しました。)
この歌詞はもはや現時点の僕にはわかりませんが、2フレーズ目で過去の事を振り返っていたので、これは1つの恋愛が終わったあと1人しみじみと思い返してあらゆるパターンを考慮している場面だと思います。
そうやってまだこの恋愛の続きを描こうとした記憶、皆さんはないですか?
あらゆるパターンを考慮しますが、それは自分のう行動パターンのみ、相手の移りゆく気持ちはまるで青花瓷の柄の様。
僕の解釈の結論
タイトルの意味を回収すると、この物語の主人公は陶器を作っている人で、陶器のデザインは彼から見た想い人の心を表しているんじゃないかと推測しました。
終わった恋愛を後からゆっくりと練りあげる様に、あらゆる成功パターンを考えるものの陶器のデザインはゆらゆらと移り変わってゆくもの。
僕はその瞬間、ただ1人の人を永遠に愛したいという思いを青花瓷という陶器に込めているんじゃないかと考えます。移り変わる関係とは裏腹に、その心を後世までの永遠のものだと表現し、具現化されたものが青花瓷だと考えるとある程度筋が通っていてまとまりが良いので今回僕はそのように解釈しました。
分からないおもしろさ
恋愛要素についての解釈は歌詞の流れから実体験も踏まえつつ推測していくことはできますが、やはり中国古典への理解を深めることでまた違った、真実に近づいた解釈をできるようになると思っています。
言葉に意味合いをもたせ、ストーリーを作っていくだけでなく、そこに古典の意味合いも兼ね揃えていく方文山の文学への探究心はやはりすごいと言わざるを得ないですね。
この記事を書くにあたってサビだけだったのに、かなり頭を使いました。
それでも、これだけ色々と考えさせてくれる青花瓷という歌の良さを僕は改めて認識する事が出来ました。
これは少し時間をおいて再びやるとおもしろい内容だと思うので、再び青花瓷を解釈する時までしばらくお待ちください。
ちなみに、古典の知識も含めて解説してあるサイトを見つけましたのでリンクを貼っておきます。
今回、語学モチベーションを探していた結果中国の古典に対する理解を深めるキッカケも同時に獲得することが出来ました。
内容的にはすごく難しかったのですが、全体を通しておもしろい内容だったので、僕にとっても今回はお気に入り回です。
改めて、皆さんの解釈や、今度はこの歌詞を解釈してよー!
などコメントお待ちしております。
それでは最後まで読んで頂きありがとうございました。
また次回の阿川senseiラジオでお会いしましょう!
下次再见,拜拜👋
オマケ
ラジオ収録も終え、東京にくることになった家族とともに僕は根津美術館に行きました。
するとそこには本物の青花瓷が…
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