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沖縄を味わう〜『9人の迷える沖縄人』を通して〜

※「戯曲を味わう〜大石Dの勉強会〜」とは?

2018年10月より行っているワークショップです。KAIKAまたはオンラインで実施してきました。毎回テーマを変えながら、戯曲に書かれている歴史や、文化、作者の背景などについて知る事で、戯曲をもっと楽しく読む(味わう)ことを目指しています。


◎第一部
『9人の迷える沖縄人』の上演をキッカケに、大石が勉強した、琉球王国や沖縄の歴史などについて、お話します。また、最後には本戯曲の一部を読んでみます。
講師:大石達起(IN SITU)

◎第二部:
2022年の夏と、さらにその前に沖縄へ訪問した時に見聞きしたことを含め、沖縄の人たちと出会い、『9人の迷える沖縄人』の作品に出会って感じたことなどを、皆さんとお話したいと思っています。
喋る人:植村純子
一緒に喋る人:河合厚志、彩椿、大石達起


日時:2023年5月29日(月)19:00〜21:00
場所:KAIKA & オンライン配信 (ハイブリット開催)
   ※KAIKA会場参加は定員15人

参加費:1,000円(会場参加・オンライン視聴とも)
お申込:KAIKA’s store(4月25日より受付開始)


“知らなさ”を知る

子どもの頃、何度か沖縄県に連れて行ってもらった事があります。国際通り、首里城、美ら海水族館、万座毛、ひめゆりの塔、アメリカンビレッジ、などなど、、。本島の、ガイドブックなどで取り上げられる大抵の場所には足を運んだと思っていました。しかし、僕は沖縄の表層的な部分しか見られていなかったのだと、『9人の迷える沖縄人』の戯曲を読み、痛感しました。

林立騎さんが、「悲劇喜劇2022年9月号」に掲載された「『9人の迷える沖縄人』戯曲掲載に寄せて」という文章の中で、沖縄復帰50周年の際にメディアから沖縄在住の方々へ向けられた質問やアンケートに対して、こう仰っていました。

「なぜ知っている人たちに話をさせて、知らない人にその知らなさを知ってもらわないのか。」

5月20日、21日にはロームシアター京都で『9人の迷える沖縄人』が上演されます。この上演を受け、沖縄について、琉球について話したく、この会を企画をしました。

勉強会の最後には戯曲の一部のシーンを声に出して読み、改めて参加者全員で“迷え”れば、、と思います。

大石達起(IN SITU)

つながっている時間に気づいて

『9人の迷える沖縄人』は、2017年に沖縄・那覇のアトリエ銘苅ベースで拝見し、そのあと、オンラインで配信された上演も観ました。今年、京都のみんなとこの作品を観れることをとても嬉しく思っています。

2022年4月、沖縄から渡久地雅斗さん(演撃戦隊ジャスプレッソ)がKAIKAに来てくれました。その前後に、彼が出演していた映画『ミラクルシティ・コザ』を観て関心を深め、夏にKAIKAの仲間と一緒に沖縄を訪問しました。

私たちは、少なくとも私は、「1945年」を一つの区切りのように捉えていたのだと思います。沖縄の人たちや、この10年でご縁のできたアジア各国の人たちと一緒に過ごしている中で、そうじゃないのだと気付かされたことは、大きな衝撃でした。

もしかしたら、私より若い世代の人たちは、また違った感覚で生活されているのかもしれません。色々な感覚で沖縄の作品に触れる皆さんとお会いできる機会を楽しみにしています。

別に作品の感想を語る会ではありませんが、できれば、『9人の迷える沖縄人』公演を観て参加して欲しいです。

植村純子(劇団衛星)



(撮影:久高友昭)

『9人の迷える沖縄人〜after’72〜』京都公演
5月20日(土)14:00開演/ 19:00開演 21日(日)14:00開演
会場:ロームシアター京都ノースホール


問合せ

一般社団法人フリンジシアターアソシエーション
TEL 075-344-8970 MAIL acs_kaika@ftas.info

主催:一般社団法人フリンジシアターアソシエーション、IN SITU、合同会社いった
協力:劇艶おとな団、(一社)おきなわ芸術文化の箱
京都府文化力チャレンジ補助事業(予定)



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